あなたといる時の自分が好きだったの
あなたのことが信じきれなくて
黒いモヤを心の内に抱え続けている
自分のことが好きじゃない
あなたとの関係が生まれてから
その愛情を全身に感じられていた時の自分は
ナチュラルで前向きな力に溢れていたし
あなたのことを全身で受けとめられる
心の深さももてて
そんな自分のことも好きだった
だから一緒にいてとにかくしあわせだった
今のわたしはダメだ
こと、あなたとの関係性において自分のことが好きになれないよ
だからこの関係は
終わりにしましょう
お互いがこれ以上に疲弊しきらないうちに
平野啓一郎さんが提唱する「分人主義」
彼と関係を持った頃、ちょうど読んでいて、その考え方にストンと納得がいった。
その頃、自分の生活に閉塞感だらけで、パンパンに張り詰めていたわたしに、チクンと針で風穴を開けてくれたのが彼だった。
これまで見向きもされなくなっていた、本当のわたしを見つめて引き出してくれた。そのままでいい、と言ってくれた気がした。彼といる時の、彼の前ではさらけ出せる自分の一面が好きだった。
いつの間にか、手に入れたものを失うことが怖くなったわたしは、また、今度は彼の前でも鎧をつけ始めた。こんな自分じゃ嫌われちゃう。気を遣わなくちゃ。もっと頑張らなきゃ。できない自分じゃ呆れられちゃう。賢くいなきゃ。理論武装をして、言い負かされないようにして、騙されないように、ナメられないように、バカにされないように、陥れられないように、嫌われないように、失わないように。。。
もうあの時の素顔の自分じゃない。
心からリラックスできない。
あなたといる時のこんなわたしは、自分自身で好きになれない。
一旦リセットさせてね。ごめんね。
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