【技術書典】「こまるUIよくしてみた本」製作者インタビュー
技術書典4で即完売した「こまるUIよくしてみた本」の企画および編集を担当したナユ氏(@nayucolony)による製作話をお聞きしました。
よろしくお願いします。
お願いします
早速ですが、前々回はCSS、前回はgulpとフロントエンドの技術書を書かれていましたが、今回はデザインの本なんですね
はい。今回は共著者を募集した結果、割と技術スタックがちぐはぐだったんです。ゆず氏は若干サーバサイド寄り、私といしまる氏はフロントエンド寄りで、共通の言語やフレームワークに関する本は難しかったんですね。
ですが、共通点としてはデザインに一定の関心があるということでした。ゆず氏はUX系の登壇経験やUI改善についてのエントリでバズってましたし、いしまる氏もデザインの会社でエンジニアをされています。まさかエンジニア3人あつめてデザインの本を書くことになるとは思いませんでしたね。
なるほど。たまたまエンジニア3人あつまってデザインの本を書くのは面白い展開ですね。
びっくりしましたね。僕もデザイン系はチャレンジしたいと思いつつ、でも集まってるのエンジニアだしな…と思って「Reactの本かこう」とか「アプリつくろう」とか言っててその中に「UI改善」みたいなことを織り交ぜたらそっち方面でぐんぐん進みました。
今回は、いわゆるBAD UIと呼ばれるものを取り上げて改善策を提示するというものですが、それをテーマにした経緯は?
個人的になんですが、デザインの世界にはリアルワールドの事例が足りないと感じている部分がありました。
観察眼を磨こう、実装力を高めよう、設計力を身につけよう、という本質的なレベルアップを奨励する流れはあるのですが、それはつまり「自分の気づき力を高めて、自分で気付こう」といいうことなんですよね。それを否定するわけではないのですが、なんかこう、もっとリアルな話がしたかったんです。
とはいえ、本職がデザイナーでないのにデザインの話をするというのは勇気が必要だったんじゃないですか?デザイン界隈からのマサカリとか……
うーん、怖くないというよりは、何か言われた時にそれを「アドバイス」として受け取る心の準備ができているというのが正しいです。
正直「うわ!その視点は抜けてたな……」ということはあります。ですが、適当なこと言った結果そこを刺されたわけではなく、調査を重ねても本当に気づきが足りなかった部分なので、発見ですね。ラッキーです。
お手本のような回答ですね。実際はどうなんですか?
めっちゃ怖かったです(笑)特に、読んでもない人から「マウンティングとってるだけの本」だと思われたらどうしよう……とか悩んでました。タイトルだけ見るとデザインの悪口いってそうな感じもあるので。エゴサしてみると結構反応はよかったので安心しました。
(笑)実際にマサカリは来たんですか?
来てないです。たぶん、買ってないんじゃないですかね。ここから買えるんですけど(すげえ、ogでるようになってる)
そもそもデータのシェアが難しいので「面白かった!」「役に立った!」みたいな漠然とした情報しか手に入らないです。やっぱりこういうのはサクッと言及できるブログなどが優れてますね。
流れるように宣伝を挟みましたね。みなさん買ってあげてください。
300円なので買ってください。
さて、ぶっちゃけ、いくら売れたんですか?
会場では200部完売です。BOOTHでもかなり売れ行き好調です。実家帰れます(地元は福岡)。
それが飛行機なのか、新幹線なのか、バスなのかは神のみぞしるといったところですね。
青春18切符かもしれませんけどね
告知ツイートも結構のびてましたね。
告知ツイートは早々に100like,200likeとされていて、あんまりこういう体験はないので嬉しいですね。UIデザインのカイゼンって誰もが関心あるんでしょうね。あと、何よりジャケットがいいですからね。
毎回表紙が可愛いですよね。
はい、ろくさんというイラストレーターさんと、shizoooさんというデザイナさんにお願いしています。お二人は姉妹なのですが、毎回クオリティが上がっててここ最近はプレッシャーがすごいです。
前回は商業化に繋がったそうですが、今回は予定はないんですか?
前回の分、まだ出てないですけどね。もうちょいで出ます。今最後の校正フェーズです。
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