見出し画像

嫁の本が出版される。

アマゾンで嫁の名前「渡邊真澄」と入力する。検索ボタンをクリックする。
すると見慣れたアマゾンの画面には嫁の初出版の本が現れた。プロフィール写真もあった。毎日挨拶する嫁の顔が画面の中にいると別人のように感じる。


モックアップが最終確認のために嫁の元に届いていたのを見ていたので実物を事前に見ていたのにも関わらず、インターネットで公の場で公開されたのを見ると、なんとも言えない独特の感情に包まれている。

あぁ、本、出すんだ。本当にここまで来たんだ。
日夜出版のために試作を作ったり、写真を撮ったり、文章を書いたり、都内に打ち合わせに行ったりとかで忙しくしている様子を数ヶ月見ていて、本を出すことは知っていたが、完成された形としてインターネットで現れるとなんだか別のグッとくるものがある。

本人はもっといろんなことを感じているだろう。今はこの本のプロモーションなどで忙そうだから今度のんびりした時に聞いてみよう。

多分この感情、一生のうちそんなに多く味わうことのできる感情ではない
だろう。炭酸飲料の気が抜けるようにこの感情もいずれは風化してしまうだろうけど、今はこの気持ちを長く味わっておこう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?