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高校の図書室の居心地の良さ

高校の図書館にこのところ、
ずっと居ついております。
高校生活も後半戦に入って参りました。
少し焦ると同時に
勝負の時が近づく高揚感を味わっています。

さて、皆さんは高校生になって、
または大学生になって
学校付設の図書室を利用したことはありますか?
最近まで本は買う派、
または親から盗む派でしたが、
案外図書室の本も面白いところですよ。

確かに今では読書も電子書籍を含め、
様々な場所で読むことが可能です。
その中でわざわざ図書室を用いるメリットというのは
なんでしょうか?
新鮮な本がメインに売られている本屋さんとは
目新しさでは負けますし、
規模の点で公営の図書館とは比べ物になりません。
しかし、
図書室には図書室なりの良さというものがあります。

第一に身近で手軽だという点が挙がります。
昼休みに早弁して
ちょっと20分余ったな、ってなったら、
借りた本を片手に駆け込んで
少し休息の時間に当ててみたり、
書架に並んだ本を眺めながら
思索に耽るのも面白いです。

二つ目に並んでいる本が厳選されている点です。
先述した通り、規模は大したことありません。
しかしだからこそ、
今の学生に読んでほしい本が揃ってる
という見方もできます。
しかも、
過去の良い本もその中で厳選されているので、
読んでいて噛み砕きごたえのある、
思想のある本、
言い換えれば
思考の軸が通っている本が
大半を占めているのも
図書室ならではというべきでしょう。
他にも利点はそれぞれあると思いますが、
僕が特にいいな、と思ったのはその二点です。

今日借りてきた本を紹介します。
「日本人はなぜ学ばなくなったのか」斎藤孝(2008)
「日本を滅ぼす教育論議」岡本薫(2006)
「文系と理系はなぜ分かれたのか」隠岐さや香(2018)
「自衛隊最高幹部が語る令和の国防」著者複数省略(2021)
「機甲戦ー用兵思想と系譜」葛原和三(2021)
以上の五冊です。

今日中に一番上の斉藤孝さんの本は読み終わりましたので、
また別の記事でしっかりとした読書感想は書きます。

まずこの本を読んで感じたことは、
教養の深さというものの重要性です。
現代の日本に足りていない思慮深さ、道徳観念、利他精神。
そういったものが失われていくのに対して
強く反発する15年前の筆者の気持ちが伝わります。
残念ながら筆者の望むような若者の文化は形成されませんでした。
そんなことを鑑みて、
今までの無知で軽率な自分に強く反省の意識を持ちました。
読書の質、量を増強し、
そして本という人生の師に尊敬の念を抱くこと。
そうすることで、
予想不可能な将来を自分の確固たる筋を持ち続ける
歩むことができます。
考えの深さや思考の一貫性を育むには
本が最も適しているということは
15年経った今でも変わらない真理ではないでしょうか。
男子校の随分と閑散とした図書室の一席で
ふとそう思った今日一日です。

(追記
斎藤孝さんといえば
僕の小さい頃に読んでいた
論語、武士道などについて
わかりやすく解説した本や
「だれでも書ける最高の読書感想文」の著者でもあります。
何よりもNHKの「日本語であそぼ」の監修を
されていらっしゃる方だそうで、
僕の幼少期の微弱な教養はこの方によって
形成されていると言っても過言ではないでしょう。
そんな方の本から教養の大切さについて
再度見つめなおす機会を与えられたのは
これも縁としか言いようがないですね。

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