サッカー女子になろうとした話②

その①の続き。

ホッケー部(監督)引退のラストスパートをかけながら、親しい友人には、引退したらサッカーしようと思ってると話していました。

みんな、「え!しばらくゆっくりするとかじゃないの??」と結構驚いていましたが、、

当時の私からすると、毎週末、指導者として部活に行く生活からすれば、月に2〜4回くらい、ただの参加者としてサッカーするのは、メンタル的にも体力的にも、かなりゆったりです。

Anyway

初心者歓迎の良い感じのサッカーサークル、どこかにないかなーと、たまにネットを探してみたりしていたある日、大学の部活の先輩とその先輩と仲良しのサッカー部の先輩と3人で飲みに行くことに。

話の流れで、私が監督を引退すること、引退後はサッカーをやりたいと思ってるということに話題が及びました。

すると、サッカー部の先輩が、「今、私の少し下の世代がOGチームを作って活動していて、私もマネージャーやることになったの。もし良かったら参加する?」と。

実は、同窓サッカー部OGのチームがあることは知っていました。

でも、サッカー部OGってことはかなりガチの集団です。大学で本気でサッカーしてた人達なわけです。

私「でも私は初心者だし、サッカー部OGでもないし、、ちょっとチームにそぐわないんじゃないですかね、、?」

先輩「みんな楽しい感じでやってるし、試合に人が集まらなかったりして困ってることもあるから、人数が増えるのは嬉しいと思うよ。」

私「なるほど。。」

その時、ネットではなかなか、良さそう!という感じのチームは見つけられずにいました。

検索してみて分かったのですが、そもそも、サッカーサークルはあまり多くないのです。フットサルサークルは結構あるのだけど。

当たり前だけど、サッカーとフットサルは別物です。

フットサルはコートが小さい分、よりドリブルスキルというか、球際の技術が効いてくるイメージ。

私は、広いフィールドを駆け回りたかった。

まだホッケーに身を捧げる日々だったので、チームを本格的に探すことはしていなかったけれど、女子サッカーチーム(この時点でめちゃくちゃ少ない)で、初心者でも受け入れてくれるところ、且つ家からアクセスが良いところ、という好条件のチームは他にない気がしました。

(大学のホッケー場とサッカー場は隣接しており、私は当時、ホッケー場に電車一本で通える場所に住んでいました。)

頭の中でそんなことをぐるぐる考えたあと、私は意を決してお願いします。

「そうしたら、キャプテンの子に、練習に参加してみても良いか、聞いて頂いても良いですか?」

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部活(監督)引退後、約1ヶ月。

よく晴れた、スポーツするには最高の天気の冬の日。

私は、外からはめちゃくちゃ見慣れた、だけど入るのは初めての大学のサッカー場に、2つ下くらいの世代のサッカー部OG達に混じって立っていました。

「natです。大学はホッケー部で、この間まで隣のグランドでずっとコーチをしてました。

引退を機にサッカーしたいと思って、◯◯さん(繋いでくれた先輩)経由で、今日は参加させて頂くことになりました。

本当はこれから一緒にやって行きたかったんですけど、ついこの前、海外赴任が決まったので、残念ながら今日が最初で最後の参加になってしまいます。笑

サッカーは初心者ですけど、今日は宜しくお願いします!」

と挨拶。

そう。実は、意を決してOGチームに参加することを決め、監督を引退した直後(1週間後くらい)にシンガポール赴任が決まったのでした。

海外赴任自体は希望だったので喜ばしかったのですが、私のサッカー女子への道は阻まれることになってしまいました。

審判講習にまで申し込んでいたのに。(リーグ戦参加に必要だったので。)

とは言え、最初の練習参加日は予定は空いていたので、せっかくだから参加することに。

この日のために渋谷のKAMOで靴とレガースも買いました。

そして、ドキドキしながら、2時間半くらいの練習に参加。

アップ、少し基礎練、ミニゲーム何本かを終えた時点で相当疲れていたのだけど、なんと、現役大学生との練習試合が締めくくりにありました。

私サッカーちゃんとやるの初めてなんですけどぉーー、、と弱気になりながら、バリバリ現役の体育会サッカー部の子達と対戦させて頂きました。

この時、明確に悔しかったのは、2点。

1つ目は、まず、オフサイドが分からない!

ホッケーはオフサイドがないので(実は昔はあったのだが、今は撤廃されている)、中盤のプレーヤーがボールを持ったらゴール前に走る、というプレーは定石の一つ。

このホッケーのタイミングに体が慣れているので、中盤の子がボールを離すまで前に走っちゃいけない、というのが、頭では分かっても、どうにも上手くできなかったのです。

もう一つは、シュートがちゃんと打てなかったこと。

奇跡的に上手く飛び出して、ゴール前でボールを貰えた超チャンスがあったのですが、放ったシュートはヘロヘロ。ふつうーにキーパーに取られました。

練習もしてないことを出来ないのは当たり前だけど、全然イメージ通りできないのはもどかしいですね。

ただ、総じてとても楽しかったです。

あと、練習以外ですごーくいいなと思ったのは、キャプテンの旦那さんが一歳くらいの息子を連れて見に来ていたことです。

彼女が彼氏のサッカーの試合観に行くのはたまに見かけるけど、逆ってあんまりないですよね。

素敵だなーと思いました。

練習後、みんながサッカー部の部室に戻る中、私はホッケーの部室に戻り、部室で座った途端、疲れ果てて立ち上がれなくなり、このチーム入れないのは残念だったなーと思いながら、1時間くらい床に倒れていたのでした。(本当にどうやっても立てなかった。)

一応、に続く。