眠る前のひとときのこと
こどもたちが揃ってRSウィルスになりました。いえ、ちゃんと検査したのは次男だけなのですが、まあおそらく長男も同じだと思います。
さて、先に次男3歳が発熱しまして、その後長男6歳も発熱したのですが、そこはやっぱり乳児にとってのみ脅威なRSウィルスだったようで、長男の方が先に回復しました。
一方で、鼻吸器の管に口をつけて洗浄後の水分を取っていた夫が発熱しました。
そんなわけで昨晩は夫は倒れ込み、子2人の世話をしていました。
普段私は早起きな分、夜はもう本当に使い物にならなくて、もうだいたい先に布団に入ってしまうのですが、昨晩はそういうわけにもいきません。
最近の我が子たちはブームは消灯後に叫ぶ「お茶のみたーい!」
大人は一度消した電気をつけて、潜った布団から這い上がり、冷蔵庫から麦茶を取り出し汲んできて、布団の上でこぼさないように見ながら飲ませるという行為を、寝るぞスイッチが入った状態で3回ほど繰り返します。これがなかなかの苦行です。
そんな中で徐々に覚醒してしまった次男がふいに「えほんよんでぇ」と言ってきました。え?さっきお兄ちゃんに読んであげてた時に、君も読む?って誘ったのに自由気ままに遊んでたじゃないの?
と、眠気と闘いながら度々のお茶リクエストに必死で応えていた私はつっけんどんに返しつつ、三度目の冷蔵庫向かっていました。
向かってると言いつつ、寝室とキッチンはひとつながりなんですが、でもお茶を汲んでいる時、視界からは一瞬こどもたちの姿が消えます。次男の悲痛な「よんで〜」の声も、数日間に及ぶ看病疲れと珍しく夜に活躍してることとの疲れが勝ってただのBGM状態に。
一応心の中ではごめんね、と思ったりしつつもこのあと眠る気満々で寝室へ戻ると、なんと、そこには新井洋行さんの「はこ」を読んであげてる長男6歳の姿が!
この絵本はとてもシンプルな作りでケーキ箱や道具箱などいろんな箱がまず「○○のはこさん、みんなでておいで〜」と声がけされ、次のページで「はーい」とその中身が出てくるというものです。
長男は最近やっとひらがながなんとか読めるようになったばかりです。そんな中で、自分でもこれなら読んであげられると思ったのか、絵本棚からこの絵本を取り出してきたようです。
普段わりと「ねぇなんで次男くんなんか産んだの?長男くんは3人家族がよかった」とか言ってくるような子なのですが、こういうときには心底思います。
「長男くん、君は本当は、本当にいい子なんだね」と。
この言葉は「窓際のトットちゃん」でトモエ学園の校長先生が度々トットちゃんに語りかけていた言葉からいただいています。
普段ガサツで物を散らかしたり、ぶつかってきたり、癇癪起こして喚いてばかりの長男ですが、「本当はいい子」にちゃんと育ってくれていました。ありがとう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?