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「マインドフルネスとウェルビーイング」システマティックレビュー

マインドフルネスを学び、
夜中起きても、
ボディスキャンをしているうちに
よく寝れるようになりました。
ウェルビーイングな状態に近づいている
ような気がします。

でもしょせん、N=1(被験者数1)。

世界中にマインドフルネスの団体もあるし
マインドフルネスを学べる大学もある。
カリフォルニア大学サンディエゴ校の
先生にお話しを聞いたりしたけど、
ちょっと信じられない気持ちもある。

そこでシステマティックレビューを
調べてみました。

システマティックレビューって何?

一つのテーマや疑問について、
一定基準に合った論文を集めてきて、
検証した結果を書いた論文です。

質の高い複数の研究を集めて書かれた
システマティックレビューは
科学的証拠の最高峰
って言われてます。

ちなみに、システマティックレビューって
すっごい増えています。
昨今の状況で、ヒト試験が
できないってこともあるし、
システマティックレビューの
価値が認められてきたってことも
あるのかもしれません。

システマティックレビュー紹介

「マインドフルネスとウェルビーイング」
について、今年発表された
システマティックレビューを紹介します。

Xu, J., Jo, H., Noorbhai, L., Patel, A., & Li, A. (2022). Virtual mindfulness interventions to promote well-being in adults: A mixed-methods systematic review April 18, 2021. Journal of affective disorders, 300, 571–585. Advance online publication.

https://doi.org/10.1016/j.jad.2022.01.027

テーマ(課題)

19歳から40歳までの成人について、
・基本的なマインドフルネスの実践
・マインドフルネストレス低減法(MBSR)
・マインドフルネス認知療法プログラム(MBCT)
・ラーニング2ブリーズ(L2B)プログラム
が幸福感を改善したか?というテーマです。

集めた論文

1980年から2021年1月の間に
英語で発表された心理学の研究論文
915報を集めました。

まだわたしが生まれていないときの論文も
解析に含まれている。
それが今、検証されるわけです。

その後、いろんな条件で
絞り込みをかけていって
最終的には32報の論文を
詳しく解析したそうです。

結果

集めてきた論文の国や地域が
偏りがあったけれども、
4つのマインドフルネスプログラムは
幸福感を上げられた、
という結論が導かれていました。

論文紹介のわな(免責事項)

科学論文で発表された内容というのは、
仮説を検証しやすいように、
つまり差が出やすいように
厳密に条件設定がされています。

たとえば、似たような年齢の
人を集めるとか。
でもこれって、
研究をして成果を出すためには
必要なこと。

だから、論文の内容が、日常生活にすぐに
当てはまるなんてことはないんですよね。

なのに「こんなデータがあります」
→「○○に効きます」
なんておかしなことに転用されないことを
切に願います。

わたしはここに書いた内容は
保証できないです。
ただ、論文は最新の研究を知るには
いい情報源なのは間違いない。
そして、自分はどうだったか、
どう思ったか、ということについて
発信することはできるし、
いい論文を紹介することで
みなさんがマインドフルネスを深く
理解できる助けになると思います。

これからもよろしくお願いいたします!

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