見出し画像

「スケジュール一括登録機能」 UI改修で得た学びのお話

こんにちは!デザインチームの吉川です🙋‍♀️
今回は、アプリのUI改修で得た学びについてお話したいと思います!
ご興味ある方は、ぜひ読んでみてください🙌

『スケジュール一括登録機能』とは?

私は、KIDSNAシッターという「育児に忙しい保護者とベビーシッターを繋ぐマッチングサービス」のデザインに携わっています。

今回改修したのは「シッターさんがスケジュールを登録する画面」です。
シッターさんが受付可能な時間帯を1日ごとに設定する仕組みだったのですが、一括で複数日まとめて登録できる仕組みにしてシッターさんの手間を減らそう!ということで、下記の流れでUI改修に取り組みました。

〈UI改修の流れ〉
①競合UI調査
②プロトタイプ作成 → デザインメンバーからFBをいただく
③プロトタイプ修正 
実際のユーザー確認(ユーザーインタビュー)

①競合調査「他社のUIを知る」

まずは競合他社のアプリの作りがどうなっているか、調査から始めました。

スケジュールをまとめて登録する上で「日にちをまとめて選択できるもの」と「曜日でまとめて選択できるもの」の2タイプがありました。

2案のイメージ(簡略化ver.)

そこで、一般的なユーザーがまとめてスケジュールを登録する際、
どちらの方がより使い勝手がいいのかを探るべく、XDのプロトタイプを作成してデザインチームにフィードバックをもらうことにしました。

②プロトタイプ作成 + デザインチーム確認

フィードバックの結果、どちらかというと「選択した日にち」で一括登録できる方が良さそうという声が多かったですが、
「日にちを複数日選択できることが少しわかりづらかった」という声や、「カレンダーアプリでよくある『繰り返し』機能で一括登録するのはどうか」という貴重な意見がもらえました。

確かに、普段カレンダーアプリを使う人であれば「繰り返し」設定による登録の方が馴染みがあるかも、と気付かされました。

一般的なカレンダーアプリにある「繰り返し」機能

「複数選択した日にちで一括登録」という方法が分かりにくかったのは、あまり馴染みのないUIであったことが原因だとわかりました。
普段よく使われているカレンダーアプリの仕様を確認することを怠っていたことを反省しました。

【✍️得られた教訓】
・まず調査すべきは「有名なよく使われているアプリ」のUI
・ユーザーは普段使い慣れたUIに近いほど使いやすい
・よく使われているアプリのUIを参考にすることが大事!

③プロトタイプ修正 + 実際のユーザー確認

②で得られた教訓をもとに、「繰り返し機能」を追加したプロトタイプに修正しました。

実は、「繰り返し機能」にすることで、ユーザーが慣れ親しんでいること以外にもメリットがありました。
それは、既存のフォームに加える変更が最小で済むといういうことです。

改修はできるだけMVPでスピーディに行うという観点でも、最初の2つのフォームでは開発工数を要するものだったので、工数の観点からも考えられていなかったことを反省しました。

幸い、ユーザーのシッターさん8名に会社にお越しいただき、XDのプロトタイプを触っていただく「ご意見交換会」の機会が得られました。
その結果、問題なく使えそうだと確認できたので、無事開発メンバーに実装依頼をすることができました。

MVP…Minimum Viable Product 実用に足る必要最小限の機能のプロダクト


✍️教訓まとめ

🌟教訓1 : 『新しいUIの学習はユーザーには負担!』

機能追加などのUI改修の際は、まずは既存のアプリではどんな設計かを調査すること。
ユーザーが使い慣れたUIに近いほど、新たに使い方を学習するというストレスが減り、より直感的に使えるUIとなる。

📘「ヤコブの法則」📘 (補足)

ユーザビリティー研究の第一人者のヤコブ・ニールセンが提唱したもの。
一般的なユーザーは、慣れ親しんだプロダクトで得た動作体験を、似たような製品や機能に対しても期待するというもの

🌟教訓2 : 『開発工数を抑えたMVPでの改修を心がける』

ユーザーの使いやすさを考慮するのと同時に、少しでも開発工数を抑えられる設計で考えることも大事。
スクラム開発では特に、MVPを意識してスプリントに収まるスピーディーな実装が望ましい。

さいごに…

私もまだまだUIUXデザインに奮闘中の身ですが、同じようなデザイナーの方に少しでも参考になることがあれば幸いです!

ネクストビートでは、毎週木曜20時から「Crew's Bar」という、バーテンダーがつくるお酒を飲みながら弊社社員と気軽に交流できる場を設けています。まずは気軽に話を聞いてみたいという方、弊社に興味をお持ちいただいた方、ぜひお越しください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?