ラノベを読み始めてみた件

読みたい本ってはそのときどきで変わります。
多くの人が気分で読む本を変えているんじゃないでしょうか。
基本的に純文学くんを好んで読むほうではない自分ですが、
気分によっては読むこともあります。
本を読まないこともあるし、
昔もらった本を何度も読み直してみたくなる時もあります。
その一環でふとラノベを買いたくなってしまったんです。
書店で漫画でも買おうかどうかと迷って
クルクルと店内を巡回すること30分。
ピンッ、と脳内に来たのがラノベ棚の前だったわけです。
考えてみると、
仮にもオタクを名乗っている身として、
不覚にもラノベを読んだことがないことに恥じ入った自分は
もっとも苦手な部類の本を買ってしまいました。
それが恋愛モノです。
とりあえず買うだけ買ってみようと、
「ロシデレ」を購入。
最初は何だこれ、、、と未知の世界に困惑していたのですが、
いつの間にか読み終わっているので、
早く次の巻買わなきゃ、とまた書店へ。
なぜこんなにも早く読み終わるのかわからなかったのですが、
そもそも文の表現を読み取らずに
物語を先に先にと焦った結果、
15~20分もかからないうちに一巻読み終わってしまったようです。
このラノベ軽すぎ問題
(実際には自分の読解力不足だが、三か月前の自分はわかっていなかった)
の弊害はコスパの悪さという面で効いてきました。
というのも、暇つぶしにすらならなかったからです。
電車に乗っている時間に読み終わってしまうので、
「ニーチェ入門」とか電車内で読んでイキっていた自分としては
コスパがあまりにも悪すぎました。
そんなこんなでその後、ロシデレを読み切ってからは
ラノベを読むことはなくなりました。
お財布の出費が減ってめでたしめでたし、、、、とはなりません。

約二か月後、僕は学校の図書室にいました。
そう、両親の払った税金を使えばいいではないか。
図書室に通い始めた最初は
ちょっとした技術の本とか、論述とか読んでいました。
というより、ラノベって図書室にあるものだとは思ってなかったんです。
昔だったら入庫していなかったと思います。
元からOBの某大作SF系ラノベは結構揃っていて、他もあったようです。
しかし、ラノベの多くは一巻目のみ入荷という形だったようでシリーズはたくさんあったけど、二巻目以降がないという状態だったそう。
このところで司書さんが新たに入荷してくださったおかげで、
有難いことに無銭飲食ならぬ無銭読書ができるようになりました。
その後今まで相当数のラノベを読み漁っています。
図書室で造船の本と論述と軍事研究反対派の本とデータサイエンスの本を持ち出し、その上に五、六冊のラノベを重ねて貸し出しカウンターに行くのは
いろんな意味でちょっと勇気がいりますね。
周りも知り合いばかりですし、持って帰るまでクラスのロッカーにおいておくので。
司書さんのご厚意で貸し出し冊数実質無限になっているのがありがたい限りです。
マジ感謝です。

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