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【B League】 Pick up game 琉球vs千葉

<この記事でわかること>
・この試合のキーポイントがわかる
・プチデータを元に各チームのスタイルがわかる
・試合の結果・展開がわかる(ネタバレ注意)

2024/04/06のピックアップゲームは天皇杯決勝のリマッチである琉球vs千葉。
琉球にとっては、屈辱の大敗で選手や監督も否が応でも意識する試合になることが想定されてるだけでなく、今回の会場は沖縄アリーナ。
ファンの後押しもある中で完全ホームで試合に臨むことができる。

一方の千葉はリバウンドリーダーのジョン・ムーニーとスコアラーのクリストファー・スミスが欠場するなどチームの主力を欠く苦しい台所事情。

この試合は、琉球はインサイドとリバウンド、千葉はアウトサイドを中心にしたスピードのある展開ができるのかがキーポイントになる試合であることが想定される。

試合展望

試合前のデータ

まず、2023-24シーズンのチーム成績を見てみよう。
どのスタッツにも大きな差はないが、千葉は平面ディフェンスを中心に相手のドライブを引っ掛けて速攻に持っていくスタイルを得意とする。
富樫勇樹が得意なスタイルにいかにして持っていくことができるかが大事になる。

琉球はクーリーのリバウンド力を中心に岸本や今村のアウトサイドショットをどのくらい気持ちよく打たせることができるのかが重要だ。

via Bリーグ公式

続いて各ポジションでもショット成功率も見てみると千葉はペイントエリアをタッチできるウィング選手は多いが、外で待つ選手のショット効率が鍵になってくるだろう。

また琉球も同様で、ペイントタッチというよりかは、クーリーのポストアップ、ヴィックローのアタックに対してコーナーで今村、岸本、松脇らが合わせてシュート決め切ることがで切るかが大事になってくるだろう

via Bリーグ公式

試合のキーポイント

<琉球>
・富樫勇樹に対するディフェンスの強度をどこまで上げることができるのか
・ムーニーらが欠くインサイドが手薄な千葉の弱点をついて制圧することができるのか
・今村と原の日本代表のポジション争い

<千葉>
・富樫勇樹とゼイビア・クックスとの2on2が機能するか
・クックスのプッシュに対してアウトサイドの選手が長距離砲を沈めることができるのか
・琉球のリバウンドを押させていかにして速攻へ繋げることができるのか


=以下ネタバレのため、見たくない方はスクロールしないでください。==

試合展開

1Q(23-21)

序盤は富樫勇樹を中心に千葉が走る
クックスがリバウンドからのゴールまでプッシュする場面が目立ったが、中々得点までつなげることができない。

琉球は序盤冨樫の対策に手を焼いたが、千葉のお株を奪うような速攻や今村のスリーを皮切りに琉球が一気に走る。

また、千葉サイズ不足を琉球のインサイドをつきゴール下を中心に得点を重ね出すが、千葉も早い展開でゴールアタックを繰り返し行いお互いの持ち味を発揮できる展開となった。

両チームとも選手の入れ替えを激しく行い、まさに総力戦を伺うことができる試合展開となった。


2Q(22-15)

クーリーを中心に完全にインサイドを制圧し始める琉球。
チームで長身でクックスがヴィック・ローのマークによって外へ連れ出される展開になっており、インサイドが完全にサイズで圧倒。
サイズ不足の千葉がディフェンスの寄せを早くするが、ファウルがかさんでしまう。

琉球はこの試合を通じてフリースローの確率が非常によく、千葉ファウルトラブルに乗じて徐々に点差を広げ始める。

一方千葉は、原修太のペネトレイトドライブで喰らいつくが、前半は9点琉球がリードして後半戦へ。

しかし、千葉は前半で3ポイントを1本しか決めることができなかったのが誤算であったかもしれない。


3Q(16-13)

後半立ち上がりから両チームともミスが目立つ軽い展開となる。
前半1本しか入らなかった千葉はさらにインサイドへアタックすることをより意識するが、ショット成功率が上げることができない。

シュート力に定評のある選手である兼近や大倉のショットクリエーションが明らかに少ない状態でペネトレイトをしても次なる攻撃が生まれない難しい状況になる。

完全に試合を支配したクーリーを中心にオフェンスリバウンドを奪いセカンドチャンスポイントにつなげるなど、ロースコアの展開になるが、徐々にパスが回り始めるオフェンスとき強固なディフェンスとそのシュートの成功率が上がらない千葉にとって苦しい試合展開となる。

4Q(24-27)

勝負の最終局面でようやく千葉に長距離砲が決まり始め、追い上げを開始する。
強度なディフェンスによって、まずがガード陣にプレッシャーをかけてタフショットに持ち込ませるなど、最大15点あった差を一桁に戻す。
だが、冨樫のシュートミスや小川のTOが発生して中々琉球に近づくことができない。

しかし、琉球はクーリーとローを中心にインサイドから攻め立てる。
最後はローがインサイドからのドライブでエンドワンを獲得して勝負あり。

via Bリーグ

最後に

千葉はこの試合主力を怪我に欠く中で喰らいつく展開をすることができたが、一部不安を覚えた。

兼近の起用の仕方だ。
彼は現在シューターとしての役割をメインにしているようだが、正直もっとやらせても良いのではないかと考える。

本来ドライブからのバネが彼の大きな特徴であり、積極性のある攻撃が魅力のある選手なのだ。
当然シュート力のある選手であることは理解しているが、彼の持ち味を最大限を発揮するためには、よりフィジカルをつけたドライブ力をまずベーススキルとして身につけて得点におけるレパートリーを広げてほしい。

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