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【実況】修造さんと公園デート(3)

1時間くらいブラブラしてようやく公園につきましたが、ベンチに座るでもなくひたすら歩き続けていたので、私は少し疲れてきました。修造さんは不思議ちゃん系で会話も何となく噛み合わず、正直もう帰りたいな〜と思っていたのですが、「少しお茶でもしていきませんか?」と言われ、喫茶店に入ることにしました。

広い店内で席は自分で選べるスタイルだったのですが、修造さんは「感染防止で出来るだけスペースが広いところにしよう」と言って、ぐるりと2周。ソーシャルディスタンスを目視で測っては「う〜ん」とか「だめだ〜」とか唸っています。せっかちな私は、いつまで悩んでんだよ!と正直イラつきましたが、お店を変えるか否かまで悩み出した修造さんを制し、「こちらはいかがですか」と提案しようやく座れました。

私はあまりお腹が空いていなかったのでコーヒーだけ注文しようとしましたが、修造さんに勧められケーキも頼むことに。程なくして配膳されると、修造さんがケーキをシェアしようと言ってきました。私は普段からシェアしないタイプなのですが、よく知らない男性と食べ物を交換するのは、はっきり言って気持ち悪いのです。ですから丁重にお断りしたのですが、私のケーキを一口食べたいと重ねて言うので、食べる前に使ってないフォークでポイっと分けてあげました。すると、修造さんが目を細めて一言。

「ナヲ子さんって、癒し系だよね〜〜〜」

これ、婚活中に何度か言われたことあるセリフなんですが、完全に誤解です。友人に話すと大爆笑されるネタなのですが、私は癒しとは対局の性格で、ギラギラゴリゴリの営業マンタイプなのです。間違った認識を与えてはマズいと思い、癒し系ってどういう意味なのか聞いてみたところ

修造さん:
「なんかね〜、ミツバチハッチーのママに似てるの〜」とのこと。

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修造さんの脳内イメージのナヲ子像

これには笑ってしまいました。キャラが変換されすぎています。私は誤解を与えないように、自分の性格を知ってもらうためのエピソードや仕事の話をしましたが、修造さんの中では完全に「ハッチのママ」としてインプットされているようです。最初は私も笑って聞いていましたが、この後修造さんの正体が明らかになる発言が・・・。

それは、修造さんが1日1食生活をしているという話を聞いたときです。流行りのプチ断食のようなもので、細胞を活性化させるためにやっているそうです。内容的にはおもしろいので興味を示して聞いていましたが、心の中では「この人と結婚したら、つまらない食生活になりそうだな」とか「1日1食に付き合わされたらたまらないわ」と思っていました。

ナヲ子:
「本当に1日1食で栄養バランス偏らないんですか?」

修造さん:
「心配してくれてるのぉ?優しいぃ〜!ナヲ子さんに『修造、ちゃんとごはん食べなさい』とか言われたら、『は〜いママ〜!食べます〜』ってお利口に食べると思うよぉ〜」

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そしてこの画像を「こんなイメージでよしよしして〜」と見せられた

え?ええぇ??ちょっと、なにそれ、超気持ち悪いんですけどっ!!!ベッタリした口調と僕甘えん坊なのアピールに、背筋がゾクゾクしてきました。女性を母親として見ている?この感じ、一体なんなの〜〜〜!もう一杯コーヒーをお代わりしようとする修造さんを制し、退店です。ぶるぶる。

ちなみにマッチングサイトでは初回デート費用をどうするか希望を書く項目があるのですが、修造さんは「自分が全部出す」を選んでました。私はお会計の後、一応1000円くらいかな?と払うつもりで用意していたのですが、実はこのお会計どうするか問題は私の中でかなり重要なポイントです。

私は初めてのデートでお茶した1000円分くらいは、男性に気持ちよく出してもらいたい派です。もし自分が男で、稼ぎもそれなりにあって、年上だったら絶対出すだろうと思います。でも、男性も人それぞれですから、みんながみんなそう考えている訳ではありません。ですから、お相手の出方を見て払ったりご馳走になったりするのですが、修造さんには1000円お渡ししておきました。食べたくもないケーキ頼んでちょっと損した気分ですが、もう会うことないだろうから、自分の分は自分で払おうモードでした。

で、さっさと帰りたかったのにここからが長かった・・・。修造さんが、

「これから飲みましょう」→「お酒飲めないんですみません!(嘘)」
「じゃ、ラーメン行かない?」→「お腹いっぱいなんで!(これは本当)」「そしたらお好み焼きはどう?」→「だ〜か〜ら〜!!(イラっ)」

もう帰ると言っているのに驚異の粘りをみせる修造。そしたら最後に本屋さんだけ行きましょうと懇願されたので駅前の本屋に立ち寄ったところ、そこで修造さんオススメの1冊をプレゼントされました。それはビジネス書大好きな私が一番苦手とするファンタジー系の小説でした。さすが修造セレクトだなと妙に納得の苦笑いです。

ようやく解放され、ぐったり疲れて帰途につきましたが、翌日から「どうでした?読みましたか?」のLINE催促が。。。今読んでいる本があるし、興味ない人に興味ない本を読むことを強要されるのが苦痛でしかない。心身に拒絶反応が起き、そのままフェイドアウトしたのでありました。

<本日の教訓>

・しつこい男は嫌われる
 →初回デートはちょっと物足りないくらいが丁度いい。ひっぱりすぎるのはNG。喫茶店の後、お好み焼きとかは絶対ないです。

・マザコン男も嫌われる
 →母親が大好きなのはいいことですが、女性に母親を投影するのはやめましょう。気持ち悪いです。

・気軽なプレゼントはいいですが、思いを託しすぎると重い
 →自分をわかって欲しい気持ちが先走りしすぎて、初対面で重めのものをプレゼントしたりカミングアウトされると、受け止めきれないです。(詳しく触れませんでしたが、仕事上の重すぎる暗い話も聞かされた)

ということで、残念ながら修造さんのお話はここまでとなりそうです。とてつもない疲労感ですが、休んでいる暇はない!引き続き婚活頑張りますよ!!応援よろしくお願いします。

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