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日経COMEMOさんのテーマ企画:食の未来について思うこと

お題が「食」なので、食に関わる仕事に携わっている身として参加させていただきます。



私は宅配専門の事業会社に勤めているので、特に『コロナによる強制進化』を強く肌で感じており、長年横ばいor微増傾向だった宅配市場が一気に注目を浴びた結果、市場は拡大し、自社の業績においてもその影響が色濃く反映されてきています。

とはいえ、「顧客増=業績増」という単純な図式ではなく、業績に紐づく様々なKPIはコロナ前後で大きく変化しており、つくづく「フード×デリバリー」という機能視点だけで考えることの危うさも同時に痛感しています。

また同時に、○○市場というカテゴライズ自体がだんだんと意味を成さなくなってきている、もしくは見直す必要に迫られてきており、"食"においては、外食・中食・内食と大きく3つに分かれ、さらにそれぞれが細分化されていきますが、ある意味企業側目線で勝手に区切った枠に沿って会話をしても、もはやユーザはその枠を意識することなく超えた行動をとっており、昨今のデジタル浸透も相まって、その行動量がコロナ前後で大きく変化した(少→多)と考えています。

図に表すとこんな感じ↓

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これまでは、上から外食・中食・内食という大きく3つにカテゴライズできていました。


画像2

これからは、食材の状態から最終的に食べるまでの過程が細分化され、例えば「食材を自分で調達し、外のキッチンを使ってオンラインでシェフから料理を教わり、その場でオンライン同士の参加者と食べる」といった行動はもはや以前のようにはカテゴライズできません。

さらに上図の"食材"よりも前の段階である"生産"にまで遡り、例えばクラウドファンディングのような形で顧客が関わってくるようにもなってきていますし、他にも様々な掛け合わせのサービスが生まれてきています。


▼バー×バーチャル


▼居酒屋×リモート


▼八百屋×ドライブスルー


▼料理教室×宅配×家飲み


▼マッチング(作りたい×食べたい)


上記はあくまでも事例ですが、ここで最初の「フード×デリバリーという機能視点だけで考えることの危うさ」に立ち戻ってみると、もはや食べることの意味が変わってきていることがわかります。

"食"においても着実にマズローの5段階を登ってきており、食べることの目的が多様化し、もはや「食べる」ことの目的が「食べること」では無い、なんてことにもなってきます。

画像3

(それにしてもいらすとやさんはVR食事の画像まであるのがスゴイですね…)


これらを総合し、食の未来について提供者視点で考えてみると、

いかに美味しいものを食べるか

いかに美味しく食べるか


このような変化に対して、美味しさ・新鮮さ・栄養等の商品力、便利・安全・簡単等の利便性だけでなく、高次の欲求を満たすための多様な『fun』の部分をいかに提供していくか。

ここが重要だと感じています。



以上。


毎週、フードやデリバリーに関連するニュースをまとめているので、よろしければ是非。


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