【第三回】なぜディフェンスラインでパスを回すんだ?

こんにちは。
なぜサカです。

前回から、作戦ボードのアプリで選手の配置を図示しておりますが、これがなかなか難しい。
読んでくださる皆様にとっても見づらいことでしょう。
大変申し訳ありません。
早く慣れて、皆さんに読みやすい、理解しやすい内容になるよう尽力してまいりたいと思います。

さて、本日は、

「隙をうむパス回しのコツは?」


というテーマでお話させていただきます。
私が思う隙をうむパス回しのコツは以下の3点です。


①相手を食いつかせる。
②常に前方の味方の状況を把握する。
③正確な止める、蹴る。


ボールをもっていない選手の動き(オフ・ザ・ボール)も大切なのですが、これは次回「パス回しに加わらない選手はどう動けばいい?」でお伝えしたいと思います。

①相手を食いつかせる。
皆さん、サッカーは何人で行うスポーツでしょうか?当然ながら11人ですよね。
しかし、相手をマークできる選手は何人でしょうか?
答えはキーパーを除いた10人です。
キーパーがゴールを放ったらかしにして、相手フォワードをマークすることは、原則、ありえないからです。

では、攻撃側は10人でしょうか?

違いますよね?

攻撃側は11人でパスを回せます。
先ほど、キーパーはマークにつけないと言いましたが、それは守備における制限に過ぎません。
攻撃において、パス回しに加わることは可能です。

私が何を言いたいかわかりますか?

そう、攻撃側って一人多いんです。

例えば、以下のシチュエーションで、赤のフォワードが、青のキーパーに食いつくとどうなるでしょうか?


赤の11番がキーパーに食いつきます。

4番がフリーになるので、少しポジションを変えてやれば、

キーパーからフリーでパスを受けることができました。
ここで、青の4番より前にいるフィールドプレーヤーをチームごとに数えてみましょう。

どうでしょう?
青10人に対し、赤は9人です。
青が数的有利になりました。

これがディフェンスラインのパス回しで相手を食いつかせるメリットです。
わかり易いようにゴールキーパーからの展開を例示しましたが、これはどのエリアでも同じことが言えます。

食いつかせてパス、食いつかせてドリブルを繰り返すことで、ボールを相手ゴール前まで運ぶことができるでしょう。

②常に前方の味方の状況を把握する。

「手段の目的化」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
目的を達するために手段があるのに、手段そのものが目的になってしまっていることを指す言葉です。
今回のテーマにあわせて言えば、ゴールを奪う(ボールを前に進める)ためにディフェンスラインでパスを回しているのに、パス回しが目的になってしまい、ボールを前に進めることができない状態のことです。

縦パスを入れないと、相手はいくらパスを回されても一つも怖くありません。
味方が動いてくれたらすかさずパスを出せるように、ディフェンスラインでパスを回しているときも、常に前方の味方の状態を把握するようにしましょう。

これは隙をつくるというより、「隙を活かす」ためのコツと言えるかもしれませんね。


③正確な止める、蹴る。

これはもう言うまでもないでしょう。
先にお話した2点を確実に遂行するためにも絶対に必要なことです。
相手を食いつかせようとパスを回しているのに、パスがズレてディフェンスラインで相手にカットされたら即失点です。
常に前を確認していても、縦パスが通らなければ前に進めませんし、奪われるとショートカウンターを食らうでしょう。
パスを受ける選手もトラップが大きくなったりすると奪われる危険性が高まります。


いかがでしたでしょうか?
皆さまの個人戦術向上に役立てば幸いです。

次回「パス回しに加わらない選手はどう動けばいい?」もご期待ください!!


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