ご飯。
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ご飯。

今日はお米を3合食べた。

時々こうしてたらふく食べた日には、ふと思うことがある。

美味しいご飯を当たり前のように毎日食べられること、そして今日は何を食べようか選択できるということが不思議に感じるのだ。

「はい? 一体何を言っているんだ?」と人によっては思われるかも知れない。でも、私にとっては不思議なことなのだ。

私は昔、虫入りの米を食べていた。どういうことかというと、まずお米も他の野菜と同様に生モノだということを思い出して欲しい。保存状態が悪かったり長い間放置されていると、条件により通称“米食い虫”が湧く。それがウヨウヨ入っているご飯を食べていた。だからあの頃は毎日心の中で葛藤しながら、小刻みに震える箸でひと口ずつそぉっと口に運んでいた。もちろん美味しいわけはない。炊いたところでふっくらツヤツヤにはならず、どんなに工夫をしても食感はボソボソで最低だった。いくら水に浮かせて除いても完全に取ることはできず、更に目に見えない小ささの卵も入っていたであろうことは想像にたやすい。

何故か、お米を沢山食べるとその記憶がいまだによみがえるのだ。思い出したくないのに。

今こうして腐ってない、古びてない、虫がいない美味しいお米を当たり前のように食べられている毎日に、心のどこかでずっと戸惑い、慣れない小さな私がいるのかも知れない。

いつかは消えるのだろうか。そんな日が来るだろうか。その時私はどんな顔で生きているのだろう。

さて、これを読んだあなたにとってのお米とは、どんな記憶とともにありますか?

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