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5月26日(日)

イベント出店が終わった。振り返ろうとすればするほどうまく思い出せなくて、でも身体の温度がすこし上がるような瞬間がたくさんあったことは覚えている。また会いたいなと思う人がこの1日でとても増えたし、必ずや会える予感がする。時間を置くほうが鮮明に思い浮かびそう。

楽しかった反面、ただ楽しむだけではいられないなとも感じた。出店のことだけではないけれど、自分は見せ方がうまいだけで中身は空洞だらけなことを痛感する。そう感じる理由の中には向上心とか負けん気みたいな熱めのものも多少はあるんだけど、文章を書くこと(これは趣味にも近いけど)もお店をすることも、続けたいのであれば今のままでは全部だめになるだろうな。今週はそう思い知らされる出来事や反省ばかりだった。ちょっと疲れているのかもしれない。

あ、そうだ、ほかの出店者さんたちがたくさん気にかけてくれたのが嬉しかった。全員知らない人たちだったけれどとてもあたたかかった。比べられるものではないのを承知で、これまで出店した中で一番あたたかみがあったような気がする。それはもしかするとZINEがとても個人単位な制作物であるせいかもしれないし、自分で作ったもので参加したからなのかもしれない。いずれにせよその空気感がよかった。

サンプルで用意した冊子を簡易的にクリップで留めていたのだけど、それに反応してくれる人がいた。しかもそっちがほしいと言ってくれて、これでいいんですか?と驚いて何度も聞いてしまった。アイディアを練って練って形にすることもいいけれど、もっと感覚的にやってもいいんだなあ。


さまざまな生業で暮らしている人たちとおしゃべりをして、いろんな生き方があると改めて感じる。わたしはたくさんのものを抱ようと欲張りすぎているのかもしれない。

今月のはじめは関西に行っていたなんてもうとっくの昔かのように5月は濃密だった。あかるいくらいを繰り返して、ふたたび途方に暮れている。

ご飯を食べて一旦寝たので深夜に目が冴える。毎度のことながら出店は荷物が多くなりがちなのと、気づかぬうちに身体に力を入れているので腕や背中がずっしり重い。強い風でがたがた鳴る窓が気になってうまく眠れない。


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