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男と女、男と男、その3:デヴィッド・ボウイとデボラ・ハリーのは友情だったのか?

この話で思い出しましたが、  
↓ 

ブロンディのデボラ・ハリーはデヴィッド・ボウイが局部を見せてきた出来事について語っている。

デボラ・ハリーは2019年に刊行された回想録『フェイス・イット』でこの逸話を明かしていた。

デボラ・ハリーは次のように述べている。

「ある時、デヴィッド・ボウイとイギー・ポップはコカインを探していた。ニューヨークでのツテが突然ダメになって、彼らは困っていた」

「友人が私に1グラムくれたんだけど、私はほとんど手を付けていなかった。コカインはあまり好きじゃなかった。神経過敏になってイライラするし、喉にも影響が出てくる。だから、大量のコカインを上の階に持っていったら、彼らは一気に吸っていた」

「コカインをやった後、デヴィッド・ボウイは局部を出してきた。まるで私が正式に局部をチェックする人物かのように。私が全員男性のバンドにいたから、私がチェックする人物かと考えたみたいだった」

この出来事についてデボラ・ハリーは『NME』に対して次のように語っている。「驚いたし、嬉しかった。『おおっ』という感じね。そう思わない人なんている? これって完璧なロックンロール・ストーリーでしょ。デヴィッド・ボウイ以上の存在なんている? すごく紳士らしい振る舞いだった。私に飛びついてくるような感じはまったくなかった。彼は『これが僕のペニスなんだ』という感じで、すごく素敵だった」

今回、『ザ・タイムズ』紙の新たなインタヴューでデボラ・ハリーはデヴィッド・ボウイを擁護して、「大人による同意の上だった」と語っている。

デヴィッド・ボウイの行為に不快感を感じた女性もいるのではないかと訊かれたデボラ・ハリーは次のように答えている。

「それは考え直したほうがいいと思う。多くの女性はあの部屋にどうしてもいたかったんじゃないかな。文脈を考慮しなくちゃいけない。言うなれば、大人による同意の上だった。そこが分かれ目だと思う」

1970年代半ばに日本でも公開された、デヴィッド・ボウイ主演で、ニコラス・ローグ監督のカルト的なSF映画『地球に落ちて来た男』の中で、異星人を演じるデヴィッドと、ヒロインである地球人メアリー・ルーとが、

ラブシーンというよりは、クスリか何かをやって“ハイ”になってしまい、日本公開時ではカットされていたと思われるシーンが、後年、ノーカットの無修正版を鑑賞する機会があり、特にデヴィッドがもろに局部を露出させて、それを忠実に撮影していたシーンを観たことを思い出しました。

あのシーンを彷彿とさせることを、実生活でも彼はやっていたのだなと、妙に感心してしまいました。

それを、パンキッシュに披露する“ブロンディ”(このバンド名の謂れは、街中を歩いていたバンドに対して、路上の野次馬から、ヘイ、金髪のねえちゃん!と声を掛けられたところから、それをバンド名としたとか)も、さすがは、デボラ・ハリー姉御ですね♥

『地球に落ちて来た男』
(ちきゅうにおちてきたおとこ、原題:The Man Who Fell to Earth)は、1976年制作のイギリスのSF映画。

 そういえば、デヴィッド・ボウイについては、2017年に開催された「大回顧展」で、こんな気付きがありました。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1582036348492741&id=100000591726100

実は、「デヴィッド・ボウイ大回顧展」には、既に第1回目として1月下旬に行きました。ただ、その後に次の用事を入れてしまったため、会場への滞在時間は1時間少々。

日時指定チケットだったので、他の日に振り替えることができないかと会場入口で交渉するも、そんなことはできないとの一点張りでらちがあかず、やむを得ずそのまま入ることにしました。

事前に、ガイドムービーやWebで予習していたので、今回はとにかくポイントを絞ってそこだけを観ていこうと思いました。

そこで、二番目のルームだったか、長い下積み時代を乗り越えたデヴィッド・ボウイが、1970年代初頭に英国のお茶の間で鮮烈なデビューを飾った、英国国営放送BBC(いわゆる「チャンネル2」)の「トップ・オブ・ザ・ポップス」という音楽番組で、ジギー・スターダスト&スパイダーズ・フロム・マーズのフロントマンとして、「スターマン」を引っ提げて、グラムロック・シーンに一躍躍り出た映像が、当時に放映されたシーンのまま、何回もリピートされていました。

当時のロックシーンの最先端を紹介するスタジオ・ライブ形式のその番組(当時英国の音楽番組で流行していたスタイルで、ディープ・パープルでいえば、第2期のメンバーなのに何故か第1期のロッド・エヴァンス&ニック・シンパー時代のアートロック風ファッション&スタイルで演奏した「ハッシュ!」のスタジオ・ライブ映像に相当)では、スペース・スーツと呼ばれたギンギラギンのジャンプスーツを身に纏ったデヴィッドが、ギターを掻き鳴らしながらスタンドマイクを片手に持って聴衆を扇情&煽動しつつ、リードギターを担当するミック・ロンソンの肩を抱きながら一緒にデュエットする、あたかも現代のボーイズラブ・コミック・ストリップスを具現化したようなシーンが流れていました。

そして、それにシンクロナイズドする形で、会場入口で手渡されたヘッドセットからは、まるで洪水のように「スターマン」が頭の中を駆け巡るのでした。

そのシーンと音像を何回も何回もリピートして、ディスプレイの前に立ち尽くしていたとき、突然体内に電撃が走りわかったのです。

デヴィッド・ボウイが、ガールフレンドを巡るトラブルで幼馴染みのジョージ・アンダーウッドと喧嘩になり、左目の視力をほとんど失うほどのケガを負わされたのにもかかわらず、彼との友情はずっと続き、アルバムのデザインにもかかわってもらっていた理由を。

つまり、デヴィッドは、ジョージのガールフレンドを奪ったのですが、それは彼女が欲しかったのではなく、彼(ジョージ)の心が欲しかったのではないか。

既に、自分自身がゲイであったことを、当時自覚していたのかどうかはわかりませんが、ジョージに対する愛情を感じていたデヴィッドは、彼のガールフレンドを自分が奪ってしまえば、彼の関心が自分に向いてくれると確信したのでしょう。

デヴィッドの真意を知る由もなかったジョージは、デヴィッドに殴り掛かって、左目を失明状態にしてしまうほどの重症を負わせますが、その後も彼との友情、ジョージ自身はストレートのままだったように思われますが、ずっと続いたのは、そういう事情があったからに違いません。

映像とサウンドの洪水によって、それが突然私の脳内に訴え掛けてきた、貴重な体験をすることができましたね♪

【55年前…友人からパンチを食らう】

そういえば、あのときの喧嘩の原因は?
ジョージさんは次のように語っています。

関係者が語るボウイ秘話①:
ボウイの左目怪我させた幼馴染のジョージ・アンダーウッド

2013-04-13 12:33:29

テーマ:★DAVID BOWIE

仕事関係、友人、幼馴染etc.なじみの関係者が語るデヴィッド・ボウイ秘話!

最初は幼馴染のジョージ・アンダーウッド。

ジョージ・アンダーウッドと言えば、彼とのケンカが元で左目に怪我。これによっていまだに左目は瞳孔が開いたままで、左右瞳の色が違う・・・といういわくつきの事件の大元となった友人。


ボウイでは『ハンキー・ドリー』のジャケットとか、モット・ザ・フープルの『すべての若き野郎ども』のジャケデザインとかやってますね。

http://www.georgeunderwood.com/pages/album-covers/93


画家/イラストレーターとしてアーティストの道を歩んでます
http://www.georgeunderwood.com/

そんな彼がボウイの左目の怪我の事件ことについて語ってます

デヴィッドと出逢ったのはふたりとも9歳のとき、
ブロムリーのボーイスカウトに入団したときだった。
あいつはあの頃からスキッフルやヘアスタイルなど、
飛びつきやすく冷めやすかったな。

キング・ビーズを結成したとき、
あいつは当時のリチャード・ブランソン的存在だった
ジョン・ブルームに手紙を書いた。
「ブライアン・エプスタインにはビートルズがいます。あなたには私たちが必要でしょう」
そんな度胸のあるやつなんだから、
ジギー・スターダストの格好をすることも何でもないんだ。

学校ではブライアン・ギルというやつがもみ上げを伸ばしていたら、
校長に剃れと言われたんだ。
ブライアンは「クソ喰らえ」というと自主退学してしまった。
それに憧れたデヴィッドは、のちに「ジギー・スターダスト」に
”Weird and Gilly”(風変わりでジリーみたい)
という歌詞を滑り込ませたんだ。
それから「ジーン・ジニー」は俺がバスの中で
ジョン・リー・フッカーの曲のリフをかき鳴らしていたら、
あいつが「ギターをよこせ」と言って、
そのリフを作り変えて作った曲なんだ。

「ジギー」がアメリカに行ったとき、
あいつは俺とカミさんをクイーン・エリザベス2世号に乗せてくれて、
「ジギー」のキャットスーツを着てディナーに行った。
それ以外は船室から出てくることはなかったね。
「みんなにじろじろ見られたから」なんて言うから
「無理もないだろう」と言ってやったよ。
バスルームから出てきたら眉をそり落としていたこともあったな。

あいつはすべてを音楽に集約する、感性豊かで情熱的な男だ。
曲を作り終わった後でスタジオでわっと泣き出したのを見たこともあるよ。
ギグが終わってから
「オーディエンスがちょっと静かだったな」
と言うときもあったから、そういう時は
「デヴィッド、みんなおまえのことを口をあんぐり開けてじっと見ているんだよ」
と言ってやったんだ。

あいつは大旋風を巻き起こしたけれど、渦中にいたのはあいつ一人だった。
みんなにヒルみたいに食い物にされているような気がしていたらしい。
俺にとってのあいつはいつでも変わらないけどね。
最近はメールばかりであまり会っていないけれど、
あるときこう言われたことがある。
「ジョージ、これから5年くらい会えないかも知れないけど構わないよ」

15歳のとき一度仲違いしたことがある。
デヴィッドが俺の彼女がデートをキャンセルしたと言ったから、
彼女は1時間待つ羽目になった。俺はあいつを殴った。
1週間後親父に「デヴィッド・ジョーンズを殴ったんだって?
言わなかったじゃないか」と言われたよ。
なんとあいつはその後病院に運ばれて、
危うく片目の視力を失ってしまうところだったらしいんだ。
結局、その代わりに目の色が変わった。
何年も経ってからあいつはこう言っていたよ。
「おまえはいいことをしてくれたな」って。
「私もあなたと同じ、地球ではないところから来ました」
という手紙がいっぱい来たらしい。

―――ジョージ・アンダーウッド(アーティスト。幼馴染)


【DAVID BOWIE日本公式サイト】


(デヴィッド・ボウイ愛する人々からのコメントはこちらに


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