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全然好みじゃない男性でも猛アプローチされ続けたら好きになるのか(1)

先日マッチングアプリで知り合った年下男性とデートしてきました。彼から送られてきたデートの候補日が1ヶ月も先で、ようやく会えたというのが気になる点ではありますが、早速リポートします。

■コアラさん 36歳/会社員/300〜500万/大卒/165cm

写真で見たときはお肌が綺麗な色白のお公家顔、薄めの童顔で、髭男のボーカルの人に似ていたため、ここではコアラさんと呼びます。

デートはコアラさんの地元、上野公園に行くことになりました。上野駅で待ち合わせでしたが、コアラさんらしき人を発見した瞬間、私は「えっ!」と思いました。なんだか、お写真と、ずいぶん、雰囲気、違いませんか?!

正直、全然好みじゃない!!瞬時に帰りたくなりましたが、もしかしたらとてもいい人かもしれないしさ!と何とか気を取り直してご挨拶。

コアラさんは出会った瞬間からテンションが高く、どうやら私のことを気に入ってくれたようです。「ナヲちゃん、写真より綺麗だよ!アハハハハ。こんなことなら、もっと早く会っておけばよかったよ〜アハハ。もう俺すでに後悔してるし。アハハハハハ」コアラさんは語尾がいつも笑い声。しかも妙に甲高い。

「じゃ、行こうか!俺が案内するよ!!アハハハハ」と歩き出して5分も経たないうちに「手、繋いでいい??(ここは笑わなかった)」と言われ、私は不快な気持ちになりました。

「まだ出会ったばかりなので、すみません(冷静に)」

「そっか、そうだよね。ごめんごめん。アハハハハハ」

そして、歩き始めて10分も経たないうちに、「ナヲちゃんはさ、子供何人欲しい?」と聞かれました。時速300キロで大暴走するコアラさん。気が早すぎる話ではありますが、私はかなりいい人なので一応ちゃんと答えます。「2人くらい欲しいなとは思ってるけど・・・」

「え〜、俺も一緒だよ!子供2人は絶対欲しいよね!俺も兄弟いたしさ。ナヲちゃんの子供だったら絶対可愛いよ〜。アハハハハハハハハハ」

「あの、でも私だいぶ高齢なので、そもそも子供無理かもしれないし」と暴走するコアラさんを制するつもりで牽制球を投げてみました。

「大丈夫だよ!ナヲちゃん、若いからさ!!絶対大丈夫だって!!!アハハハハ。そんな心配することないよ。俺が保証する。すぐ出来る気がするもん」

・・・。

あまりにあっけらかんと返してきたコアラさんに、少し気持ちが和みます。コアラさんは本当に1ミリも心配していない風で、私を全肯定してくれるのです。次から次へと私の全てを大絶賛され、私との結婚生活のイメージを楽しそうに語るコアラさんを見ていたら、最初のギョッとした見た目も、よく見たら可愛い顔してんじゃん、と思えるようになってきました。

しばらく上野をぶらついた後、コアラさんオススメの大衆居酒屋に入りました。カッコつけたお店ではありませんが、一応事前に予約もしてくれていたようです。

お酒を飲みながら、私との将来に夢を膨らませるコアラさん。私とデートで行きたい場所や、将来の計画、仕事の話などハイテンションに語り出します。余りの勢いに圧倒されましたが、ふと「これだけ私のことを思ってくれる人なんてこの先いないかもしれない。女は愛されて結婚した方が幸せになれるというから、こういう人と一緒になったらいいのかも」という考えが頭をよぎりました。

しかし、途中で私がメニューをとった瞬間、手を握られ「綺麗な手だね」と愛おしそうに撫でられ、じーーーっと見つめられた瞬間、「やっぱ無理じゃ!!」と思ってしまった自分がいました。非常に失礼な言い方ではありますが、頭で考えるより先に体が「キモッ」と拒否反応を起こしていたのです。さりげなく手を引っ込め、話を変えるナヲ子を名残惜しそうな目で見つめてくるコアラさんの目線が熱いっす。

いい時間で解散しましたが、あれだけ私に好き好きアピールした割に、お会計はきっちり割り勘でした。なんだか面白くないナヲ子。帰り際、「次いつ会える?早く会いたいよ。アハハハハ」と言われましたが、「ちょっと今予定分からなくて、アハ」と返してその場は解散しました。

長くなるので続きはまた明日。




 

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