レイキは意図のないエネルギー

これまでに何度も述べているように、レイキは人間の本能です。
お腹が痛い時、思わずお腹に手を当てる。それがレイキです。
そこに、何の理由もありません。だから、なぜ手を当てるのかと問われても、答えようがありません。

レイキとは、そういうものなのだと思います。
自然なエネルギーであり、人間本来のあり方なのです。

意図のあるエネルギーとは？

レイキを、「意図のないエネルギー」と表現しますが、では逆に「意図のあるエネルギー」とは何でしょうか？
たとえば、解熱剤による効果は、明確に熱を下げようという「意図のあるエネルギー」です。

「この人の病気を治したい」「治ってほしい」「治ってくれなければ困る」などなど、そういう思い（念）を持って使うものはすべて、「意図のあるエネルギー」です。

意図の押しつけはありがた迷惑

人はそもそも自由なのですが、こういう意図の押しつけは、時としてありがた迷惑です。
「いや、病気を治してあげようとしているのだから、それがありがた迷惑ってことはないでしょ？」
そう言いたいかもしれませんが、実はそうではないのです。

たとえば先ほどの解熱剤ですが、これは本当の意味では、相手（自分）の意に反して熱を下げるためのものです。

では、なぜその人は熱が高くなっているのでしょうか？
以前は、病気の症状と考えられていた高熱ですが、最近はこれが免疫作用だとわかってきました。
つまり、自分の免疫力を高めるために、意図的に高熱にしているのです。自然治癒力が発動しているのです。

それなのに、解熱剤で強制的に熱を下げたら、どういうことになるでしょうか？
当然、高めようとした免疫作用が上手く働きません。病気の治りが遅くなるのです。

高熱という症状は抑えられるかもしれませんが、根源の病気を治すことには悪い影響を与えている。
だから、ありがた迷惑だと言うのです。

意図のないエネルギーはどう作用する？

レイキは、「意図のないエネルギー」です。
したがって、無理に熱を下げるというような働きはしません。

では、どんなふうに作用するのでしょうか？
それはすでに述べたように、相手の自然治癒力を助けるのです。
自然治癒力が、体温を上げた方が良いとするなら、それを妨害しません。
むしろ、それを高めようとします。

私たちが病気や怪我から治るのは、薬のおかげではありません。
自分自身の中にある自然治癒力の働きです。
薬はせいぜい、その手助けができるだけ。それなのに、邪魔する薬もたくさんあって、これはありがた迷惑な薬です。

レイキも単に、自然治癒力を助けるだけのものです。
レイキによって病気や怪我が治るのではなく、その人の自然治癒力が治すのです。

意図のないエネルギーだから安心安全

「意図のないエネルギー」とは、完全に相手任せです。用途は相手次第です。
そしてそれを、「良い」「悪い」などとジャッジしません。
相手を自由にさせるのです。

相手が、自分の自由でそのエネルギーを使うのですから、すべては相手の責任です。
相手からすれば、知らないものを無理やり押し付けられないのですから、安心できます。
施術側も、自分の意図で相手を傷つけることがないとわかっているので、安心していられます。

このように、安心して好きなだけ使えるエネルギーだからこそ、安全と言えます。
だって、これはまずいと感じたなら、いつでもやめることが可能なのですから。
医師から、わけもわからず「これを飲め」と言われて飲む薬とは、まったく別物です。

相手を自由にさせるのが愛

「意図がないエネルギー」は、相手を完全に自由にさせます。
どうぞ好きなように使ってください。使いたくなければ、使わなくても大丈夫です。私は気にしませんから。
相手を完全に信頼し、相手にすべてを任せます。

これは、「愛」なのです。
「愛」は無条件だと言われていますが、ほとんどの人はこれを真剣に考えたことがありません。
だから、無意識に条件を付けながら、それも「愛」だと主張します。

たとえば、パートナーが浮気した時、どうしてパートナーを責めるのでしょう？
愛は無条件じゃありませんか。パートナーがどうしようと、パートナーの自由です。
どうして、パートナーの自由を受け入れないのでしょう？　愛しているはずなのに。

無条件でないなら「愛」ではありません。
この本当の「愛」がしっかり理解できていないから、さまざまな問題が起こるのです。
このことは、私の「幸せ実践塾」のブログで語っていますので、ぜひそちらもご覧ください。
※この真実の愛については、また後で詳しく書きます。

それに対して、レイキは無条件です。「意図のないエネルギー」ですから。
相手を完全に自由にさせます。
したがって、レイキで病気を治すなんてことは言いません。治すのは相手の自然治癒力であって、レイキの力ではないとわかっているからです。
治るも治らないも相手次第です。それで「よし」と受け入れるのが、本当のレイキです。