見出し画像

心が軽くなる心理学❾「他人と自分を比べない」

今回の内容は「他人と自分を比べない」です。ある調査では「他人と自分を比べて落ち込むことがある」と答えた人は全体の45.2%に及びました。

約半数の人が、他人と自分を比べて落ち込むことがあるということですから、「他人と自分を比べてしまう」というあなたは、普通であることがわかります。

人はついつい他人と自分を比べてしまう傾向があり、比較するほど落ち込んでしまいます。

あるいは、「なんて自分はだめなんだ」と自分を責める。嫉妬心から「引きずり落としてやる」とか「嫌がらせしてやろう」とか、他人を攻撃するようなネガティブな考えが浮かぶこともあるでしょう。

しかし、このネガティブな考えが出ようと、落ち込む必要はありません。それは誰にでもあることなのです。

「社会的比較理論」の提唱者、フェスティンガーは、人が他人と自分を比較してしまうのは、本能、あるいは無意識の反応であると言っています。

なので、他人と自分を比較してしまう自分を、責めたり落ち込んだりする必要は全くありません。

しかし、他人と自分を比べると確実に不幸になってしまうのは事実です。世の中には自分より優れた人はたくさんいます。

仮にスポーツで1位になったとしても、自分より収入が高い人はたくさんいるし、自分よりかっこいい人も必ずいます。

このように、すべての面において一番である人などこの世に存在しないのです。なので、他人と比較すると、落ち込み続けるしか道はないのです。

自分より上の人と自分を比較する心理を「上方比較」といいます。

上方比較には「自分もそうなりたいからもっと頑張ろう!」というポジティブな要素もありますが、ほとんどの人は、他人と自分を比較して自分の欠点を探し出す、ネガティブな上方比較を無意識に行っています。

他人と比べると不幸になる。では、どうすればいいのでしょうか?

それは、他人や周りの人と比べるのではなく、「自分」と比べましょう。

過去の自分と今の自分を比べるのです。3ヶ月前の自分、1年前の自分、3年前の自分、10年前の自分。

今の自分がだめだったとしても、3年前と比べると、少しは進歩、上達しているのではありませんか?

もし、過去の自分と比べて成長していないのであれば、今から頑張って、3ヶ月後に結果を出す。そうすると「3ヶ月前の自分と比べて、これだけ進歩したよね」と言えるはずです。

つまり、今の状況より悪い時期の自分と、今の自分を比べることによって、今の自分をよりポジティブに考えることができるのです。

さらに、自分のポジティブな成長を実感できると、「もっと頑張ろう」とモチベーションが湧いてきます。

他人と比べると、マイナスな部分が浮き彫りにされ、過去の自分と比べると、自分の変化した部分が浮き彫りにされます。

その中から、自分のプラスの自己成長に気づくことで、自己肯定感が高まり、自分に自身が持てるのです。

他人と比べたい衝動に駆られたときは、「1年前の自分はどうだったかな?」と、過去の自分と比較したイメージを想像して、その衝動を振り払いましょう。

今回の内容はいかがでしたか?面白い、為になったと感じた方は、スキとフォローよろしくおねがいします。最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?