このコロナ禍において、全く関係ない病気にかかってえらい目にあった話。

やぁどうも、30過ぎてから数年に1回寝込むようになりました、なゆかです。

事の始まりは、6月10日の水曜くらいから微熱とか頭痛が出たあたり。熱しかない。木曜は天気も悪く頭痛。気象病持ちの私はそれかな、と思い欠勤。
金曜の朝には熱もなく頭痛もなかったので出勤したものの、帰りの電車を待っている頃から悪寒。夜(TwitterはBTTFで盛り上がっていた)に39.0℃まで発熱。
ヤバいな、と思ってこの時ジェルネイルしていたのを爪が傷むの覚悟でひっぺがした(なおセルフネイラーなのでオフ一式はもっているがそんな気力無かった。たまたま2週以上経過していてやや浮いていたので剥がすのは割とすぐだった)。←良い子は真似しないでね!
翌土曜、やはり高熱が下がらない。ただ本当に熱しかない状態。とはいえこのご時世なので直接病院に行く訳には行かない。不調は数日前からあったので一連の流れだろうと判断し、保健所→コロナ相談口→病院みたいな電話連絡を延々する。
コロナ相談口は熱しかないし、濃厚接触もないから、普通に病院受信してくれという。
土曜なので市内のクリニックが通常診療だったが、まず断られる。んで、マジで発熱しかなく、総合の救急に相談するが、かかっても最低限の対症療法の薬しか出せないと言われ(そらそうだ)、それなら、クリニックで処方箋出してもらった方が……みたいになり、内科クリニックを何とか説得しまくるということをやった。
内科クリニックにて隔離からの即診察→腎臓系の発熱では?という疑いで診察されるも特に何もなし。結論からいえばあんまり役には立たなかったけど、抗菌剤5日分貰って帰宅。
解熱剤は手持ちのを飲んでいいとの事で日曜をやり過ごす(なお、この際もコロナ相談口には連絡入れてみたが、そこから回された救急病院案内は田舎過ぎて役に立たなかった)。

が、しかし、一向に良くならない。ダメ全然駄目。解熱剤切れると39.5℃とかまで熱が上がる。既に2日半この状態だ。
月曜に再度、保健所などなどと擦り合わせて隣町の市立病院(地元より科が多い)に行くことに。
というのも、市内の病院は科が限られており、薬剤性過敏症症候群(以下DIHS)の既往がある私が、何らかで再発していた場合に診られる医師がいない。
とりあえず隣街の市立病院はそちらで新型コロナウイルスクラスターが発生していたこともあり(現在は終息)、割とあっさり来てくださいとの事だった。
病院に入る時に発熱申告をし、発熱者の問診をするパーティションで区切られた場所に通され、その後も区切られて衝立のある待合に座らされた。
待ち時間は長かかったがレントゲン、血液検査と順調に検査された。特にそれらしい症状はなく、若干肝数値が高めなものの、元々の投薬で数値高めなのもあり、念の為のCTも肺は概ね綺麗。血中酸素濃度も正常(ネイル剥がしといて正解)。新型コロナウイルスではだろうとの診断だが、「何の病気」かは決定打に欠いたので、週後半になっても良くならなければ再受診ということで、頓服の解熱剤にブルフェンもらって帰宅。

6月16日~17日は自宅で頓服を飲みながらまた高熱と付き合って寝るだけ。
この間、自室の布団の上で調子のいい時だけ、友人とLINEグループでやり取りをしていたのだが、母がそれにキレる。
家族は部屋に来ないし、別にこれといって熱心に看病してくれる訳でもない。各所との連絡はもちろん全部自分でやったし、2階の自室から1階の冷蔵庫までアイスノン取り換えにいくのも自分でしていたし、着替えも身体を清めるのも自分でやっていたのに、部屋でスマホを操作するのは安静ではないからとキレ散らかしたのだ。
私はうつ病患者なので懸案事項があれば健常者以上に精神不安定になる。実際、発熱が辛いのと先が見えないのとでパニック発作も出たし、不眠も悪化していた。が、家族はこの辺り、元々不理解なので、友人たちに愚痴を聞いてもらって(文字でだが)いたのに、だ。
そのライフラインすら否定されて、大喧嘩になる。が、ここは特に決着もつかず終わる。LINEグループでの会話はやめなかった。

週後半の木曜日、他の症状は全くないがやはり熱は下がらないので、再度隣街の市立病院へ。
ここで、肝数値がどの項目も異常なまでに高くなっていた。月曜と比較しても、だ。
内科医が「EBウイルスか何かの感染症だと思うけれど、首のリンパも腫れているので消化器科の先生にも診てもらいましょう」と言う。
午前中丸々待って、昼過ぎに消化器科の医師の診察。
「肝臓が腫れているし、色も悪い。DIHSの可能性も検査しないと否定出来ない。追加で血液検査をして、月曜に診断したいが、その間、極力投薬を止めたい」
過去、私はアセトアミノフェンでDIHSが出たのだが、最初飲んでいたイブプロフェンの市販薬に性質が遠くない成分が入っているから、そっちで発症した可能性を否定できない、ということだった。
(因みに、その成分はDIHSの時のアレルギー検査ではシロだったものである)。
だがしかし、イフェクサーは勝手に断薬出来ないし、あんまり眠れてもいないので眠剤を止めるのは無理だと、私は心が折れた。
医師は「高熱管理に入院してもいいけど」とは言ってくれたが、面会なしWi-Fiなし有料テレビしかない消化器科の大部屋への入院は、ボキボキの心では無理だった。因みにここは救急病院だが救急車の音も大変苦手である。断って家で月曜まで寝ると答えた。
追加血液検査で試験管5本ほど採血して帰路についた。
この日の付き添いは母だったが、入院すれば良くなると思っているので、私の態度が理解できなかったらしい。
でも帰宅したら、弟が「金がかからない方が正解だ」と謎の慰め方をしてくれたので、母は納得し、私も助かったのだが。

とりあえず、ここから丸3日、頓服は全て我慢。イフェクサーと眠剤2種だけは飲むという状況になった。
幸い、パニック発作は出なかった。
そして、まさかの奇跡でこの辺りから体温が下がり始めた。入院しなくて良かった……!!結果オーライと言うやつだ。
月曜にはほぼ平熱だった。入口の検温は余裕でパスだった。
で、熱が下がったので一般待合でOKだったし、採血は採血室に行くことになった。
この病院の構造の話になるのだが、1階の真ん中に会計の待合があって左右に四角く中庭があって、それにぐるっと両側に診察科が並んでいる。
そして増築された新館への通路や、検査室への通路が先に繋がっている。
消化器科からその検査室方面の採血室まで歩いていって、採血後帰ってくる筈だった。
が、この日当たった臨床検査技師が、採血を失敗してしまい(血管の向こう側の壁に刺さって痛かったし、探られても流れなかったのである)、普段採血してもらう左腕から採れず、慣れない右腕から採って貰うことになった。
なお、私の血管は左肘内側で2本位ラインがあり、そのうちの1本は使われず、右のラインもそれなりに太いのだが、滅多なことでは登場しないレアキャラである。健常な頃に献血で比重検査に2回くらい使っただけだ。
これが、体調が戻っていない中で大変良くなかった。
自律神経も弱っていたのだろう。右から何とか採血して消化器科に戻る途中、視界が暗くなってきた。真ん中の会計前を何とか抜けたところで、立っていられなくなり、壁……と思った時には膝から崩れていた。
この時、本来は右側の奥が消化器科なのだが、壁を求めるあまり左に曲がって外科の前で倒れていたらしい。
辛うじて意識はあったが、視界は真っ暗で動けず、慌てて出てきた誰か(恐らく外科の看護師さんだろうが)が「ストレッチャー持ってきてー!」って叫んだ声に何とか受け答えするのみだった。
幸い、採血室帰りで診察票を持っていたので消化器科ね!って直ぐに消化器科まで運ばれた。
処置室に入ったら、血圧が上54とかで、完全に迷走神経反射を起こしていた。小一時間輸液を入れられた。まぁ、それと崩れた時に打った膝の打撲で済んだんだけど(まだ青いですwww)。
そんで、処置室から出たら当日血液検査の結果も出ており、即診察だった。
「まだ、全部の結果は出てないけど、多分EBウイルスです。薬は飲んでも大丈夫」
内科医の見立て通りかい!www
残りの検査結果を聞くためだけに次週再診の予約して帰宅。

ここまでで、付いたばかりの有休が残り1日だった私(苦笑)、火曜日には本当に平熱なので職場復帰する。家にいても辛辣な家族しかいない。
これまた不幸中の幸いなのだが、弊社社員に「ウチの子もEBウイルスで原因わかるまで時間かかって2週間入院したのよ!」という人がいて、めっちゃ理解が早かった。
言うても就労支援なので、体力に合わせて働けるのでとても有難かった。
29日の診察に残りの1日の有休を充てがう事にして、ゆるゆると復帰した。

6月29日最後の診察日、採血は消化器科の中でベッドで寝ながら採ってもらった。この看護師さんは左腕の、普段出番少ない方のラインから採っていたが1発だった。
でも、やっぱり緊張したのか、滅茶苦茶汗びっしょりになったので、これで正解だったと思う。
結果的にやはりEBウイルスしか反応がなく「伝染性単核球症」という診断名が付いた。
この病気だが、大抵の人(日本人は9割くらい)は幼少期に罹ってすぐに治るらしい。その時はただの風邪とされるらしい。のだが、大人が罹ると酷いことになるのだという。
EBウイルスはヘルペスウイルスの一種なので、罹った人は持っているためどこでも貰う可能性はあるとのこと。職場ではコロナ対策で貰った可能性低いので、家族から貰ったのかもしれない。

結論:新型コロナウイルスのせいで熱が出る病気は何でも受診が大変なので、みんな予防はきちんとしような!!!!(咳とかもね!!)

はぁー大変だった。
健康が一番だよ。

サポートとしてくれると生き延びられます。