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どの瞬間も忘れたくないことばかりで

忘れたくない濃密な時間。

初めて地元を離れて、女川に降り立ったとき。
初日はあまりにも女川のまちが好印象に映って、「失敗したら岐阜に潔く帰る」と心に決めていてなにか良くないところを見つけたかったけど、地元に帰る言い訳すら作れないくらい良くて。
不安だらけだったし、海の匂いが新鮮でソワソワしていた。海鮮丼で、刺身の分厚さにびびり、魚が安すぎてびっくり。港町だということを思う存分感じた。随分と遠いところまできてしまった。

そして、イオンで自転車と食料を購入し、大量の荷物を抱えてシェアハウスへ。
そのときに鉢合わせでバッタリと同じさとのばの子と出会った。リアルはじめまして。
zoomでは高嶺の花みたいな子、イケイケでなんかチャラそうだなでもやさしそう。岐阜という共通点がある不思議な子、という印象だったふたり。
でも今では、無意識に鼻歌を歌うしアラームは当の本人全く気づかないし、なんだよ〜って無駄口を叩き合える一面もあり、自分の気持ちと身体の変化にしっかりと向き合ってる、しんどいときはしんどいって口に出せる無器用で、でもまっすぐだなって感じる女の子。
チャラそうだって思ってたけど、実際に会ってみてこれからやっていけるか不安だったときに外に連れ出してくれた。わたしの言葉をそのまま受け止めてくれる。凹んだとき、話したいとき、パッとボロボロ話せる相手。偶然会う率高め。「苦手だけど、ずっと憧れてたことはある?」と問いをもらったことで実はやりたかった、なんてことに気づけたり。選択を選ぶ大切さ、決断する大事さを教えてもらったり、GIFTすることの良さを教えてもらった。そばにいてくれる。普段は先輩だけど先輩ってあんまり思ってなくてラフに話してるけど、節々で先輩だなと感じることはある。見極めるのむずい。実は人のことを人一倍見てそうな、やさしくてちょっと臆病そうな一面を持ってる男の子。

もう1人の子とは神社神輿担ぎのときに初対面。1番、関わらないだろうなって思ってたけど、話していくと、見え隠れしてるユーモアがあった。なんだかんだ頼りがいがあるし、変にぶっとんでるとこもあるし、現れたと思ったらいなくなってどっか行ってるし、お酒が入ったらめっちゃ喋る。学びは最高のエンタメって探究心がはんぱない。料理センスが光っている。不意に見せるへにゃって笑ってる柔らかい表情。なんだかんだ1番人間味ある気がしている。分かりにくそうで実は分かりやすい。

そんな3人と出会ったことで、わたしは「なにもない自分」には価値がない。と思うことは無くなった。ずっと怯えていた。何かがないとダメだと。
決して「なにもない」なんてことは無いのにね。

もし、モヤモヤがあったら、そのモヤモヤを感じ切って良い。
楽しいことは思い切って楽しんじゃって良い。
学校で辛かったことを話したら、そもそもその環境が異常だったんだよ。おかしくない?って。
本音でぶっちゃけすぎて凹んでたら「逆に本音で話してくれて嬉しい」って言ってくれた子。

まだまだ数えきれないくらいの出来事がちらばっている。

おかげさまで、肩の力を抜いて自分のペースで歩けるようになりました。

忘れたくないなぁ。

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