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夢の中でしわしわの手で握られて歓喜する男


それは俺です。



毎日noteを書いているけど、ひきこもっているせいで、ネタが全然ないんだよ。だから今日も夢の話をする!!

俺は現実世界で、今年の1月からずっと働いていない。
じゃあ去年はなにをしていたのかというと、空港で警備員として働いていたんだ。

同僚にナミちゃんていう若い女の子がいた。
恋愛感情はなかったけど、俺は結構ナミちゃんのことが好きだった。

そのナミちゃんが今日、夢の中に出てきてさ。
こっからが、夢の中の話ね。


俺とナミちゃんは、空港ではない同じ職場で働いていた。
上司から「田植えをするように」と言われたんだけど、
会社が用意した苗がダメダメな苗で、こんな苗を植えても意味がないじゃないか、ってことで、みんなで仕事をボイコットしてたのね。

俺が仮眠をしていると、隣にナミちゃんがいた。
同じ部屋には、ほかにもたくさん仮眠をしている同僚がいる。
その仮眠室の中で、ナミちゃんが俺の隣に来て、そこで寝ている。

誰かが俺の手を握ってくる。
その手の感触に俺はドキッとした。
どう考えても、老婆の手の感触なのだ。

枯れた、カサカサした、潤いのない手。
それが俺の手を握っている。
でも隣にいるのはナミちゃんだ。

ああ、ナミちゃんはこんな手をしていたのか。
そうか、そういうこともあるよね。
若くても何かの病気で、肌がカサカサな人っているもんね。

俺はナミちゃんの手を握り返した。
きっと、仕事に疲れてしまったんだろう。
それで俺に癒しを求めてきたのだろう。

しばらく手を握っていると、ナミちゃんが今度は俺の足の間に自分の足を滑り込ませてきて、俺に身体を密着してきた。

ナミちゃんと密着したことで俺は「自分が臭くないかな、におい大丈夫かな」って思った。でもこんなふうに身を寄せてきてくれている女の子がいるのに、そんなことを気にしてても仕方ないので、俺はナミちゃんを抱き寄せ、背中を何度も何度もさすってあげた。

つらかったんだろうな。
こうしてあげたら、きっと安心するよな。

そんなことをしていたら、上司が俺たちのところまでやってきて、
「とにかくはやく苗を植えろ」と命令してきた。

真面目なナミちゃんは「わかりました」と言って、仕事に戻っていった。
俺は休憩の時間だったんだけど、まぁいいかと思って彼女を手伝うことにした。


オチはないよ。
夢の中の話だし。

ただ、俺が伝えたいのが、


俺はめっちゃうれしかった!!



ということだ。
手がガサガサだろうがそんなのどうでもいいよ。
若くてかわいい子に手を握られたのがうれしかった。
抱きしめて背中をさすってあげたのがうれしかった。

リアルではもちろん、ナミちゃんと俺はなんにもなかった。
なかったどころか、嫌われているまであったかもしれないんだけど、
でも夢の中では彼女は俺のことを好きだったみたいだ。

夢の中の話だからもう終わった話だし、
今さらそれをここに書いたところでどうしようもないんだけどね。

ただ俺は、
自分がうれしくてしあわせだったことを、
ここに記しておきたい。

なんかの間違いで、リアルのナミちゃんがこの記事をみることがあるかもしれない。
そんで、「あのおっさんこんな夢みてたんだ、キモッ」て思うかもしれない。

でもそれもどうでもよくてさ。


俺はただただ、うれしかったんだよ。


若くてかわいい女の子が俺を頼ってくれたこと。
手を握れたこと。抱きしめられたこと。
好きになってくれたこと。

すごくうれしかった。

夢だろうが嘘だろうが、
うれしいもんはうれしいんだ。


こんなうれしさを、
夢のなかで、あるいは現実の中で、
たくさん集めていきたい。


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