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暇だったから1ヶ月に30冊の本を読んだ話

こんにちは、五十嵐文人です。

「暇だ。いやぁ〜暇だ」

 大学生の私は春休みという最高の期間を過ごしている最中であるが、世の中は自粛ムードである。そこで、私はこの機会をポジティブに考えることにした。

「本を読むしかない……!!」

 普段、月平均10冊くらいの私はこの「暇」を利用して読み耽った。いや〜、幸せすぎる。前置きが長くなったが、もはや活字中毒である私が1か月に30冊の本を読んだ体験談をお話ししよう。あと、おすすめの本も紹介したい。

読書を冊数で語るな(はじめに)

 この記事を書き始める前から思っていたことがある。

 読書を冊数で判断して評価するのはナンセンスということだ。

 今月読んだ本の中には、500ページを以上の本もあれば100ページに満たない本もある。2000円払った本があれば、図書館で借りた本もある。小説を読めば、実用書も読んだ。

 何が言いたいかというと、読書は自分がなにかを得たと感じればそれで良いということだ。読書は自由だし、「読まない」ことは悪いことではない。ここで、私の好きな言葉を紹介しよう。

「ただ、文字を追って『読了』と悦に入っている輩など、足元にも及ばない。−は書を貪り喰ったものだけが知る恍惚の表情を浮かべている。著者の内臓を喰らい、口から真っ赤な血を滴らせている」(一部、抜粋)

 これは、秋元康が見城徹の『読書という荒野』という本の帯に書いたコメントなのだが、なんともかっこいい。読書は、己が楽しんで血肉にすればそれで良い。共感力を身につけ、生きる知識を得られるならばそれで良い。

 読書好きのみなさんは、こう言われたことがあるのでは?

「本読んでいるんだ〜、偉いね!」

 この台詞…私は毎回、不思議に感じる。何が偉いんだ?偉くなりたい奴が本を読むんじゃない、楽しみ、熱狂したい奴が読書をするのだ。だから冊数など誇ることではないのだが、毎日一冊読むことで思わぬ効果があったので、それをお伝えしたい。

溢れる無敵感

 何を言っているんだ…という気持ちは抑えてくれ。

 私はこの1か月なんとなく世界が広がったような気がしたのだ。これは大真面目である。別に、経済学をたくさん読んだわけでも集団心理などを学んでいたわけでもない。それなのに私は異様な満足感と知的好奇心に満ち溢れたこの1か月を生涯忘れることはないだろう。

 本を読み続けるということは、常に情報を可視化して知識をインプットするということだ。先程、冊数についての話をしたが、「一冊」というのは「一つの世界」だと私は考える。ページ数や内容の濃さは違えど、「多くの冊数を読む」ということは「多くの世界を見る」ということなのだ。

 私は、読了後に本に書いてあったことを実行したりする。できない場合は、妄想したりテレビを見て「あ!昨日読んだ本と似たようなこと言っているな」なんて思ったりする。このアウトプットが鮮明になった感覚が残るのである。

 要するに、莫大なインプットを賄おうと、アウトプットがいつもより鮮明になったのだ……、言葉にするのは難しいのだが知見の広がりを感じるというか、敏感になったのだと思う。そういった点で、日常のなかで成長を感じることができ、無敵感を得られるのだ。

多読のススメ

 「読書が嫌い!」という意見をよく聞くが、そう言葉にする大半は運命の一冊と出会っていない可能性が高い。「読書は最高なんだぜ…」とプレゼンするより、適当に本を選んだ方が実はハマってくれたりする。実用書なら、実生活に結びつくものが。小説なら、文字の魔力を感じてしまう本が必ず近くにあるはずである。

「お金がない?」

 大丈夫、図書館に行けば本があるし、現代にはKindle unlimitedなどのサブスクもある。新品で購入しても、文庫ならちょっと高い居酒屋の飲み物くらいの料金だ。

 これから紹介する本は比較的、安価で手に入りやすい本をチョイスした。読書は貧者に優しい趣味だ。素敵な読書ライフを。

おすすめの本5選

『18歳からの格差論』(著)井手英策

<説明>日本の格差の有り様と原因に独自の角度から光を当て、「必要原理」にもとづく大胆な財政戦略を提唱する井手英策教授が、若い人たちのためにデータを駆使して訴えるまったく新しい啓蒙書。

『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』(著)浅原 ナオト

<説明>同性愛者であることを隠して日々を過ごす男子高校生・安藤純は、同級生の女子・三浦紗枝がいわゆる腐女子であることを知り、彼女と急接近する。しかし、純にはネットで知り合った中年男性のパートナーがいて……。そんな交わらないふたりを応援する友、反発を覚える者……様々な立場の人たちに囲まれた日々の中でふたりが導き出した「最適解」とは?

『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』(著)大野正人

<説明>多くの伝記では「英雄」「成功者」として紹介されている、いわゆる偉人たち。でも、彼らは、ずっと成功し続けてきたわけではありません。全漢字にふりがながついており10歳から読めますが、「最近新しいこと試してなくてつまらないな」と感じている大人の方にもおすすめです。

『死ぬこと以外かすり傷』(著)箕輪厚介

<説明>NewsPicks Book編集長 箕輪厚介の初の著書。ベストセラー連発! わずか1年で100万部突破! 天才編集者の革命的仕事術がここに明かされる!とにかく熱すぎるのが本書の特徴である。

『奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語』(著)三崎律日

<説明>良書か?悪書か?1冊の本を「昔」と「今」の両面から見ると、時代の流れに伴う価値観の「変化」と「差分」が浮かび上がります。過去の人々は、私たちと比べ、「どこまで偉大だったか」「どこまで愚かだったか」――。
そこから得られる「教訓」は、私たちに未来への示唆を与えてくれるでしょう。

最後に

 以上の作品は、30冊の中でも読了後に心に残った本です。小説は一つになってしまいましたが悪しからず。本は素晴らしい。あなたが読むその本が、あなたの世界を変えることを祈っております。

 閲覧ありがとうございました。読書好きの方はお話ししましょう。ぜひ、フォロー等、よろしくお願いします!!

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