やりたい仕事が分からず社会人になったけど、無駄なことは1つもなかったな。というお話
こんにちは。
フォトグラファーのさかわき なお(@naxano__)です。
現在フリーランスのフォトグラファーとして活動しているのですが、独立するまでは丸7年会社員をやってきました。
専門学校を卒業したけど、何も関係ない会社に就職して、いろんな職種を経験してきました。とても強い意思があったわけではなく、「この仕事は嫌だな」「こっちの方が楽しそう」くらいのテンションで職種を社内外問わず変えてきましたが、ふと気づいたのは、すべての経験が今役に立っているということ。
決していまのフォトグラファーという仕事に就くまでの最短ルートではなかったけど、遠回りしてきたからこそ得た知識や経験が、とても活かせています。
今回はそんなお話を紹介します。
最初は人材コンサルティングという名の営業会社
わたしが最初に就職したのは、人材紹介を行う会社でした。社員のほとんどが営業職で、数名営業企画がいるような、小さな会社です。
また、ちょびっと変わっているルールがありました。それは全社員が会計検定を会得しないといけないということ。
数字や計算が大の苦手でしたが、これのおかげでフリーランスになっても、そこまで苦労することなく確定申告を行えたり。最低限お金の動きを理解して今働けているのは、確実にこのときの経験です。
仕事のお話をすると、入社してしばらくは営業職として、いろんな会社へ毎日足を運んだり、転職を考えている方のお話を聞いたり。そんな毎日でした。
ある日、ちょっとした転期が到来。それはマーケティング部門を立ち上げるということ。HPをリニューアルしたり、メディアを運営したり、広告を回したり。専任ではなく、兼任の期間も長かったので、営業しながらこれだけの量やるって無理ですよね(笑)。今考えると社内に知識がある人もいない状態で、新卒に毛が生えたようなわたしが1人でやれるわけないのですが、ここでマーケティングというものに触れることができました。
そして何より、このタイミングでわたしは初めて一眼レフカメラというものに触れます。
ここから一気にカメラにハマるわけではありませんが、スマホで撮るのとは全く違うというのを体験します。
Web制作の会社への転職
そして数年働いたのち、もっとWebやITと言われる会社で経験を積みたいと思うようになり、とあるWeb制作会社の採用部門に転職します。
これまでは人材紹介のコンサルタントとして、外部から採用活動を行ってきていましたが、内部の採用担当として、しかも未経験業界であるWeb制作ということで勉強が必須でした。
特にエンジニアやデザイナーの採用は難しく、勉強しても中々理解し切るはできていなかったと思います。
ただ、ここでWeb制作一連の流れを勉強したため、HPを作るための知識やツールなどを理解することができました。これは独立してHPを作るときに、めちゃくちゃ役に立ちました。1人でHPを作って、運用できているのはこの時の経験。
また、途中で体調を崩し、採用担当からメディアやマーケティングのアシスタントとして働いていました。そのときにようやくちゃんとしたマーケティングに触れたと思います(笑)。ここで広告の運用やCMSを使ったメディア運用を理解できたので、今広告を回して集客したり、CMSを導入したりができています。
今は1人で出張撮影のフォトグラファー+αを
色々回り道をしましたが、今は出張撮影を行うフォトグラファーとして、いろんな家族の写真を撮影させていただいています。
もしかしたら、新卒で写真関連の仕事をしていた方が、もっと早く技術を習得したり、フォトグラファーという仕事を早く手に入れていたかもしれません。でも、その道を歩んでいたら、今できるようになっている多くのことができません。
確定申告が1人でできなかったかも。
ホームページが作れていなかったかも。
CMSって?広告って?ってなっていたかも。
あれやろう!これやろう!という思考もなかったかも。
たらればですが、今よりもできないことが多かった気がします。そしてなによ、りカメラに触れるきっかけがなかったので、そもそもフォトグラファーになっていなかったかも。。
そう考えると回り道どころか、これまでの経験が最短ルートな気すらしてきます。
まとめ
学生の頃や社会人になったばかりの頃って、わからないことの方が多いですよね。自分に何が向いてて、何が向いてなくて。実はこれが得意で…とか。周りと自分を比べて焦ることもあるかも。
でも、その時にできることを1つずつ真剣に行っていけば、やりたいことがみつかったときに無駄になることはないんじゃないかな、と今回自分で経験して思いました。
もちろん、もうすでにやりたいことが明確な人は、それに向かって最短ルートで向かった方が、必要な経験をたくさんつめるかもしれない。なので世の中に沢山いる社会人の1つの例として、誰かの参考になれば幸いです。
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