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モントレイル戸隠マウンテントレイル ロング(20キロ)走ってきました(DNF)

2週間前(5/19)
野辺山ウルトラマラソン42キロの部、
制限時間6時間半ギリギリで完走。
疲労がぬけきらないまま出走。
結果は、
14キロ3時間15分の関門を越えられず、DNF。
悔し涙でした。

スタートゴール

6月1日土曜日
1週間前の予報は雨で、
トレイルはまだまだ初心者の身としては
不安が大きく、
ギアの準備には神経質になりました。

当日は晴れ。
気温もそれほど高くなく、
風も程よく、
最高のお天気コンディションでした。

スタートは13時。
制限時間は5時間。

このレースは、
都心から充分日帰りできる日程です。
(わたしは後泊しました)
長野駅からはシャトルバスも出ているようで、
会場の戸隠スキー場までのアクセスは
悪くはありません。

スタートゴール地点の標高は
約1300メートル。
最高地点は1700メートルくらいかな。
やはり、空気の薄さを感じました。
酸欠を感じるとしんどいですね。

レースの難易度としては
野辺山と戸隠、
辛さは甲乙つけ難い。
そして、ロードとトレイルとでは
やり方が全く違って、
奥が深いなーと思いました。

さて。

雨上がりのトレイルコースは
それなりに水が多くて湿度も高く、
日も出てきたので、
想定外の暑さも感じました。

序盤から、びっくりするほど汗がでて、
頭からシャワー浴びたみたいに流れてきます。
「ちょっと汗かきすぎじゃん?」
「こんなに水出て大丈夫かな?」
と思いつつ進んだけど、
これが後になって
悪さを仕掛けてくることになります。

のぼって登って、のぼる。
上りが続くのは
こないだの野辺山と同じだけど、
違うのは斜度。
林道の先に現れた見上げるほどの登り。
聞いてたし、予想してたけど、
げんなりする景色でした(笑)
そこから程なくして突然開けるゲレンデ。
終わらない登りに連なる選手たち。
さながら修行僧のようでした。

空気が薄いので、
目がまわる感覚が出てきました。
足は出るけど、酸素が足りない。
手足の末端が痺れてくるのを感じました。

上りで足にきてる上に
空気が薄いという
1ミクロンの余裕もないまま、
ようやく頂上に着くと、
ほっとしたのも束の間、
今度は容赦ないくだりが待ってました。

もう、登りも下りもえげつなさすぎる。

でも、上りのペースを取り返そうと
ゲレンデを一気に下るつもりが。
降り始めてすぐに左足が攣った!
足指が攣り、
足裏が攣り始める。
「ふくらはぎまで攣ったらやばい!」
様子を見ても治らず、
騙そうと思ったけどダメで、
靴を脱ぎストレッチ。
戻る兆しなし。

しょうがないから靴を履き、
後ろ向きに降ってみる。
「ゼンゼンダメダ」
そうこうしてたら
反対の右足指まで攣ってきた。
最悪だ。
動けない。

サポートしてくれてる、マイラーまきさんが
心配そうに様子を聞いてくれるけど、
ダメなもんはダメで。
回復までには時間がかかった。
ざっと20分のロス。
さぞヤキモキしたことと思う。
ごめんね、まきさん。

行くも辞めるも、自力が必要。
ここは街じゃない。
山だ。
自分から動かなきゃ話にならないから。
手持ちの電解質を入れる。
スポーツドリンクをじゃんじゃん飲む。
足と脳にバレないように、
そろりそろりと動き出す。

最初はちょっとでも動くとダメだったけど、
しだいに自分の脳を騙すことに成功。
動ける気配を感じられました。

最新の注意のもと、
急な方向転換やブレーキ、
足の先だけで踏ん張ることを封印して、
再び少しずつ進むことに。
あの状況で動くことを選んだ自分を
褒めてあげたい(^^)
だって、
右はまだ攣ったままだったけど、
なんとかゲレンデを降り切ったんだから。
諦めないで前へ進めたんだから。

ロスタイムは大きな痛手だったけど、
開き直って走り続ける。

初めてのエイド(6.7キロ)では
梅干し(昔ながらのしょっぱくて美味しい)
バナナに塩をつける(不思議と美味しい)
何年振りかで食べるチップスター。
水に塩を混ぜる。こんなことしたことない!
血圧高めなのに、大丈夫か?
と心配にもなるけれど。
とにかく、
汗で出ていった塩を補給する。
塩タブレットも鷲掴みでもらった。

その先はペースを配分してもらいながら
先導してもらいながら先を急ぐ。
前を走ってるまきさんが
しきりと時間を気にしてる。
関門突破あやういか?
と思っても、
自分で時間を確認する余裕もないまま
とにかく足を動かし続ける。

少しの登りは頑張って走る。
平なところは走る。
くだりは、走る。
走れない上りも結構あって焦るけど。
止まらないで進む。

昨日まで雨だった山は水溜まりだらけ。
泥でぐずぐずになったところも、
泥水が流れるところも、
冷たい小川も、
汚れるとか冷たいとか考えてる場合じゃない!
もうハマってもどうでもいいや!

小石に足を取られても、
丸太に足を取られても、
進む。
ただし、
ここで攣ったら完全にアウトだから、
そこは踏ん張らずに慎重に進む。

人ってこうして強くなるのね(遠い目)、
わたしってまだまだ
気の小さいお嬢ちゃんだったのね(失笑)
なんて思い、
「図太くなりたい!」
と本気で思いました。

ゲレンデの上からの景色も、
途中の沢沿いも、
ぬかるみの間でさえ、
新緑が、青空が、
とりのさえずりが、カエルの合唱が、
心底心地よい。

あぁ、山っていいな。
と思いながら進む
小川沿いの林道は気持ちいい。

視界が再びゲレンデに開けると
ようやく関門。
14キロ。
だけど…
「ロングの方はここで終了です。」
大きく手を広げたスタッフが。

先には進ませてもらえませんでした。

15:20
関門に遅れること5分。
わたしの戸隠トライは終了でした。

野辺山がなかったら完走したんだろうか?
最初の渋滞がなかったら?
もっと早くに電解質を入れてたら?
昨日から水分調整していたら?
いろいろ頭をよぎったけれど。

野辺山と戸隠と、
レースが2週間おきになったのは
不可抗力だったし、
渋滞はみんな一緒、
体調は、やってなかってんだから、
たらればを考えるのはやめよう。
脚も残ってなかったしな…

それより、
不安はあったものの、
それでも怯まずトライしたことは
自分を褒めてやろうと思います。

それから、
一緒に半年練習した初心者講座のみんな
(みんな初心者じゃなかったけど🤭)
指導してくださったゆうこ先生
いつも試走して引っ張ってくださったまきさん
優しく楽しくサポートしてくださった
ささもとさん、かまGさん、にくちゃん
みんなが仲間になってくれて、
見守ってくれたり、
助けてくれたり、
ほんとにありがたかった。
新しい仲間と少しずつ仲良くなる感じは、
すごく嬉しかった。
楽しく刺激的な半年も過ごせた。
またたくさんの宝物を
わたしは作れたと思いました。

でも。

レースの日は、
あれがあの日のわたしの精一杯と
納得した気がしてたけど、
時間が経つとやっぱり悔しい。

なんか、リベンジすることが増えてきたぞ🤣

山のコースを堪能しながら
走って楽しめる力をしっかりつけて、
20キロくらいのトレイルレースなら
完走できる自信を持った自分になりたい。

この歳で、できないことに挑んでいく自分は、
とても恵まれてると思う。
これからも苦しいを楽しもう🤭

走れることにありがとう

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