見出し画像

昭和と令和、ちはやふると中学校について考えてみた。

先日、こちらの2つの基金の理事長さんお2人のトークショーがあり、久しぶりに神保町へ行ってきた。


どちらも漫画からスタートした基金で、ちはやふる基金は友人が代表をしているご縁。

神保町は20年以上前に取引先の社内に常駐するという仕事をしていた関係でその会社のオフィスがあって2年くらい通勤していたり、当時会社先輩のライブに行ったのがきっかけでサックスを習い始め、教室が神保町駅から数分のところにありレッスン終わった後よく同じクラスの数人としょうもない話をしながら飲んでいた懐かしい場所。

久しぶりのリアルなトークショーは本当に面白くて、代表お2人の基金にかける思いやパワーや緊張感、モデレーターの方のお話、ツッコミ、主催のほぼ日のスタッフさんのその場での鋭い質問、空気感を感じることができて、久しぶりにエネルギーを感じられて…。人数制限で椅子と椅子の間隔が離れていたのでお友達の顔もバッチリみえたし。

コロナが早く収束していきたい場所に行き、参加したいイベントに気兼ねなく参加できる、そんな世の中に早くなってほしい!

基金というとお金を集めることもさることながらをその集めた寄付者の思いのお金がどのように使われるのか、それを考え決めることはものすごく難しい。そんなお話もありました。確かに、あれもこれも、というわけにいかない。彼方立てれば此方が立たぬ。寄付ってある意味厳しい。

そして、お話を聞きながらまたしつこく長女の学校の部活のことを考えていて…。

ちはやふる基金はかるたに興味を持った子どもがかるたに親しみ、そして大会などに出られる資金面の応援をしているそう。
長女も長女の友達もちはやふるを読んでいた時期がある。もしかしたら読んだ子ども達の中で競技かるたをやってみたいと思った子はきっといたはず。その証拠にこの漫画の人気が出てから競技人口はうなぎのぼりになったらしい。

が‥‥長女の学校の部活には、競技かるたはもちろん、囲碁や将棋といった頭脳系競技、またオタク系の同好会という緩系部活がほぼゼロ。かろうじて文化祭で活躍できる文化祭で看板とか作る美術部、演劇部くらい。
どっかりとあるのは野球、サッカー、吹奏楽部という王道系のオンパレード、私の中学生時代から何ら変わらない。

おそらく
過去荒れていた時期があった長女の学校は、手っ取り早く学校全体を立て直すためにメジャーな部活を強くするという手段に目をつけたんだと思う。
熱心に部活に取り組む生徒は基本真面目だし先輩後輩の上下関係の中そうならざるをえなくなってくる。真面目に授業を聞くことができる生徒が増える。
そのため部活が何より大事にされて、入部するとコロナにおいても市で許される範囲で最長の練習時間、練習にはよほどの理由がない限りは基本参加必須、つまり別の活動の両立が許されない、引退シーズンも遅い。
学校は部活を頑張る子の点数が低くならないようにテストは最大限やさしくする(塾で近隣の学校より塾生の平均が高い傾向がある)結局学力は万年底辺のまま。やってることがツッパリがいた昭和感満載。

学校がダメなら私が神保町で音楽教室に通ったように習い事ができればよいけれど、片道電車で1時間のようなところまで通うには中学生にはハードル高いし、何より部活よりずっと月謝というお金がかかる。民間の教室ではたとえ公共の施設を借りたとしても場所代がどうしても必要。

以前、某私立女子中学校の説明会を聞いたのだけれどその学校はキリスト教の宗教的な理由から週末開催の公式戦には参加しない方針で、それでも運動系の部活はいくつかある。この学校の部活のスタンスは学校の名前を有名にするためではなく、たぶんだけれど私に近い、生徒一人ひとりが興味のあることにハードル低く始められる機会であり、教室以外の人間関係を築ける場であり、好きなことをとことん打ち込める場所、という考えだからだと思う。思いっきり試合に出て打ち込みたい生徒には物足りないかもしれないけれど‥‥。

この令和の時代、長女の学校のようなスタイルはこれが高校や私立の学校ならそれでよいと思う。それを希望して入学するのだから。
でも、公立の義務教育の学校がそれでいいの?
在住エリアで公立中学を越境して指定以外の学校に行くには
『野球部を希望しているのに入学予定の学校に野球部がない』というのは認められるが、『緩系の部活がないけど部活やってみたい』とか、長女のように『入部を希望する部活の練習に放課後週末も参加必須で他活動と両立できない』はなかなか認められないのが現実。

ちはやふるからの競技かるた、
今ならプログラミングとかeスポーツとか…

子どもの思春期入った微妙な年齢の子ども達も興味はきっと色々あるはず、そして既存の部活だって生徒によって普段の練習の参加率が違ってもいいと思う。(大事な大会には出場できないこともあると本人が納得できるならば)

全員右向け右、左向け左、同調することがよしとされる昭和をいつまで引きずるのだろう。
PTAが今の時代上手く回らないのも保護者世代がねっこの部分にこの同調圧力が身に染みついているからではないのか?

高度成長期なら良かった同調圧力がこの時代に上手く回りきれなくなったのはオリンピックのわちゃわちゃ状態でもよくわかる。部活だっていろんなスタイルや練習があっていいはず。何も昭和のまま時をとめなくても良い。

それに慣れたこどもたちが大きくなった時に同調圧力から解放されてるはずだし、そんな世の中の方が生きやすいのではないかしら。

ごくありふれた日常を少しでも面白く、クスっと笑えるお話を書いていきます。頂いたサポートはご縁のある横浜の子育て支援団体に寄付させていただきます。