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新卒2年目で3つのプロジェクトチームを渡り歩いて気づいた異動のいいところ

こんにちは、ぬますけです。ナビタイムジャパンで旅行事業者向けの旅行プランニングパッケージのwebサイト開発を担当しています。

私は新卒入社から2年も経たないうちに3つのプロジェクトチームに所属しました。今回は短期間で開発分野の異なるプロジェクトチームを渡り歩いて感じた、異動のいいところについてお伝えしたいと思います。

はじめに

私はプロジェクトの異動と短期間のヘルプによって、「法人向けサービス」、「個人向けサービス」、「社内共通のAPI開発」という3つの異なるプロジェクトチームでの開発を経験しました。今は再び法人サービス開発のチームに戻ってきて一旦落ち着いた私ですが、振り返ってみると多くの収穫があったことに気がつきました。

ここでのお話が、異動に対してマイナスイメージや不安を抱えている方や、年次の浅い方に、少しでも異動に対して前向きに捉えられるきっかけになれば幸いです。

異動のいいところ

異動にはどうにもマイナスイメージがつきがちです。確かに私自身も最初は異動することに不安を抱えていました。今までいたところを離れ、異動先の業務を覚え直すことになりますし、一緒に働く人たちとはお互いを知るところからのスタートです。ただ、それ以上に得るものは大きかったので、私の経験したことも交えて異動して良かったと感じたことを紹介させてください。

チーム運営から得る良き習慣

チームの運営において、チームや持っているプロダクトによって力を入れている箇所はそれぞれで、その運営の下にいることで得られる気づきがあります。

あるチームでは毎日の朝会で相談の場が設けられていて、運用面もコードレベルの技術的な面も相談することができました。 私は元々人を頼るのが得意ではなかったのですが、朝会を繰り返しているうちに「気になったことはチーム内に積極的に共有して聞いてみよう」という考え方が自然にできるようになりました。同時に異動前までの自分はまだまだコミュニケーションが足りていなかったのだとそこでやっと気がつきました。

またあるチームでは、コードレビューの際のプルリクエストの記載ルールが詳細で、案件を知らないようなレビュワーの人たちにとってもレビューをしやすいようなテンプレートになっていました。このチームでの経験を元に他のPJに移った後も、他の人が確認観点を理解しやすいプルリクエストを作ることを意識するようになりました。

チームの優れた運営やルールは、その良さを体験し理解するだけではなく、自らの習慣として身につけていくことで、さらに所属が変わった後でも活かすことができます。

〇〇を聞くならあの人!がわかってくる

複数のチームに所属したことで、必然的に社内で知り合う人は増えますよね。所属したチームメンバーはもちろん、所属が変わって役割が変われば関わる他所のプロジェクトチームの傾向も変わるため、異動の度に新しい分野の社内の技術的資産やそこに携わっている人を知ることになります。

開発の中で困った時、社内でその分野に強い人、詳しい人に聞くというのは解決のための強力な手段となりますが、入社してからしばらくは誰を頼ればいいのか、自分だけで判断するのは難しいかと思います。わからないことがあっても、まずはあの人に聞いてみるというアクションを決められると開発がスムーズになります。また、一度互いに顔を合わせたことで、その人を頼る際の心理的なハードルも下がります。

新しい知識や視点を知って近付くフルスタックへの道

当社の組織は、サービスを提供する事業とサービス開発で利用するAPIやデータ、アルゴリズムなどを開発・保守する研究開発の大きく2つに分かれています。 私がヘルプにより研究開発部門の社内向けのAPIの開発/運用チームに移った当時、私は事業のWebフロントエンドの開発しか経験したことがありませんでした。 技術領域が違うこともそうですが、これまで「ユーザーにとって使いやすいもの」を考えてきたのに「開発者が使いやすいもの」がどんなものかを考えるようになって、違う頭を動かしている感覚でした。ここでは事業でそのAPIを使う「開発者」側の立場を経験していたことが役に立ち、相手目線で考えることができました。さらに社内の研究開発部門が身近になったことで、社内の技術資産やその担当チームの所在などの社内知識もつきました。これは事業に戻ってもバックエンドの不具合などで困った時に使える知識となりました。

異動は、今までと違う新しい知識やスキルを身につけるチャンスイベントです。知識やスキルだけでなく、ターゲットや自分のポジションが変わることによって、新たな視点を得ることもできます。広いスキルや複数の視点を持つことができるようになると仕事がぐんと進めやすくなります

異動が不安だという方は、新入社員の頃を思い出してください。知らない、わからないは当たり前です。調べるなり人を頼るなりして学ぶ姿勢でひたすら吸収しましょう。 配属されたプロジェクトの役割や、その持ち物であるプロダクトへの理解を深めることが重要なポイントです。 新入社員と違う部分として、あなたには何かしらの経験が既にあるはずです。移動先で初めてチャレンジすることに加えて自分ができることや得意なことも一緒に仕事をする人に伝えておきましょう。

まとめ

異動をすると実はいいことがたくさんあるということをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?異動によって複数のプロジェクトチームでの活動を経験すると、仕事が進めやすくなったり、自らを成長させるチャンスになったりします。もし今後あなたに異動の機会が訪れたら、ぜひチャンスをものにしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。