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新規事業は夢、子育て、ときどき映画

事業を作るのに必要なものって何でしょう?

計画性?収益性?論理性?人脈?戦略?

もちろんすべて大事です。

しかし、本当に初期の初期、PoCの前の段階で重要なのは、とことん理想を描くことなんじゃないかと思いました。

今日、進めていた新規事業の案を絞っていく作業をやろうとしていた時に、どうしても自分の中でブレーキがかかり、先に進められないという事が起きました。

なぜなのか自分でもわかりません。

やる気がないという事でもないし、今までやってきたことは間違っていないとも思っていました。

ただ、ここから先に進める前に何かやるべきことがある。

これから先はふるいにかけて絞った案を具体化して、本格的に事業の内容を決めていく事になります。

非常に重要な局面です。

ただ、それに向けて案を絞った後、残った案をさらに検討していくのにどうしても気持ち的に前に進めないのです。

しかし、それがなぜだかわからないので同じチームのパートナーにもうまく伝えられず、迷惑をかけました。

しかし、自分の中でモヤモヤしていたのでとりあえずパートナーには違う仕事をお願いして、少し考える時間をもらいました。

なぜ、納得いかないんだ?何にそこまで抵抗感を感じている?と自分に問いかけてみます。

しかし、なかなか答えが出てきません。

結論から言うと今も完全には答えが出たとはいえません。

ただ、一ついろいろ考えていく中で「理想を描き切っているか」というのが浮かびました。

最初に述べた計画性や論理性よりも何よりも本当に自分があったらいいなと思えるもの、欲しいなと思えるものが出来ているだろうか。

できるかできないかではなくて、子供のように純粋に「こんなものがあったら・・・」「こんなことが出来たら・・・」と想像してワクワクできるか。

夢のような話でいい、いやむしろそれくらいでないと面白くないのかもしれない。

最初から自分のやりたい事とかWILLを出すのが苦手だったのは、最初の理想を描くという所で、気づかぬうちにいろんなバイアスがかかり、狭めていたような気がしました。

理想というのは何もウォルトディズニーが描いたようなものでなくてもよくて、それが自分の理想のライフに基づくものもあれば、自分が求めているもの中から沸き立つものかもしれない。

ここから内容を固めていく中で、自分が本当にいいと思えるもの、愛せる事業に仕上げる事は非常に重要だと感じました。

初期の初期、周りが基本的に否定的な意見が多い中で誰がそれを信じて進められるでしょう?

それはどれだけ自分がそのプランに自信思い入れがあるかでしょう。

子育てみたいなものです。

最初は何も機能せず、至る所で叫び声をあげます。

しかし、何が悪いのか、どこに問題があるのかは教えてくれません。

自分で考えて試してみて、反応を待つしかないのです。

うまくいかなければ、また新しい事を試してみる。

それを繰り返いしてようやくうまく扱えるようになって、という本当に地道で泥臭くやっていく必要があるこの精神的に負担のかかる作業をなぜやっていけるでしょう?

そこに強い思いがあってこそです。

現在は代表が設定した初期の設定(一人で新規事業を進めていく)を押し切って、チームを組んでやっていますが、その意向を少し理解できた気がします。

「頑固さ」みたいなものも必要になるだろうと思いました。

ちょっとやそっとの批判を、跳ね返すくらいの事業に対する熱。

妥協せずに粘り強くブラッシュアップしていく力。

それは映画監督のようなものです。

壮大で抱えきれないような下準備に圧倒されながらも、自分の理想を追い求めてじっくりと時間をかける。

その理想は自分の頭の中にしかないので、周りは理解できません。

そこで妥協せずに常に自分の中の理想を疑わずにやりきる部分は、新規事業でも必要なのではないかと思いました。

正直これを社会人経験も既存事業を手掛けたこともない大学生がやるのは非常に大変です。

しかし、先に述べたように今までやってきたことに間違いがあったとは思いません。

パートナーは前向きにいつも背中を押してくれ、代表のFBをもらいながら現在地まで来ました。

だけど、ここを適当にしてしまうと先で頓挫するのがだいたいわかる。

頑なにブレーキをかけて申し訳なかったですが、前に進めないのは正常な反応だったのではないかと思います。

次が最後の出勤になるので、来年もこのインターンを続けるならここは生半可にやってはいけない。

もう一段階アップデートして、自分が納得のいく進め方をしていけるようにさいご頑張りたいと思います。












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