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小学生が学校を休むと…周りの反応アレコレ

小2の次男。3週間前から学校に行かなくなりました。その時の周りの反応と、本人のリアクション、私の感じたことについて記録。


友達

毎朝一緒に学校に行っていた友達は、変わらず誘いにきてくれた。
近所の子どもたちは、次男が放課後の時間に遊んでいるとこれまで通り一緒に遊んでくれた。

休みが数日になってきた時、何人かの友達から「なんで休んでるの?」「ズル休み!」と言われたらしい。
本人は傷ついて、その次の日は外に出なかった(ちょうど雨の日だったからかもしれないが)。

友達からの「ズル休み」のひと言は、かなりダメージがあった様子。
休んで一週目に先生に会いに行った時、「学校を休んだら、外で遊んではいけないですか」と自分から質問し、
「そんなことはないよ。友達が『なんで休んでるの』と言うのは、心配しているからだよ」と答えてもらってホッとした表情を見せていた。
それ以来、遠慮なく外で友達と遊んでいる。

この間、私の目の前で友達のお兄ちゃんが「なんで学校来ないのー?」と声をかけてきた。
私は「うっ」と思ったが、本人はその質問は『無視』。
友達と駆け出して行った。
不本意顔の上級生に、私から「いま、命の充電中なのよ」と、訳の分からない説明をしておいた。
当然のことながら、本人も「なんでか」がわからないので、返答のしようがないので困って逃げるしかないのだな。


学校の先生

担任の先生は、新学年になり新しい担任。
4月登校しぶりの当初「迎えにいきます!」とかなり前のめり。
お気持ちはありがたいのだが、まだよく知らない新しい担任の先生が家まで来て本人どう思うと思う?ビビるでしょ、それで喜ぶイメージがつかん…と私は思ったので、申し訳ないですが、お断り。

「では、校門まで迎えに出ます」と言ってくださり、朝、校門でスタンバってもらった。
が、残念ながら、先生がいる時間にいけたことはないまま、登校しなくなってしまった。

担任の先生以外にも、学年主任の先生と、前の担任の先生もサポートに入ってくださり、次男が校門まで行ってモジモジしているのをたまたま見つけてくれた校長先生も、気にかけてくださっている。

本人は、現担任とまだ馴染んでいないこともあり、前担任を信頼している。
学校休んで1週目に「先生とお話に行こう」となった時も、前担任をご指名させていただいた。

決して現担任がキライとかニガテな訳ではない(と思う!)が、とにかく新年度すぐから行きしぶりなので、現担任との関係が作れていない。
クラス替えって、難しいものですな…

前担任との「お話しに行った」機会は、大変大事だったと思う。本人もよくわかっていない気持ちを、先生がじっくり聴いてくださった。
図書室で床座りだったのも、とてもよかったと思う。リラックスして談笑する雰囲気で1時間以上おしゃべりした。

その時に次男が先生にきいておきたい、と事前に考えていた質問が、前述の「学校を休んだら、外で遊んではいけないですか」だった。この時の回答が、あたたかなものでなかったら、周囲の気持ちを代弁してくれる内容でなかったら、きっと次男は引きこもりになり始めただろうとおもう。先生、ありがとうございました。

前担任の先生からは、「少しずつでも、学校にきてよ」と投げかけていただいたが、本人は「うーーん」と渋い返事。
ウソをつくこともできず、先生に合わせることもできずの難しい心持ちが現れた「うーーん」だったと、感じた。


私の職場

ありがたいことに、上司も同僚もあたたかい理解を示してくれ、4月の登校渋りの時は週に何度も遅刻して出勤させてもらったし、5月の終わりからは週4日の在宅勤務を認めていただいた。

上司が上の上司にも事情を説明してくださったので、直接ご報告に行った時には、「今は大事な時。子どもといっしょにいてあげるように」と言っていただき、様々な調整を図ってくださった。

特例的な在宅勤務なので、いつまでさせてもらえるのかがわからないのは不安だし、肩身も狭いし仕事しにくいが、そんな中でも続けさせてもらえることに感謝して、恩返ししようと思っている。させてもらえる限り…みなさん、本当にありがとうございます。


私の「ママ友」たち

こういう時でも、やっぱり頼りになるのは、ママ友たちだった。
「次男が学校に行きたがらない」という相談の段階から、仲のいいママ友、次男の仲良くしている友達のママ、習い事のママたち、保育園時代のママたちに相談をすると、様々な事例やあたたかい励ましの言葉をかけてくれた。

話してみると、結構「うちの上の子も、〇年生の時学校にしばらく行っていなかったよ」とか、「去年、学校がつらくて保健室登校だった時期があるよ」とか、「お友達でホームスクールしている家庭があるよ」などと、身近にたくさん『学校に行かない』子どもがいる/いたことがわかった。

同じクラスのママには、宿題を教えてもらったり、学校の様子を教えてもらったりもできる。
保育園時代からの付き合いのママたちは、土日に子ども同士を遊ばせよう!と誘ってくれて楽しい時間を過ごしたりさせてもらっている。

小学校教諭や子どもの専門家のママ友たちには、具体的に子どもの様子やノートを見せて関わり方のアドバイスをもらったり、学校とのコミュニケーションのしかたや先生への伝え方のアドバイスをもらったりしている。

中でも、最強のママ友がおり…別の記事に書くが、「フリースクール(オルタナティブスクール)」を自ら立ち上げているママ友がいて、以前から家族ぐるみで遊ぶ仲だったことは、次男にとって救いの神(私にとっての神か!)だった。
みんな、ほんとにほんとに、ありがとうございます。


私の親

よく、学校に子どもがいかなくなると、祖父母がざわつくと聞くが、ウチの親はおおらかな反応だった。
私の妹が中学時代不登校だったこともあるのかもしれないが…いや、それなら逆にもっと反応的でもおかしくないかと思ったのだが、私の予想に反して非常にポジティブな反応をしてくれた。
そのことは、私にとっては大変安堵したことだった。

実母から「次男くんは、個性的な子だから、その方がいいのかもね!元気に過ごしてるなら、いいじゃないの!」と言われたとき、私は内心、「え~、毎朝毎晩すったもんだしてヘトヘトに疲れるし、私の仕事もいけないし、大変なんだよおおお、わかってくれよ~母さん!!!」と私への共感を求めてしまったのだが、冷静になって考えれば、実母(次男にとっての祖母)は、完全に次男の味方なのだ。
私(次男にとっての母)がどうだろうと、次男本人がハッピーなのが、唯一の判断基準なのだ。

学校行かなくて大丈夫なの?!
私の仕事はどうなるの?!
次男の将来は真っ暗なんじゃないか?!!

なんて、思いつめていたときだったので、あまりにあっけらかんと、
「次男くんが元気に過ごしているなら、いいじゃないの!」と言われたら、
そうか、それでいいんだよな。と、ストンと思えたのは、大きな前進だった。母、ありがとう。


私の夫(次男の父)

これを書くと長くなりそうなので、あっさりにしておくが…
夫は最初から次男の対応には私とパラレルで動いてくれた。遅刻していく次男を毎回送ってくれたのは、夫。

途中から私が疲弊してダウナーになってしまったときは、ウラでいろいろな人脈を探ったり、情報収集をしたり、私を(いつも以上に家事をしなくても許してくれたりと)甘やかしたりしてくれた。

夫の方が、教育関係や社会福祉関係に人脈があるので、アドバイスをきいてきて私に伝えてくれたのは助かった。
次男に対する落ち着いた対応も、素晴らしかった。私はどうしても、目の前のグズグズした態度にイラっとしてしまい、言葉が強くなってしまったりしたが、夫は果てしなく優しく(笑)包み込んでいた。夫、ホントにホントにありがとう。


感想・・・

こうやって書いてみると、次男本人は友達からの「ズル休み」という一言で傷ついてはいたけれど、その言葉が悪意のあるものではないと解釈できるようになっている今となっては、私たちの周りにあまり(これまでは)「学校に行かないこと」を否定的にとらえて攻撃的になってくるように人がいないのだと気がついた。

不登校が44万人、という数字も出ているくらい、日本には学校に行っていない子どもたちが増えている。当事者になって、最初に私が感じたのは、強い焦りとこの先への不安だった。
あの焦りと不安の時期に、ネガティブな反応を周りから受けなかったことは、感謝に絶えない。

今後も、いろいろな人から反応をうけるのだろうけれど、味方になってくれる人は必ず周りにいると信じてやっていこっと!!!と思う。

何よりも、次男本人の味方になってくれる人を、大事にしよう。





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