見出し画像

君の全力はプライスレス。

仕事終了後、いつもの駅で待ち合わせ。
ここ最近お泊まりの時は同じ居酒屋に行く。
と言っても普段は昼間しか会わない(会えない)ので夜しか営業していないこの店に行けるのはお泊まりの時だけで、従ってまだ3回目くらい。
今回はカツオのたたき、天ぷら盛り合わせ、水茄子の浅漬け、ポテトサラダ、イカの照り焼き、チーズフライ。
メニューがめちゃくちゃ多くていつも迷うけど、〆に磯辺焼きを食べるのは鉄板になりつつある。
そして安い!
食べ過ぎちゃって飲みすぎちゃう。
飲み物は二人で瓶ビールをちびちび延々。
彼は時々日本酒やハイボールやチューハイを飲むこともあるけど、最近すぐにベロベロになるので私が割と強めに規制をかけてる。
介抱するの疲れるもん。
泥酔するなら私のいないところでしてくれ。

翌日は大体昼くらいまでダラダラしてるのだけど、珍しく朝から行動。
近所の大型ショッピングモールへ。
先月誕生日を迎えた私。
以前欲しいものはあるかと尋ねられた時
「何でも良いから貴方が選んでプレゼントして欲しい」
と答えていた。
この三年余りで彼が見てきた「私」の好きそうなもの。合いそうなもの。喜びそうなもの。
それを彼自身に選んでみて欲しかった。
自分が欲しいものを買ってもらうのも良いけどそれじゃワクワク感が足りないし、彼にちょっと頑張ってもらいたいという願望もあり。
欲しいものは欲しいと思った時に自分で買うから良いのだ。

さて、彼が散々悩んで選んだプレゼントは
「彼コーデの服一式」
だった。
本来自分のプレゼントを買うのに同行するのは好きではないのだが(どうしても値段が気になっちゃう)服はサイズもあるし、値段も含めて私は一切口出ししないと決めて一緒に行くことに。
あとは彼が
「オッサン一人で女性の服屋に入れへんから一緒に来て」
と泣きついてきたのもある。

到着後、起きてから何も食べてなかった私たちはまずフードコートに。
昼はお好み焼きを食べに行くことになっていたので私はガッツリいきたいのをグッと堪えて軽めにパンひとつだけにしたのだけど、全く堪えきれなかった彼はカルビ丼を食べていた。
そしていよいよ服選び。
彼は元々買い物に時間がかかる上にテーマが「普段とイメージを変える」だったので、それはそれは難航した。
モール内を3周はした。
歩きやすいスニーカーを履いてきてて良かった。
せっかくついて行ったので私も色々見てたのだけど、良いなぁと思って手に取ってたりすると彼がすかさず
「そういう通常運転なのは買わへんで」
と釘をさしてくる。
見てるだけやん。
そしてオッサン一人で女性の服屋に入るのは~とか言ってた割に店内では別行動で一人で服を吟味し、店員さんにコーデの相談までしていた。
全然私いらんやん。

最終的に彼が選んだのは、オレンジのTシャツとベージュのスカンツ。
私が普段着てるのが黒とか紺とか暗めの色のトップス+パンツスタイルばかりなので、派手にしたかったらしい。
薄い色のボトムスは滅多に履かないので(下半身が太いから)新鮮。
ひらひらふわふわも新鮮。
トップスが決まってからは早くて、あっという間にボトムスを決めると
「コレとコレ試着してみて」
試着して見せると
「はい可愛い。決定。」
で即決だった。
たまたまセール期間だったから選んでくれたものもセール品だったけど、彼が時間と労力をかけて全力で私のために選んでくれたものはお金では買えない価値がある。

そんなこんなでルンルンとお好み焼き屋さんに行ったものの、彼は朝のカルビ丼で全然食欲がなく、結局私ばかり食べてましたとさ。
デート作文おしまい。

~追記~
彼の選ぶものに一切口出ししないと言ってたけど、人魚柄のシャツに決めかけた時は流石にお断りした。
可愛かったけど!!この歳でシャレオツに着こなす自信ないよ!!
コレ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?