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電子書籍を出してみた話

 イラストは87(hana)さん( https://twitter.com/rakuenja71 )より。

 こんにちは、名雪七湯です。タイトル通り、電子書籍の販売を開始しましたので、その宣伝と販売に至るまでのあれこれを書いてみたいと思います。

 電子書籍はboothより出品しており、あらすじは以下の通りです。

小学生の息子を持つ抄子は朝、目を覚ますとガラスを口から吐きだしていた。夫の稼ぎも良く、世間的には順風満帆な生活を送る抄子。けれど、本心では変わらない日々に退屈と危機感を抱いていた。貴金属店でパートをしながら、止まった時計と自分を重ねる毎日。いつから時間が止まったのかと考えると、「先生」の顔が思い浮かんだ。高校生の頃の失恋とも言えない恋の終わり。過去との離別。先生との想い出。ガラスの意味を考え、止まった時間にさよならを告げる純文学。(他、2編)

 ジャンルは純文学、3編収録しており100ページ程度です。

 私は普段から紙書籍至上主義のようなイメージがあると思いますし、実際電子書籍を購入したことはありませんが、自費出版となると紙より電子の方が気軽に用意できるので、実験も兼ねて販売してみた所存です。

 「本を作った経験」というのは稀だと思いますので、実際の数字で考えてみましょう。私が文学フリーマーケット大阪(第七回)に出店した際、

 印刷代:30冊 50000円

(スペース代、交通費、装飾品等: 7000円)

 売上:15冊 6000円

 赤字:51000円 です

 今回はboothということでスペース代等々は掛かりませんが、趣味で紙のを刷れば大赤字ということがおわかりいただけたと思います。そもそもお金稼ぎのための趣味ではありませんが、今回は気軽さを重視致しました。もっと気軽に自分の作品を世に伝えたい。しかも、投稿サイトに投稿する形ではなく、自分の作品に価値を付けて、という気持ちで立ち向かいました。

 電子書籍の場合ファイルを添付するだけであり、売り上げに対して使用料が引かれますので、ざっくり言うと、初期費用は0です。

 (表紙は有償で描いて頂きましたが)

 つまり、誰でも気軽に出品できるのが電子書籍の良さです。

 ちなみに、販売価格は自分で設定できるので、0円でも大丈夫です。今回、販売するに際に値段設定はかなり悩みました。結果、300円にしましたが、色々な理由があってのことです。お金稼ぎのためじゃないなら、0円でいいだろ、というのも頷けますが、頑張って作品を創作したのだから対価を要求しても良いだろ、という友人の意見を採用しました。

 読者側でもあり、創る側(趣味)でもある私にとって、作品への対価の大切さは非常に分かっているので、安過ぎず高過ぎずを選ぶことにしました。

 私は素人であり、作品の面白さを担保できない、という点で自分の作品に価値を付けるという工程が非常に困難でした。特に絵のようにぱっと見で一定の良さが伝わるものでない、小説というジャンルですので(ゆえに未発表の過去の短編を2つくっ付けてどれかが響けば、と保険を掛けました)。

 今で6年間小説を書き続けてゆっくりながらも少しは成長できていると願いたい私ですが、初めての試みということでてんやわんやしつつ、どんな反応が来るのか、ということにもドキドキしつつの今日この頃でした。

 創作活動も6年続くと、投稿サイト、新人賞投稿、フリマ出店、様々な人との出会いと、様々な経験を積むことができ、今回もその一つです。

 pixivの垢を作るところから始まり、boothのアカウント設定、表紙の相談、文章推敲、販売ページのあれこれなどなど、、、。分からないことだらけの中、何とかなりました。文フリに出店した時は100倍大変でしたが。創作の中では、公募への郵送など、分からないことだらけだと思いますが、知らないことはやってみるまで知らないことのままです

 何かを躊躇っている人は、ぜひ一歩足を踏み出してみるべきだと思います。創作は楽しいです。

 今は新人賞用短編の原稿も進めており、創作に邁進できている春かなと。

 最後までお付き合いありがとうございました。

 またお会いしましょう。

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