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この町に初めてできた豚骨ラーメン屋に最初に私を連れて行ってくれたのはNさんだった。私はNさ…
エリカが妊娠しったて、最初に連絡をくれたのはエリカの親友の樹里だった。夜中、携帯に突然…
息子に会うために現場監督の安さんから借りた軽トラはクーラーが壊れていた。風を入れるため窓…
初めに駅前の消費者金融会社が入っている雑居ビルが燃えた。次には新築されたばかりの民家と老…
その老人が毎日公園に来ていることは全然知らなかった。 十月のある日、私は風邪をひどくこじ…
焼けたアスファルトに陽炎が揺らめくのをオレは道路脇に寝転がりながら、じっと眺めていた。 …
初め君は地上5mくらいまでゆっくりと昇っていった。そう、手を離した風船がスーッと浮き上がっていく時みたいにゆっくりと。そして君のブーツの底がハッキリと見えた。随分と歩き回ったのか、踵の部分がかなり擦り減っていた。 右手にはピック・ガードに傷の入ったギターを持ち、首からハーモニカ・ホルダーを下げて、頭にはアダムスキー型UFOの形をした大きな黒い帽子。あれ、スナフキン、ラピュタの飛行石を持っていたのかい・・・・。僕がそう言おうとすると、突然、君は全身を発光させ、びゅん!と音