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日本お米ばなし vol.26 歴史編「米という漢字の成り立ち」

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日本お米ばなし vol.26 歴史編「米という漢字の成り立ち」

「米」という漢字の成り立ちについて話をするとき、分解すると八十八になり、これは八十八の手間がかかるからなんだ!という話は聞いたことがある方もいるかもしれません。
今回は、もう少し深掘りして「米」という漢字について紹介したいと思います。

稲と米

植物としての稲は「禾(いね・か・のぎ)」、稲の実は「米(こめ)」、これらの漢字はともに稲穂をかたどった象形文字と言われています。
象形文字とは、漢字の通り「ものの形から生まれた文字(漢字)」のことです。

さらに、漢字の元となった甲骨文字を見ると、稲穂をかたどった様がよくわかります。

「禾」という字の甲骨文字は、頭を垂らした稲穂の形をあらわしています。

禾偏のつく漢字には、「稲・穂・種・穫」といった稲作に関係するものがあります。

「米」という字の甲骨文字は、稲穂の茎をあらわす横線と実をあらわす点で構成されています。

米偏のつく漢字には、「籾・糠」といった米の部位をあらわす漢字のほかに「粉・粋・料」など米と無関係に見える漢字もあります。

「粉」は、もともと米を砕き分けたもの、「粋」は混じり気のないことを意味し、精米することで不純物を取り除いた米をあらわしたそうです。「料」は、升の意味を持つ斗と組み合わせることで米をはかることからきています。

まとめ

「米」という漢字の成り立ちは、稲穂のかたちから生まれた文字だった。

おわりに

古代文字でもすでに使われていた「米」という文字。人々の生活にとって重要なものであったことが想像できます。知らずに見ると解読が難しそうな文字も意味を説明されるとなんとなく読めそうなところに古代の人々のセンスを感じます。

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