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ベトナムでは新入社員がミルクティーをみんなに奢る!?~ベトナムの企業文化を見る~

ベトナムに住んでいるとベトナム人はどのような価値観をもっているのかと気になる方は多いかと思います。ベトナムに長く住んでいても、彼らの価値観を十分理解するのは非常に難しいです。

ベトナムのニュースサイトの「Thanh Nien」(青年の意味)紙にはオフィス文化というカテゴリーでベトナムの従業員目線にたった記事が掲載されています。

そのなかで一つ気になるベトナム語の記事があったのでご紹介させてください(すでに3ヵ月近い前の記事です)。

記事のタイトルはVăn hóa công sở: Nhân viên mới vào phải mời trà sữa, có 'bất công' quá không?、直訳すると、「オフィス文化;新入社員はミルクティーをご馳走しなければならないが、それは「不公平」過ぎませんか?」というもの。

内容をかいつまんで説明すると、新入社員は入社当日にミルクティーをメンバーに奢らなければならず、それをしないとオフィスの中で孤立してしまうので、”暗黙のルール”として、やむなくミルクティーをご馳走するといったことが書かれています。また、この話のあとに人材紹介の担当者のコメントがあり、そのような文化を否定すると思いきや、「ミルクティーをおごるのが高すぎるのであれば、節約するために、果物やキャンディーを買うこともできる」とのコメントがあり、企業における「暗黙のルール」が、ごく普通に存在するのだと思いました。

ただ、私が所属してきた組織ではそのようなことはなかったですし、同僚に聞いてみても、「それは一般的ではない」と言っていました。しかしそうはいっても、私も経験してきた企業でも、誕生日に誕生日の人がそれ以外のチームの人にミルクティーなどをご馳走するのは、何度もみてきました。最初は「どうして(本来祝われる側の)誕生日の人がご馳走しないといけないんだろ?」と思っていましたが、結構、当たり前になってきたこともあり、最近はそれに対して何も思わなくなってきました。もしかしたら、これも「暗黙のルール」と言われるものなのかもしれませんね。

日本での「上司が帰社するまでは帰れない」や「飲み会に誘われたら行かないといけない」(今はそんな時代ではないのでしょうけど)といった文化があるように、ベトナムにもベトナムの企業文化というものがあり、それが正しい、間違っているということではなく、ベタな表現にはなりますが、日本人として、そのようなことを理解し共感していくことが必要なのではないでしょうか(本当にベタでしたね)。

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