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スマドリはソフドリらしい

雲のような形をしたカラフルな綿あめに炭酸水を注ぐ。すると、綿あめがみるみる溶けて崩れ落ち、グラスの中のレモネードがオレンジ色に染まっていった。

「スマドリバー渋谷」で提供する「マーブリングレイン」

目にも鮮やかなこのカクテルの名は「マーブリングレイン」(800円、以下価格はすべて税込み)。東京・渋谷の渋谷センター街に2022年6月末、突如オープンした「SUMADORI-BAR SHIBUYA」(スマドリバー渋谷)の看板メニューである。



「スマドリバー渋谷」で提供される
「マーブリングレイン」
綿あめ風のモコモコに
炭酸水のドリンクを注ぐと
鮮やかなオレンジ色に
変身するギミックが
人気だそうです

ガラス張りで観葉植物が置かれた明るい店内は、バーというより、カフェのような趣だ。その瀟洒(しょうしゃ)なたたずまいや、店名からは想像しにくいが、実はアサヒビールが肝煎りで始めたプロジェクトである。

このスマドリを体感できる場としてオープンしたのが、渋谷のスマドリバーだ。

ドリンクメニューは基本的に0~3%の3段階で、アルコール度数を選べるようになっている。

例えば、マーブリングレインや1日10杯限定の「マーブリングスノー」(850円)なら、客の要望に応じて0%、0.5%、3%と3種類をつくり分ける。

提供するのはノンアルコールや低アルコールだけではない。スーパードライやペローニといった通常の生ビール、ボトルワインも注文できる。お酒を飲めない人から、多少飲める人、結構飲める人まで、みんなで一緒にワイワイ楽しめるのが特徴だ。

みすみす見逃してきた巨大市場

コンセプトは「飲めても飲めなくても、みんな飲みトモ」。酒類メーカーであるアサヒビールが、「飲めない人」「飲まない人」に着目したのはなぜか。それは、これまでターゲットとしてきた「飲む人」こそが社会の少数派であることに気づいたからだ。

(後略)

※※※

上記の記事で、特に感心したのが、以下の下りですね。

「アサヒビールが試算したところ、日本の20~70代約9000万人のうち、お酒を日常的に飲む人はわずか2000万人にとどまった。飲めるけど飲まない、そもそも全く飲まない人は計5000万人にのぼり、残りの2000万人も『家飲み』や『外飲み』が月1回未満という、ほとんど飲まない層だった。
この推計をまとめたのは、20年9月に同社が立ち上げた新価値創造推進部である。これから新しい市場を切り開くにあたり、『改めてビール会社の課題はなんだろう』と立ち返ったことが調査のきっかけだった。」

※※※

つまり、今や、酒飲み派よりも、飲まない派の方が主流となってきたという事実ですね。

この話で思い出しましたが、先日、とあるライブの終了後に、出演者や、その応援団の面々と打ち上げをしたのですが、その中に、20代前半という、現在、私たちが出掛けているライブなどのイベントに参加している、若くて40歳代、通常は、50歳代、60歳代は当たり前の年齢層の中に、たまたま上司に誘われて参加した女性がその年齢だったのですが、そこで、彼女たちのライフスタイルを垣間見ることができる貴重な機会となりました。

その時に、最近の流行りものに「ソフドリ」というものがあり、それは何かと尋ねたら、ソフトドリンクのオシャレな言い方だそうです。

もちろん、これがいつまで流行語として通用するのかはわかりませんが、「スマドリ」が「スマートドリンキング」の略称ならば、ソフトドリンクを「ソフドリ」、「アルコール飲料」を「アルドリ」と略してメニューに掲載する時代がやって来るのかもしれませんね。

最近の居酒屋のメニューには、ドリンクメニューとして、「ノンアルコール類」メニューとして、ノンアルコールビールだけでなく、ノンアルコールカクテルなど、種類が豊富に書かれるようになりましたね。

私も、以前は酒飲み派に属していましたが、やはり健康上の理由で、お医者様から飲酒を禁じられていたことがあり、その後、完全な禁酒期間を経て、ようやく、血液検査の「γGTP」の数値が基準値内に収まってきたので、ちょっとだけアルコール飲料の摂取を解禁しました。

飲料メーカーが、こういう動きをせざるを得ない時代となりましたので、これからは、アルハラ=アルコール・ハラスメントをしないようにすることが求められてきたといえますね。

それにしても、日本人は、略語や略称が好きだなあ。

で、いつ頃から日本で略語や略称が使われるようになったのかはわかりませんでしたが、その理由で、妙に説得力があったのが、この話です。

「何で日本人はスタバだのファミマだの何でも略すの?」というイギリス人を納得させた回答が秀逸

お後がよろしいようで。


#創作大賞2023

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