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ストレスは、しっかり発散しましょう!【喜●哀楽のススメ】


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Photo by Christian Erfurt on Unsplash

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■ストレスが溜まりやすい・・

■発散の仕方が分からない・・・

■ストレスが溜まりやすい環境だけど、うまく付き合う方法がないかな?

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今回はこんな悩みにお応えする内容です。

「自分はストレスを溜めやすい性分だからしょうがいないよな・・・」という方、多いと思います。

自分も、以前はストレスがたまる性分でした。

しかし今では上手に付き合えるようになりましたね。

では、ストレスを上手にコントロールするには、ナニが有効だったのか。

結論です。

結論:喜怒哀楽 − 怒 = ”喜哀楽”を有効活用しましょう

現在、私は東京の上場会社で管理職をしています。

業務はクライアント企業に対して、マーケティングを中心とした戦略を提案し、戦術策定、実装・実行まで行うことです。

現在、部下は約50人ぐらい。

いわゆる中間管理職です。ストレス、溜まりますねw。

では解説していきます。

そもそも、ストレスとは?


最初にストレスについて、おさらいします。

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〈ストレスとは?〉

・そもそも物理学の分野で使われていた用語。

・心や体にかかる外部からの刺激をストレッサーと呼ぶ。

・様々なストレッサーに適応しようとして、心や体に生じる反応をストレスと呼ぶ

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ストレスは大きく分けて3つの種類に分けられます。

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〈ストレッサー3つの種類〉

■1.  物理的ストレッサー

■2.  化学的ストレッサー

■3.  心理的社会的ストレッサー

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ひとつずつ簡単に説明します。

■1.  物理的ストレッサー

暑さや寒さそうや口を感じたりすることってあると思います。

日本には四季があるので、どうしても、「寒い」「暑い」といった温度、湿度による格差によって、ストレスを感じることがあります。

他に、騒音、混雑なども物理的ストレッサーの種類です。

■2.  化学的ストレッサー

あまり一般的でないストレス原因かもしれませんが、化学的ストレッサーというのがあります。

分かりやすいところだと、換気の悪い部屋に大勢の人が留まることによる酸素欠乏。

また逆に酸素過剰もあります。

公害物質、薬物、一酸化炭素なども化学的な要因のストレッサーですね。

■3.  心理的社会的ストレッサー

人間関係、仕事上の問題、家庭のトラブルなどが原因のストレスのことです。

現代に一般的で身近なストレスの要因は、まさにコレです。


現代のストレス事情は?

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Photo by Verne Ho on Unsplash

厚生労働省「労働者安全衛生調査」(毎年〜2年に1度のペースで実施)によると、「仕事でストレスがある」と答えた人の調査結果は以下のようになりました。

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〈「仕事でストレスがある」と回答した人の割合〉

■1998年:62.8%

■2013年:58.0%

■2018年:58.0%

(厚生労働省「労働者安全衛生調査」より)

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一時期より減少していたものの、停滞している傾向があるようです。

仕事においてストレスの要因は以下のようになっています。

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〈仕事上でのストレス要因〉

■「仕事の 質・量」が 59.4%

■「仕事の失敗、責任の発生等」が 34.0%

■「対人関係(セク ハラ・パワハラを含む。)」が 31.3%

(厚生労働省「労働者安全衛生調査」2018年調査より)

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仕事から、さまざまな要因で、ストレスが蓄積しているようですね。

ストレス発散方法

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Image by StockSnap from Pixabay

では発散方法についてです。

大きく4つが挙げられます。

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〈一般的なストレス発散方法〉

■1.  趣味に没頭する

■2.  体を動かす

■3.  コントロールする

■4.  アウトプットする

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”心理的社会的ストレッサー”は、後悔、悩みなどを、いつまでも考え続けてしまうことが大きなストレスにつながります。

まさにループ状態。断ち切ることが大事です。

そのうえでも、「1.  趣味に没頭する」「2.  体を動かす」は、手軽に取り入れやすいですね。

「3.  コントロールする」で坐禅や、自己啓発などは、多少、習得や鍛錬が必要かもしれません。

また睡眠(熟睡)もストレスの予防には効果的です。

最近は”睡眠ブーム”でもあるので、化学的なアプローチをした良書も多く、読んでみるのもオススメです。

「4.  アウトプットする」は、文字通り吐き出すということですね。

手軽なところだと友人、親類、カウンセラーなどに聞いてもらうのもいいと思います。

ただし、話した後に、罪悪感や後悔したりする人も多いようです。

そんな方は、逆効果になるので要注意。別の方法に変える必要があります。

”喜哀楽”を有効活用しよう

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Image by White77 from Pixabay 

では、冒頭に書いた結論について、解説していきます。

結論:喜怒哀楽 − 怒 = ”喜哀楽”を有効活用しましょう

喜怒哀楽 から、”怒”を取り除いた” 喜哀楽”を活用しようということです。

ストレスとはどんな現象が起こっているのかというと、「コルチゾール」というホルモンが分泌された状態です。

「コルチゾール」はストレスホルモンと呼ばれ、心身に悪影響を起こしたり、パフォーマンスを低下させたりします。

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〈コルチゾールとは?〉

・副腎皮質から分泌されるホルモンの一つ。

・主な働きは、肝臓での糖の新生、筋肉でのたんぱく質代謝、脂肪組織での脂肪の分解などの代謝の促進、抗炎症および免疫抑制などで、

・生体にとって必須のホルモン

・例えば、その炎症を抑える働きから、ステロイド系炎症薬として治療にも広く使われている。

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コルチゾールをいかに抑えるかが、ストレスを抑えるうえで重要になるわけです。

そこで活用できるのが、” 喜哀楽”です。

”喜哀楽”を行動で表すと下記のようになります。

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喜=笑う

哀=泣く

楽=楽しむ

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ひとつずつ解説してみますね。

喜=笑う

"笑う"ことについて、カリフォルニア大学が興味深い研究しています。

その研究によると、笑顔をつくると10秒で緊張が緩和して、幸せな気持ちになれるということです。

笑顔をつくることによりセロトニン、ドーパミン、エンドルフィンという3つの脳内物質が出ます。

それによりコルチゾールが下がり、ストレスを解消する作用があります。

笑顔は最も簡単で最強のストレス発散法といえそうです。

■哀=泣く

泣くと流る涙にはACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が含まれていますが、実はこのACTHは、コルチゾールの分泌を促すホルモンです。

つまり涙と一緒にACTHを出すため、ストレス発散効果が得られるわけです。

ちなみに泣くのを我慢すると、逆にストレスが溜まります。

泣くことでリラックス状態になり、精神的によい状態になります。

■楽=楽しむ

人は楽しいと幸福物質であるドーパミンが出ますので、集中力、モチベーションが上がります。

逆に楽しくなく、嫌々やるとコルチゾールが出ます。

同じことをするにも、楽しむのか、楽しまないのかで、真逆になるわけです。

ちなみに”怒り”は、アドレナリンを分泌させるので、交感神経が優位になりストレスにつながります。

”怒り”を除いた” 喜哀楽”は、副交感神経が優位になりますから、しっかり有効活用してストレスの発散につなげることが大事ですね。

最後にまとめ

ストレスを一番手軽に発散できる方法は、実際には”吐き出す”ことだと思います。

誰にも見せない日記に書く、可視化してしまうと意外とスッキリすることも多いです。

とはいえ、過度のストレスは、うつ病や自律神経失調症につながる恐れがあります。

うまく発散できないと感じたら頑張り過ぎずに、病院で相談することが1番です。

今回は以上です。ありがとうございました。

参考資料:『学びを結果に変える アウトプット大全』(樺沢紫苑 著 2018年 サンクチュアリ出版 1450円)
参考資料:『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎、古賀史健 著 ダイヤモンド社 2013年)


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