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『六人の嘘つきな大学生』読みました【本屋大賞ノミネート作品】

こんにちは。marinです。

読書と映画と旅好きの少女です。


2月は読書の月にするって決めて1月末に購入した本を読み終えました。

それが『六人の嘘つきな大学生』です。すごかった。一瞬で読み終えてしまいました。すぐに終わってしまいました。

まだ、今年に入って多くの本を読んだわけではないですが、今のところ今年イチおすすめしたい本です!!

本屋大賞ノミネート作品でもあり、すごく考えることが多かったので詳しく紹介したいと思います。


『六人の噓つきな大学生』の概要


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まずはこの本の紹介をしていきます。

著者 :浅倉 秋成
定価: 1,760円(本体1,600円+税)
発売日:2021年03月02日

👑 2022年本屋大賞ノミネート
『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編 8位
週刊文春ミステリーベスト 10(週刊文春 2021年 12月 9日号)国内部門6位
「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン 2022年 1月号)国内篇 8位
『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング 4位    ブランチBOOK大賞2021受賞



『六人の噓つきな大学生』のあらすじ


「犯人」が死んだ時、すべての動機が明かされる――新世代の青春ミステリ!

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を
得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。

『教室が、ひとりになるまで』でミステリ界の話題をさらった浅倉秋成が仕掛ける、究極の心理戦。


『六人の噓つきな大学生』の勝手な主観だらけの感想 ネタバレ注意!?


めちゃくちゃ面白かったです。興味なさそうな友達や家族におすすめして回ってしまうくらいハマってしまいました。様々なメディアで紹介されていたのをいくつか見てから読んだのでハードルが上がっていた状態でしたが、めちゃくちゃ面白かったです。

ハラハラドキドキが最後まで止まらず、一気読みしてしまいました。そんな本は久々でした。


「人は良い面も悪い面も持ち合わせていて、どの姿もその人であるけれど、それだけがその人ではない。」と感じました。人を一面では判断してはいけない。その人を簡単にわかった気でいてはいけない。わかっているけれど難しいもの。月の表現が好きでした。月の裏側は地球からは見えない。人間も同じようなものなんじゃないかって。私は山に囲まれている環境で住んでいるのですが、先日、旅行でいつも見ている山の裏側の地域に行きました。いつも見ている自分の知っている山ではなくて、全く違う姿でした。それを見たときにこの本を思い出しました。こういうことかもしれないって電車に揺られながら思いました。何言ってるんだろう(笑)。

あと、この本は就活のお話ですね。実は、私は昨年就職活動をしていました。就職活動という人生の中のイベントがリアルに気持ち悪く描かれていて、読みながらすごく思い出しました。あの時は自分も周りも当事者だから違和感なく、むしろこうしなくてはいけないと思いながら、就活をしていたが、本を読みながら客観的にみるとなんだか笑ってしまいそうになるほどおかしなものだななんて思いました。「企業は会社をきれいに見せるために嘘を重ね、就活生も自分をよく見せるために嘘を重ねる。入社して思っていた会社と違うと失望し、一方でこんな人だったのかと失望する。」まさにその通りで誰のためのなんのための就活なのだろうと考えますね。就活の暗黙のルールで「どの会社も第一希望であると言わなくてはいけない」みたいなものがあるけれど典型的な嘘の塊ですねよ。両者嘘であるとわかっていているにもかかわらずするんですよね。意味わかりませんよね。自分もやってましたけど(笑)。けど、その環境にいる人は麻痺してしまっていて全く違和感を感じないんだよな。そんなことを今、私は感じているけれど、結局は模範的な就活OGとなって後輩に模範的就活生になるべきだとアドバイスをする。なんでだろう。けど、そうするしかないと思っている自分がいるのだろう。そして就活の中身を未来を見据えた後輩に見られたくないと思っているからなんだろうなって。難しいですね。そんなことをしている私はただ周りの環境に流されてなるように生きているだけなのかなとか考えたりしました。


最後に登場人物の印象を書きます。                   ・波多野:腹黒くん。私が好きになるならこの人です。                  ・袴田:周りにこういう人いますよね。私の大学で入っていたボランティア       団体の代表がこんな感じでした(笑)。                 ・久賀:この人の顔が見たい、見たい、見たい。セットしたのも崩したのも(笑)。彼の元彼女と同じような名前だったのでなんだか複雑な気持ちでした。                                ・森久保:静かそうなのに5人には心を開いているのをみて可愛いなと思ってしまいました(笑)。                            ・嶌:私は苦手なタイプです。けど、一番自分に似ているかもしれない。   ・矢代:友達になりたい人です。性格も行動もすきです。


『六人の噓つきな大学生』をおすすめしたい人とおすすめできない人??


私はこの本を読んでいろんな感情が溢れるほどはなりましたが、全員におすすめできる本ではないと思っています。おすすめしたい人とおすすめできない人??を紹介していきたいます!!

☆おすすめしたい人☆                          ・就職活動を経験した方!!                        ・就職活動をするかどうかわからない大学生(1~2年生)               ・企業で働いている方!!                         ・就職活動に関わっている社員の方!!    

就職活動の話に共感できる方にお勧めです!! 


★おすすめできない人??★                          ・就職活動中の方!                           ・就職活動を控えている方!                        ・高校生以下の方!

就職活動の現状を知り、モチベーションを落としてしまったり、未来に失望してしまう可能性もあるので、ここに当てはまる人は注意して読みましょう。とはいっても、読む価値はとてもあると思います!読むときは気合を入れて読みましょう!


おわりに

すごく面白かった作品で考えたことも多かったので、いろいろと書きなぐってしまいましたが、多くの人の読後の感想を知り、もっともっと深く考えていきたいなと思ったので、ぜひみなさん興味があれば読んでみてください!


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