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西カンファレンスファイナル決着

クリッパーズvsサンズ

俺のカワイが怪我で不在でした…

それでもみんな大好きベバリーさんとブギーとクソモリスsrのテクニカルファウルトリオが大活躍してGAME5は勝利。熱い展開でしたね。
もちろんポール・ジョージのプレイオフキャリアハイの爆発が主要因なのは間違いない。
当然、レジーもマンもバトゥームも…みんな頑張ってます。
そして、ここへ来てティロン・ルーHCの評価が爆上がりしてるのも面白い。
ただ、僕はルーHCの凄さはよく分かってません。コーチの手腕を読み解けるほどの観戦眼を持ってません。←前回記事参照

そして何よりもクリッパーズのディフェンスが素晴らしかったのが勝因でしょう。
スモールラインナップでの「2-3ゾーン」と「オールスイッチマンツーマン」がサンズのオフェンスのリズムを狂わせ、ゲームの主導権を引き寄せた。
ナゲッツ戦では機能していたハーフコートオフェンスをクリッパーズのディフェンスが悉く潰していくのは見事だった。後半はサンズも追い上げて一時は逆転するのだが、そこには非常に細かい駆け引きがあったようです。その辺りの事はシロートには分かりませんでした。単純にその時間帯のシュートの確率の差が反映した部分も有るとは思いますが、やはりそれぞれのチームが様々な細かい戦術を駆使しているから好ゲームになるのでしょう。
↓中途半端な動画ですがご覧下さい

↑観てお分かりのように
クリッパーズのディフェンスはナゲッツのディフェンスとは全く違います。
システムがそもそも違うという事はありますが、選手個人のディフェンスが段違いに上手いという印象を受けます。
ベバリーやPG13はオールディフェンシブチームに選出されるほどなので当たり前かもしれないが、マーカス・モリス、テレンス・マン、ニコラ・バトゥーム、レジー・ジャクソン、ルーク・ケナードといった主要メンバーは皆ディフェンスが上手くフィジカルも強い。ブギーは…オフェンスとテクニカルファウル専門なので、いわばディフェンス面での唯一の弱点ではあるが、このブギー以外のディフェンス巧者達が揃って集中力を発揮すると、恐ろしいほどのディフェンスが生まれるのです。
問題はそれがどこまで続けられるかという事と、体力的な負担が相当あるだろうという事です。
そしてその不安が的中したのが、
↓GAME6です。

まず大前提としてGAME5の敗戦を受けて、サンズのオフェンスが見事にクリッパーズディフェンスに対応して来たことが大きい。試合開始直後の最初のオフェンスでクリッパーズのゾーンディフェンスを綺麗に崩しているが、これはサンズがGAME5のクリッパーズディフェンスを研究して来た事の証である。オールスイッチのマンツーマンディフェンスに対しても、ピックプレーを幾重にも重ねて行ったり、ピックアンドロールで生じるディフェンスの僅かなズレを突いたりと、非常に緻密なオフェンスをしていたのである。

GAME5でクリッパーズに勝利を齎した「ディフェンス」は絶対に負けられない状況下で、チーム全体が集中力を発揮して、見事にサンズのオフェンスを抑えたが、その集中力を持続させる精神力と、ゾーンディフェンスとオールスイッチマンツーマンをスモールラインナップで続ける事の体力的な負担は間違いなくGAME6に影響していた筈だ。
サンズの見事なオフェンスの所為もあるだろうが、クリッパーズディフェンスに所々で乱れが生じていたのだ。GAME5ではほとんど見られなかったミスコミュニケーションが頻発するのである。単純にこれだけが敗因とは言えないが、やはりチームスポーツは全体の連携が非常に重要なのである。特にサンズのように多彩なセットオフェンスを持つチーム相手には、ディフェンスの連携ミスは致命的となりかねない。

反面、個のディフェンスは相変わらず凄まじく、特にベバリーのディフェンスはまさしくクラッチディフェンダーと言いたくなるような眼を瞠るようなものばかりであった。彼は個のディフェンスでゲームの局面を変え得る可能性を持つ唯一の選手だと思う。

ただ、クリッパーズの選手達が集中力を切らしてしまうのは時間の問題だった。攻守においてNBA屈指の実力を持つエースが不在のままで、このシリーズを戦い続けて来たのである。もう1人のエース、ポール・ジョージの負担は相当なものだったろう。PG13のターンオーバーの多さは誰もが指摘する所だろうが、個人的には、このシリーズにおける彼はそれを補って余りある働きをしていたと思っている。特にスタッツに表れにくいディフェンス面で、それもオフボールにおけるディフェンスでの彼の貢献度は、ベバリーに次ぐ素晴らしいものだった。

クリッパーズとサンズ、このシリーズでこの2チームの明暗を分けたのは明らかにチーム力だと思う。攻守においてチーム一丸となって戦うサンズと、個の実力を前面に出して戦うクリッパーズ。必ずしもチームプレーが全てにおいて優る訳ではなく、個人プレーがチームプレーを凌駕する事もNBAでは往々にしてある事だし、クリッパーズにエースのカワイ・レナードが居れば結果は違ったものだったかも知れない。このプレイオフで、全ての相手チームのエースが怪我で不在だったという事がサンズが勝ち進めた理由と言う見方も出来るだろう。だが、たとえエースが居たとしてもサンズに勝てなかったかも知れない。少なくとも今のサンズにはそう思わせる程の強さが感じられる。

GAME5のクリッパーズのディフェンスを観て、何よりも楽しかったのはチームディフェンスでサンズのチームオフェンスを止めていたからだ。あの強烈な個性の集まりが団結してディフェンスをしていたからだ。チームスポーツの楽しみがそこに凝縮されていたからだ。

スター選手ばかりを集めて強くなるチームも派手で観ていて面白くはあるが、やはり個人的にはチームプレーを綿密に構築していくようなチームが好きである。

さて、サンズとバックスとのプレイオフファイナルはどんな闘いになるのか…

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