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ノーチのおぼえがき

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不定期連載の制作日記です。作画担当¥0sukeが自分の思考を整理するために書いています。作品だけでなく作り手の考えていることにまで興味がある物好きさん向け。
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2023年1月の記事一覧

(21)創作は野垂れ死に防止

(21)創作は野垂れ死に防止

おえかきの後ろめたさ絵を描くというのは孤独な行為だ。
アイディアを組み立てて絵に起こす作業は、自分の脳と目と手だけが頼り。
だれかと共有するのは難しい。
そうやって孤独を吸い上げて出来上がったものが、大層みっともないものに見える時がある。

小学校の学年が上がるにつれて、自由帳を卒業するクラスメイトが増えても、絵を描くのを辞められなかった。
お絵描きが好きだったからと言えばそうなのだが、校庭で楽し

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(20)生みの苦しみがやってくる時

(20)生みの苦しみがやってくる時

作業中に思うこと久しぶりに色鉛筆で人物画を描いている。

人物画は似せることが大前提なので、自分の「我」を極力出さないで、モデルの方の人相ができるだけ魅力的に伝わるように努める。

お手本となる写真を見ながら、さらさらと少しずつ塗っていく。
色鉛筆は一番手に馴染んだ画材なので、技術的なことはあまり考えずに手を動かすことができる。
気持ち的にとても楽である。

一方で、「作業だな〜」とも思う。

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(19)歳をとると涙もろくなる

(19)歳をとると涙もろくなる

あと1週間で26歳。
この1年半くらいで、急激に涙もろくなったと感じる。
感受性が豊かになったというか、些細なことでも感動したり、面白いと思ったりするようになった。

自分の人生こそ他人事少し前までは、自分は心が動きにくい奴だという自認があった。

思春期の14歳ころから、青年期の23歳くらいまで。

なんとなーく「つまんね〜の」みたいな感情が心の中を巣食っていて、映画やドラマを見て泣いたり、楽し

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(18)子供向けと子供騙しの違いはどこにある

(18)子供向けと子供騙しの違いはどこにある

トイザらスを徘徊する成人男性がいてもいいじゃない大人になって、子供向けのものの面白さに気がついた。

何回も書いているが、クレヨンしんちゃんが好きだ。
劇場アニメは絵が抜群にうまくて、デザインが奇抜で演出も凝っているという「作り手目線の好き」もあるが、純粋に面白いと思って視聴している。

ディズニーが好きだ。
映画もショートアニメも良い。
大人のシラフの頭では想像もできないようなことが次々と起こり

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