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日本お米ばなし vol.46 食文化編「お米にまつわる文学作品」

Natural Farmingは、お米の専門家である「五ツ星お米マイスター」のいるお店です。
お米が大好きな私たちがお届けする【 日本お米ばなし】ぜひご覧ください。


前回のコラムではお米に関する映画をご紹介しました。
7月は芥川賞・直木賞の発表時期でもあるので、今回は文学作品をご紹介したいと思います。

以下の作品は、お米そのものが主題ではないにせよ、農業や農村の生活が重要な要素として描かれています。

1. 『蟹工船』 小林多喜二

  • 概要:蟹工船の話は漁業に関連していますが、同時代の農村生活や農業労働者の苦悩も描かれています。お米に直接関連する作品ではありませんが、労働者の生活の中でお米の重要性が浮かび上がります。

2. 『夜明けの街で』 東野圭吾

  • 概要:現代日本の社会問題を扱った作品で、農村や都市部の生活が交錯します。農業に直接焦点を当てた作品ではないですが、地域社会の中での農業の役割が描かれています。

3. 『遠野物語』柳田國男

  • 概要:日本の民話や伝承を集めた作品で、農村の生活や伝統が描かれています。お米や農業に関連する話も多く含まれています。

4. 『流転の海』 宮本輝

  • 概要:戦後の日本を舞台に、家族の再生と成長を描いた作品。農業や漁業など、地域の産業が物語の背景として登場し、お米に関連するエピソードも含まれています。

5. 『黒い雨』 井伏鱒二

  • 概要:原爆投下後の広島を描いた作品で、戦後の農村生活や食糧不足が描かれています。お米の重要性や食糧問題がテーマの一部として描かれています。

紹介した作品について

今回ご紹介したのは受賞作品ではありません。受賞作品では、お米や農業に直接焦点を当てた作品が少ないためです。ただし、農村の生活や地域社会の中での農業の役割が描かれた作品は多くあります。

ちなみに、芥川賞は純文学を対象とした賞で、直木賞は大衆文学を対象としています。

おわりに

お米に関するニュースといえば、収穫量や値段の話が多いですが、食文化という観点で背景を知れば、食べることをもっと楽しむことができるようになるかもしれません。
隙間時間をみつけて、お米にまつわる文学作品に触れてみるのはいかがでしょうか。



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