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コロナ禍での新社会人1年目

昨年、管理栄養士養成課程のある大学を卒業しました。

就職活動は地元に戻って行い、夏頃には内定をいただくことができ、一つ心の不安が取り除かれた状態で慌ただしい残りの大学生生活を送りつつ、そして管理栄養士国家試験に挑みました。
大学生最後の1年はコロナの大流行もあり、大学の方から外出及びアルバイトを自粛するよう言われていました。私は奨学金を借りている上に生活費をアルバイト代でまかなっていた為、感染症対策は入念に行いながらこっそりアルバイトを続けつつ、国家試験の勉強、余分にとっていた教職免許取得のための実習・授業に励んでいました。そんなこんなで色々あり、無事に国家試験も合格をいただき、必要な単位も全てとることができ、大学を卒業することができました。

卒業後は、卒業旅行に行くこともなく、友達と遊ぶことはほとんどなくなり、制限のある中で地元へ戻って実家で暮らす日々に変わりました。
大学生の時は一人暮らしをしていて、社会人になって実家に戻ったので、母の有り難みをひしひしと感じつつ、1人ではなく”家族”で暮らしているストレスを感じることがありました。
職場では当然マスクの人ばかりで、先輩職員の方の名前を覚えるのに必死でした。研修期間中に自分がその人とどんなやりとりをしたかをメモしておき、名簿と照らし合わせて名前を覚えました。子どもと関わるお仕事なので、万が一自分がコロナにかかっていて子どもに移るなんてことがないように細心の注意を払って生活しており、お出かけしたり友達と遊んだりしてストレス発散することができず、毎日職場と自宅の行き来だけ、何も変わらないなんの変哲もない毎日で気持ちが段々とすり減っていたかと思います。

”自分は我慢しているのに!”と怒れてしまう自分と、”自分の職業柄、仕方のないこと” ”自分は世間の目も気になるし、コロナにはなりたくないから”と気持ちを切り替えようとする自分との葛藤がありました。

しかし反対にこの生活が楽しい!というか、心がすーっと楽に思えたときもありました。なぜそんな思いになったか、考えてみれば”自分のためだけに使う時間が増えた”からだと感じています。
思い返してみると今までの私は、
”行きたいわけではないけどみんな行くし、ここで断ったらノリ悪いとか思われちゃいそう” ”ゆっくりしたいけど、せっかく声かけてもらったんだし行かなきゃ”
と思い、友人や先輩からの誘いについて行くことが何度もありました。
それが、コロナのこのご時世になったおかげで、”おかげ”なんて言ってはいけないかもしれないけど、コロナを言い訳に断ったりしているうちに、”あー、本当は自分は行きたくなかったんだね”と、自分の隠してきた本当の気持ちに気づくことができました。

当たり前だった生活が当たり前に送れなくなったことで、私は自分自身と向き合うきっかけになったかと思います。
このご時世、悪いことが多いけれど、私の中では良いこともそれなりにあって、
ゆっくりダラダラ過ごせる時間が増えたり、好きな漫画・アニメを新たに見つけれたり、副業として好きなことを形にしていくことにチャレンジしてみたり、
自分が本当にやりたいことをやれてるって感じられている”今”が幸せに思えます。

明るいキャラだと周りからはよく言われますが、結構気を遣うので人付き合いが得意ではないのです。人付き合いはほどほどにしないと疲れてしまうし、贅沢なことかもしれませんが、毎日誰かとずっと一緒っていうのはきつくて、1人になれる時間が必要な人だったんです。私は。そういう人だったようです。

”本当に大事にしたい人を大切に、自分のことも大切に。”
このコロナ禍が私にそう教えてくれたと思っています。

”今”と向き合って、”今”を大切に、
自暴自棄にならずに毎日を丁寧に過ごしていきたいと思います。

長々と書き殴り(打ち殴り?)してしまったように思いますが、もし最後まで読んでくださった方がいらっしゃれば感謝いたします。拙い、言葉足らずな、コロナ禍で私が悶々と感じていたことを最後まで読んでくださってありがとうございます。

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