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文トレDAY71 43-セミナー編(8)人格破壊

DWDから帰国するが、そんなに取ってつけたように世界が変わるわけじゃなかった。まあそうだよね中途半端に受講していてろくろくワークもしていない。
ひとことで言うなら「真剣度」が圧倒的に足りてない。本気にかかる気があったんか?

申し込んだらうまく行く。という「甘え」のロジックがまだ私にはあった。
また、変わることが「怖い」という気持ちもあった。もっともこれらは心の底に方にある意識で、表面の心は「やる気十分」・・・・

本当に「やる気十分なのか?」
その原因がある、当時ファーストコーチングに学びに行くのが、土曜、日曜の恒例行事となっていた、この中で私はライバルを作ってしまったのだ。

私は小学生時代から自分で何かを決めるのが苦手だった。友達の後を追いかけるような道を歩んできた、高校を選択したのも「友達が行くから」大学に行ったのも「友達が行くから」と自分で決めたその理由は、友達(ライバル)の後を追うことだったのだ。もちろん、高校は好きな電気関係が学ぶことができたし、大学に行く目標を友達(ライバル)が与えてくれなければ大学に行くことは無かっただろう。

と言うわけでこのファーストコーチングでも「仲間」→「ライバル」を作ってしまい、そのライバルを追うために、セミナー漬けの日々に突入することになる。それが必ずしも悪いことだとは私は思わない。背中を押し合って、互いに高嶺に登り詰めていけるのだったらこんなの意義のある素晴らしいことはない。



その6ヶ月後。
最後の望みを託し、私はまたアメリカに行く。
またしても、ライバルの後を追うモチベーションでここまできてしまった。BUSINESS MASTERY
「これで浮上しなければ、失速する。」
そんな気持ちで臨んだ最後のセミナー。行く前にちょっと秘策を思いつく。
今回のビジネスマスタリーの内容をまとめ、そのシェア会を帰国1ヶ月後に行うというアイデアだ。一番頭に焼き付けるのには、教える前提で講義を受けることだ。これで2つの退路が絶たった。

セミナーは、5日間、まばたきをする時間も惜しんで釘付けで講座に集中した。
しかし、ここでもやはりあの、「変わるのが怖い」がでてしまう。会場のオーディエンスはざっと1000人、そのなかで全く異なるアイデアを持っていたのだが、それを発表することができたのもかかわらず、手を挙げるのをためらった。もっとも当時は明らかに「変わるのが怖い」という意識が言語化されて心中にあったわけでない、もしこのときそれが顕著化されていれば、私はここで「突破する」ために勇気を振り絞ったことだろう。
ここでは単純にビビってただけなのか?それとも・・・。

コンテンツの内容は本当にによく入った、講義が終わってホテルの部屋にもどってからも復習をしたり、解釈が難しいところは、一緒にセミナーに参加した仲間に聞いたりした。

5日間でノート3冊分のメモができた。

日本に戻り頭からまだ湯気が出ている間に内容のまとめにかかる。経理的な専門用語は日本に帰ってから知識を補填した。キーノート(パワーポイントのMAC版)でまとめ上げた。ページ数300ページを超えていた。

で、ビジネスマスタリーのシェア会、会場は友達の銀座の飲食店。お店のオープンに向けて、私が使わなくなったプロジェクターなどを寄贈していたので借りるのは全く問題なかった。スタートは少しジタバタしたものの、アンケートの結果はなかなか高評価をいただいた。

一応の達成感はあったものの・・・・・
ここからが問題である。

なんか、いまいち力が湧いてこない。
あまりにも、桁外れたビジネスの世界と今の自分が抱えている問題との間に大きな溝を感じていたのだ。
出し切りたいのだが出しきれない。

頭をつかって「知識」はついたかもしれないが、それを心に落としこんで、自らの物の見方と考えか方が変わらないことには進歩はない。
せめてここで朴訥に、心のことは一旦脇にい置いて、体だけの状態からでも、成功者の真似をし、運動を日課し、インカンテーションをしていれば光が見えて来たのかもしれない。

未来の私は、この当時の私に助言するとすれば、真っ先に体を動かすことを
進めるだろう。この助言をしたところで「忙しいので・・・」「そんな時間があったら・・・・」と拒否されるだろう。でも、騙されたと思って運動をしたとしても、アメリカに行くほどお金がかかるわけじゃない。
それと、思いたったら、1秒後からでも開始できる。

未来には最近ベストセラーになった『運動脳』という本がある。体を使うことでストレスが減り、有酸素運動をすることで「海馬」が大きくなることが科学的に実証されている。1年前私はこの本と出会い。心と体の健康を手にいれることができた。現在62歳、体重64kg 体脂肪12%。
考えてみれば、アンソニーロビンスは「ダンス」と「絶叫」で体を酷使してセミナーをやっている。アンソニーロビンスは未来の『運動脳』のことを知っていたのかもしれない。

当時の私に運動を進める人がいたなら間違いなくその人はまちがいなく「神」だろう。

問題は行動はしているが、表層の考えで動いてる。噛み合ってない感じがする。

やりたくないことをやる時間が次第に増えて来た。
そんななかでやりたいことは
1ライバルに勝ちたいあるいはともに進みたいという気持ち。
2仕事で成功したいという気持ち。
3資金繰りに追われそれから逃げ出したいと思う気持ち。
4それとなく頑張ってる自分を演出(見せたい)気持ち。

上辺のかっこよさだけ(あこがれ)で動いていただけで、心の底では本当にそのことを望んでいたのだろうか?

自分が変わらないことに焦りを感じた私は、パーソナルコーチングを申し込む。 が・・・・

肝心のところになると「きっと」逃げていたんだと思う。
なんか、最後のほうは、コーチに「自分が変わらなくて申し訳ない」という気分になってしまった。
コーチの言ってることが心に響かないが、響いたような演技をする自分がいる。
正直どうしていいのか分からなくなってしまった。



セミナーやコーチングから距離をとった。
人格破壊しそうだった。
セミナーのテキスト、詳細なメモ書き、全部捨てる。
今までの時間とお金は無駄だったのか?

でもアンソニーロビンスのテキストだけは捨てなかった、捨てるのが惜しいと思ったのだ。今でも私の部屋の本棚には、4冊のテキストが置いてある。まあ、この本のおかげでこのセミナー編の文章も書けた。
 




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