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音楽の古臭たち、そして騒音。12            music fluxos, and so on.12

グラハム・チャップマンとジョン・クリース扮する
中年の主婦がテレビの前でバカ話に興じている。
テレビの上のペンギンのフィギュアに
二人とも心覚えがないらしい。
ペンギンの話から話が転んでグダグダに。
突然マイケル・ぺリン扮するアナウンサーが
テレビに映し出されて
「8時になりました。
テレビの上のペンギンが爆発します。」
あっ! ほんとに爆発しちゃったよ。

何が言いたいかというと
「ペンギン」という言葉が出てくると
脳裏にこの情景が浮かぶということなんだよ。
モンティ・パイソンね。

GO GO PENGUIN
UMEDA CLUB QUATTRO
Feb.2,2024

行ってきたんだ。これ。
んと、GO GO PENGUINて人たちは
ピアノトリオなんだ。
てことはふつーJAZZだよね。
レコード会社は
アコースティック・エレクトロニカ・トリオ
なんて称してるね。

知ってる人は百も二百も承知のことだけど
この辺から申しあげていこう。

この人たちは3人組。
ピアノ・ベース・ドラム。
ふつーにピアノトリオだよね。
だったらどうしてレコード会社が
長ったらしい名乗りをさせてるか
というところがキモ。

エレクトロアコースティックという
くくりの音楽をやってる人たちがいる。
所謂、電子音楽、
そう突拍子もない純音とか音塊で
聴く人をシバきに来るような
音楽があったよね。(ん、好きだけど。)
それがね、ROCKというくくりの音楽が
どんどん流行って、
電気楽器がどんどん進化しちまったんだね。
そうすると電子音楽も
どんどん進化しちゃうわけだよね。
世の中には、
ワシは生音しか認めん、
なんて人も結構いるんだけど。
なんだかね。
生音と同等の気持ちイイ音を作ることも
可能になっちゃってるんだな。
ヨハン・ヨハンソンなんかイイと思うね。
(異論は認める。)
エレクトロアコースティック。

あと、ポストクラシカルというのもある。
前節の皆さんの影響もあるんだけど
クラシック畑からの、POP MUSICのみならず
WORLD MUSICの取り込みなんてのもあって、
今まであったジャンルが
よく判んないことになってる。
クロノス・カルテットとか
フランチェスコ・トリスターノとか
アタシはこの類だと思ってる。

でクラブクワトロに戻ろうか。
曲毎にあーだこーだ言いたいんだけど
セットリストは公表されていない。
東京公演はwebに速攻で上がってるんだけどね。
どーなってるんだろうね。(→ソニーミュージジック)
MCによると最近2枚のアルバムの曲を中心に
シングルカットの曲もすこしってことだった。

だもんでどんな音楽を体験したかという話になる。
ほんとすまないね。

会場に入ると後方に先ずかなりスペースを取って
ミキサーっぽい機材が設えてある。
(それだけぢゃないだらう。)
ん、これはサウンドエンジニアの人の陣地だね。

でステージにはピアノ、とシンセ、
でウッドベースがゴロン、そしてドラムセット。
ピアノはピアノブラックがテラテラしてるやつ。
20年位前に銀座のヤマノで
鍵盤からハンマーのとこまで従前のピアノだけど
弦のところを電化したよって、ピアノを
見たことあるけど、きっとその類なんだろうね。
シンセはNORDSTAGEとMOOGって書いてあるやつ2台。
ウッドベースはふつーの。マイクも向けてない。
ドラムはしっかりマイクをセットしてた。

そんな舞台で演奏が始まる。
かぶりつきから4人くらい引いたところで
聴いてたんだけど演奏はPAから聞こえてくる。
きっとサウンドエンジニアの人が
全体をコントロールしてんだね。

電化したフュージョンみたいな音ぢゃないね。
ユーロジャズっぽいオーガニックな音。
だからアコースティック・エレクトロニカなんだね。

ピアノの人が客席後方になんか合図してたね。
うんリハ通り、ってことですか。
ベースがアルコ(弓弾き)を始めた。よく歌うね。
ピアノの音が親指ピアノみたいに変わった。
クリスタルっぽい音から木質感の音にチェンジした。
シンバルがサトルな音を散布する。

客席があったまってくると踊り始める人が出てくる。
軽めの音で結構ダンサブルなんだ。
すぐ前にいたお嬢が激しく踊りだした。
感心してたけどしばらくして気が付いた。
それってゴーゴーじゃん。
アンタはペンギンかよ。

ピアノの人は時折シンセでアクセントをつける。
と思うとベースがチョッパー(いかりや弾きともいう)
を始める。
ウッドベースでチョッパーってのは珍しいね。
生ではこうはいかないところだろうね。
と思うと、アルコで
高音のパルスみたいなのはさんでくる。
1曲だけエレキベースに持ち替えた。
曲調が少しダーク目に落ち着く。
チェンジ・オブ・ペースですか。
がんばるなぁ。

ドラムは軽目っていうよりタイトな感じだったなぁ。
バスドラはバスバスいってたし。
でも切れが良かった。

だからどーやねん、っていうとね。
結構に電化されたトリオなんだけど
そんな手段のことはどーでもよくて
耳に優しくてココロにスッと入ってくる
抒情的な音楽を満喫させてもらった
ということだよ。

でさ、オールスタンディングで
90分+アンコール2曲10分は
体力的にシンどかった。
(ジジイだから)

E.N.D.


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