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ファッション留学を志す人へ

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ロンドン・セントラルセントマーチンズファッション科のBA(大学課程)、MA(大学院課程)を卒業した自身の体験談を基にして、赤裸々な留学体験談と素直な事実(アドバイス?)をまとめて… もっと読む
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記事一覧

”学ぶ”の意味。セントマ何も教えてくれない説についてpart1。[誰かに教えて欲しかった留学の話]

「セントマって何も教えてくれないって言いますよね?」 セントマーチン出身というお話をすると、このような投げかけをしていただくことが多くあります。とんでもなくイジワルな人でもない限り(笑)、本当によく聞く話として会話に出していただくエピソードなのだと思います、それくらいよく、こう言ってもらいます。 では、本当に何も教えてくれないのか? 答えはNOだと言えます。 少なくとも私はとても多くのことを学びました。 それに、もし本当に"何も教えてくれない"のならば、毎年入学する人が減

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留学へ向けて、心して準備すべき2つのこと。[誰かに教えてほしかった留学の話]

留学準備。 壮大なテーマすぎてどこから手をつければいいかわからないトピック。 私自身、留学してみたいセントマに入学したい、とかなり長い間思っていたもののいざそれに向かって努力しようとなると<??????>。 何から始めるべきなのか?留学を決意した時すぐに具体的な行動に移すことができず、悶々としたことを強烈に覚えています。 (留学を決意するまでの経緯はこちらのnoteから) 今回は、そんな壮大な留学準備から2つの項目をピックアップ。ファッション学生として留学を考える

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ファッション留学を志す人へ。[素直で、ストレートなアドバイス&経験談をまとめます]

留学に関する質問をもらう機会がある。 先に見てきたものとして、私で力になれることがあるのならなんでも答えますという気持ち。 だが、その度に少しだけ”羨ましいな”とも思う。理由はただ一つ、私には質問できる相手がいなかったからだ。 今はSNSやインターネットで個人が発信した所謂”留学ブログ”が検索すればヒットしたり、その人本人にリーチすることはとても簡単な時代。 だが、私が留学を志した15年前(・・・月日の流れに驚愕、歳とった。)、もしくは海外での生活に興味を持ちはじめた10

留学。海外でファッションを学ぶ本当の幸せとは。[セントマ=セントマーチンズ]

ロンドン留学時代の友人から突然連絡があった。 彼女の会社のボスが日本にリサーチトリップに行くので、東京にある良いヴィンテージショップについて教えてくれないか、とのこと。私の自分の仕事が繁忙期だからアテンドはできないけど、リストくらいは作れる。いわゆるヴィンテージショップと、着物ヴィンテージに分けたリストにしてみた。喜んでもらえたら良いな、と思う。 昨晩彼女に連絡をもらってからずっと、ロンドンでの生活のことが頭をぐるぐるしている。 私は25歳で渡英、Central Sai

英語。留学最大の副産物=英語力が広げてくれる世界<1>[マックイーンありがとう]

文化学園で授業の1日だった。 週に一度、心から恐れ多いが文化学園で授業を持たせてもらっている。主なトピックはファッションデザインだが、ブランドの運営にまつわることやアイディアの発展方法、卒業コレクションへのアドバイスなど内容は多岐にわたる。 私のような駆け出しのデザイナーにしか伝えられない、リアルかつ荒削りな言葉で、少しでも学生へ刺激なのか考えるきっかけなのかあげられていたらいいなと祈るような気持ちで今日も授業を終えた。 BUNKAにわざわざ留学してきている学生への授業を

英語。留学最大の副産物=英語力が広げてくれる世界<2>[マックイーンありがとう]

英語が全く話せなかった私がなんとか話せるようになったきっかけ、英語が味方になった瞬間、それによって得られたことについてのnoteの2回目。前回のnoteの続きです。あまりのポンコツっぷりが笑えますが、そこはまぁリアルな凡人の体験談ということで・・・共感してもらえたら嬉しいです。 <前回note要約;英語が十分に使いこなせないまま、イギリスでの学生生活を送っていた私。ファッションの学校という守られた世界から飛び出し、インターンシップをすることに。アレキサンダーマックイーンが最