初デートは面接か事情聴取か(1)
婚活アプリでやり取りしていた男性と、先日ご対面してきました。シンプルなファッションで、イケメンではありませんが私好みのルックス。お仕事もちゃんとしてそうな方なのでナヲ子の期待も高まります。
誠さん44歳。バツイチ168cm大卒、コンサル、800万
頭の良さそうな雰囲気の誠さん。大人な雰囲気も漂っていてメッセージもジェントルマンな感じです。これは久しぶりにいい感じかもねかもね!と浮かれるナヲ子。
初対面は品川のカフェでお茶をすることになりました。品川に着いたら連絡下さいとのことで、「着きました!」メッセージを送ると・・・
「◯◯ビルに入っているドトールにいます」
とのこと。流石にドトールでお茶はないでしょと思っていたので、誠さんとドトールで落ち合って別のお店に行くのかと思い、とりあえず移動します。
「ドトール着きました!」
と店の前でメッセージすると「右奥の席にいます」と返信が。
そこのドトールは店内が広かったため、私もキョロキョロとそれらしき方向を探しましたが、俯いて背を向けている男性や、スマホをいじっている男性がちらほらいるくらいで、こちらを探す素振りの人はいません。
なんだか不安になってきたので「誠さんがどこにいらっしゃるか分からないので今入り口に戻りました」とメッセージを送ってみます。
すると、先ほどの背を向けて俯いていた男性がちらりと振り返り、小さく会釈したのです。
・・・・。
この時点で嫌〜な予感。。。
待ち合わせで恥ずかしかったり不安だったりするのは分かりますが、全く探す気ゼロで気配を消してくる男性って、何なんでしょうね。
誠さんは入り口まで迎えにくるわけでもなく、そのまま背を向けて座っています。
いかんいかん、これから初対面なのに怒っちゃいかん。
無〜になれ〜〜〜!!!
と己に暗示をかけて、「こんにちは〜!」と笑顔で挨拶。
ここから移動すると思い込んでいたナヲ子は、席に座ることなく荷物を持ったまま挨拶をしました。
「どーぞ、お座り下さい。あ、先に注文ですね。あちらでどーぞ」
・・・・。
え?ここ??
いや、誤解のないように、わたしカフェの中ではドトールがダントツ一番お世話になっていて大好きなお店ですよ。コーヒーもミルクレープもジャーマンドックも最高に愛してますよ。
でもね、休日のドトールは混んでいるんです。ガヤガヤしてるし、ソーシャルディスタンスでも席が近くて隣の会話も丸聞こえ。お見合いっぽい男女の会話って周りの人も耳をすましちゃうから、結構恥ずかしいんですよ。
まぁ、ここで文句を言っても仕方ない。コーヒーを注文して席に着きます。
誠さん、まさかのカミングアウト
「誠さん、お待たせしました。何時ごろからいらしてたんですか?」
「僕もついさっきです。あ、あと名前誠じゃないんです。剛です。」
・・・・。
はぁぁ?これまでずっと誠さんと呼んでいたのに、実はつよしだぁ??どういうこっちゃねん。ナヲ子に衝撃が走ります。
「あぁ、誠ってニックネームだったんですね」
「そういうことです。まずは、これどーぞ」
・・・・。
と、マコト改めツヨシさんが差し出したのは、キューブ状のゴディバのチョコ1粒。えっ、初対面でむき出しの食べ物とか怖いんですけど・・・汗
面食らいながらもお礼を言って、手をつけないナヲ子でありました。
ここまで出会ってまだ3分くらいですが、誠、じゃない剛さんの印象はガラガラと崩れ「このデート、ネタ案件かも・・・」という予感が、ナヲ子の脳裏をよぎるのでした。
意外と長くなりそうなので、続きはまた明日お届けしますね。ここまでお読み頂きありがとうございました。スキ&コメントもお待ちしております!
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