【メソポタミア シュメール人】 古代オリエント世界 2/14
都市国家の起源
今回はメソポタミア地域で
シュメール人が
都市国家を形成し
繁栄・衰退していく様子を
ざっとまとめてみる
始まりは河の氾濫
メソポタミア地域に流れる
ユーフラテス川・チグリス川は
水源が北方の高原地帯であったため
春になると
どうしても雪解け水で増水し
中流下流地帯では
氾濫・洪水がおこっていた。
もちろん
この氾濫がこの地を
沖積平野にしていったわけだが
獲得経済から
生産経済に移行した民たちにとっては
大問題だった。
知恵を出すものが現れる
農業を営む者のなかで
毎年この時期になると
また氾濫が来るぞ
と気づく者が現れ
やがて
預言者になっていく。
預言者は
守護神の代弁者として
後に神官・王になっていくわけだが
この段階では
まず行われたのが
治水だった。
運河や農業用水路を整備していく。
治水はやがて灌漑・排水施設へ
治水で得た経験は
農地や生活場所の
整備もしていく。
これにより
各々で農業をしていた人たちは
徐々に定住していくことになり
定住村落を形成していく。
村落は大村落へ
紀元前3500年頃
定住を始めたことで
人口は増加し始め
村落は大村落になる。
次第に知識は集約されていき
やがて
金属器(銅や青銅)を使い
文字も使い始める。
余剰が生まれ、都市国家に
定住、知識の集約
道具の発達が
人々に余剰を生む
余剰は
直接農業生産に従事しない職を生む。
神官、戦士、商人、職人。
こうした機能が充実すると
もはや村落とは別の社会。
都市国家になっていく。
これを
人類文明史上の転機
ということで
「都市革命」
というらしい。
最初の都市国家
ユーフラテス・チグリス河口で
シュメール人が国家を成していく。
ウルル、ウル、ラガシュ、ウンマ
ピークはウル第一王朝
紀元前25世紀のことだった。
繁栄
都市国家は
外は城壁で囲まれていた。
進撃の巨人をイメージ。
そして中心には
ジッグラトとという
神を祀る塔があった。
都市国家を守る守護神が
国の最高権力であり
その代弁者たる神官が
王として実権を握った。
王のもとに
神を祀り政治、経済、軍事を行う
神官や戦士、
役人として交易を行う商人と
農具武具などを作る職人がいた。
王は彼らを使い
内では農業生産を高め、
外には交易を行い
富を築いていった。
衰退
そんな繁栄していく姿も
周りの地域からすれば
交易で食は得られるけど、
なんで、あそこは
あんなに栄えているんだ?
どうせなら奪ってしまおうぜ!
ということで
遊牧民や山岳民により
たびたび侵入される。
もちろん戦士たちは闘うが
国力はやはり衰退してく。
やがて
紀元前24世紀頃
北方から
セム語系の
アッカド人に征服され
シュメール人による
メソポタミア都市国家は
終了する。
学習方法に関して
そろそろ情報が細かくなるので
音読だけでまとめるのが苦しくなってきた。
教科書マークしつつ読み込んだら
あとは
紙にアウトプットしながら
まとめた。
まとめはテキストを見ず
まずは紙に書き出し
欠落部分を赤で加筆し
また書き直す
という作業を行った。
これにより
3枚程度書けば
用語も自然な流れの中でほぼ頭に入った。
全14回が終わる頃に
全体の統合をしようと思う。
感想
古代の流れは
わりと本能的で
わかりやすい。
ただ、ここにきて
徐々に具体的になると
時間の歩幅が
徐々に狭くなり
少しずつ
名称も現れ
"動く瞬間"まで
思いを馳せるのを
忘れてしまう。
学習が面白くなくなる瞬間だと思う。
だから、
今後は意識的に
妄想する瞬間を忘れずにいようと思う。