「2050年までに第二の地球を発見する!」NASAが期待する新型宇宙望遠鏡HWO
人類は、「自分と同じような生物が宇宙のどこかに存在するかもしれない」「人間が住める場所が地球以外にもあるかもしれない」と考え、その探索に力を注いできました。
そして最近、NASAの科学者の1人は、次世代宇宙望遠鏡「HWO:Habitable Worlds Observatory(ハビタブル・ワールド・オブザーバトリー)」が、「我々の生きている間に、その証拠を発見する可能性がある」と述べました。
もしかしたら2050年までには、人の住める惑星が見つかっているかもしれないというのです。
参考文献
ライター:大倉 康弘(Yasuhiro Okura)
得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
次世代宇宙望遠鏡「ハビタブル・ワールド・オブザーバトリー」とは
宇宙望遠鏡といえば、「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」が有名です。
これはNASAが中心となって開発した赤外線観測用宇宙望遠鏡であり、2021年12月に打ち上げられました。
JWSTは既に大きな成果を収めており、例えば「130億光年以上も遠く離れている銀河」などが観測されています。
さらにNASAは、2027年までには、「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡」を打ち上げる予定であり、宇宙の探索は今後さらに加速すると考えられます。
では、これらの計画でNASAは満足しているのでしょうか。
そんなことはないようです。
なんと2040年には、ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡に次ぐ、強力な宇宙望遠鏡が打ち上げられる予定なのです。
その次世代宇宙望遠鏡は、「ハビタブル・ワールド・オブザーバトリー(HWO:Habitable Worlds Observatory)」と名付けられています。
HWOの目的は、太陽系外惑星を直接観測し、その大気成分を詳細に調査することです。
この観測には赤外線や可視光線、紫外線が利用される予定です。
これにより、遠く離れた惑星の熱放射を検出したり、大気成分を分析して生命の痕跡を探ったりできます。
また恒星や惑星の表面の詳細な画像を取得することもできるでしょう。
さらに、HWOの設計には高度なコロナグラフが組み込まれています。
これは、恒星の強い光を遮断し、その近くにある暗い惑星を観測するための装置です。
HWOでは、この装備により、これまで以上に鮮明な観測が可能になるでしょう。
では、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の性能を大きく上回るHWOは、将来どんな成果をもたらしてくれるのでしょうか。
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