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禅から学ぶ「一日一止」の意味

テレビやネットなどの情報の渦の中で、正しい判断はできていますか?

正しさの定義は様々です。
ただ一つ言えることは、あとで振り返った時、あの時はあれで良かったんだ!と心から思えたなら
それは正しい判断、正しかった事なんだと言えるのではないでしょうか。

逆に最初からこれが絶対正しいとは決められないことが多いですよね。

誰も間違った判断はしたくないものです。
でも絶対の正しさはわからないとなったら、何を持って判断していったら良いのでしょうか?

こんな寓話があります。

一頭のカバが川を渡っているときに
「自分の片方の目」をなくしてしまいました。

カバは必死になって目を探します。

前を見たり、後ろを見たり、右を見たり、左を見たり、体の下を見たり

しかし目は見つかりません。

川岸にいる鳥や動物たちは
「少し休んだ方がいい」と助言をしました。

しかし
「永遠に目を失ってしまうかもしれない」とカバは恐れます。

そしてカバは休むことなく
「一心不乱」に目を探し続けました。

それでも目は見つかりません。
とうとうカバは疲れ果てて、その場に座り込んでしまいました。

そうするとどうなったでしょうか?

カバが動くのをやめると
「川が静寂を取り戻す」ことになりました。

カバがかき回して濁らせた水は
「泥が沈み、底まで透き通って見える」ようになりました。

こうしてカバは
「自分の目をみつける」ことができました。

いかがでしょうか。
この話の教訓は、何か大切な探し物をする時に
「急がなきゃ!」「探さなきゃ!」「見つけなきゃ!」と
あわてて沢山の情報を手にしても、意外と見つからないものだよ!
一旦、落ち着いて何もせずのぼーっとしている中で
発見できることもあるのでは!?
ということを教えてくれているのだと思います。

成功者の人たちを調べていた「自己実現」という言葉を世界に広めたアブラハム・マズロー博士は、
本当の成功者の人たちは、正しい判断ができると言っています。

その判断は情報や知識、経験だけではなく、自分の中の「ひらめき」を大切にしている方が多いというのです。

この「ひらめき」は、ぼーっとしている時間に起きやすいと言われています。

ぼーっとする時間、心を静かに保つ時間を大切にする「禅」の言葉に
「一日一止」というのがあります。
一日に一回は立ち止まりなさい。そうすると正しい歩みを作っていけるのだと

「一」旦、立ち「止」まると書いて、「正」しいという字になりますね!

もし、スマホにしても何にしても、毎日何かに時間を奪われていることが多くなっている方がおられたら

少し立ち止まって、何もしないぼーっとする時間を作ってみませんか!

こんな時代だからこそ、あわてないで「ぼーっと」心穏やかな時間を自分にプレゼントしてくださいね。

何もしないことが大切なものを見つけるヒントになることもありますから!!

あなたが、ぼーっとする時間を大切にできますように!

今日も自分を愛してください!

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