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ピカピカの一年生✨

子どもと関わる仕事をしている。
しかし、私が関わっているのは発達に凸凹がある
少し個性的な子どもたち。
みんなきらりと光る個性があって、感覚的な部分が世間一般の多くの人とはすこーしだけ違うところがある。

新学期が始まって2週間が経ち、私の職場に来る子どもたちもそれぞれに慣れないことがあったり、新学年、新クラスで緊張が続いていたり、どこか落ち着かない季節だ。

特に新小学校一年生は、学校にワクワクしながらも幼稚園、保育園とはちがった学校特有のルールや雰囲気に戸惑うこともある。
ある小1の女の子は、だいたいの女の子がスカートタイプの制服を着ているのにその子はズボンタイプの制服を選んで着ている。(制服が選べるなんて、時代ですね〜)
そのせいで少しだけ目立ってしまい、知らない同級生の男の子から心ない言葉をかけられてしまった。
家に帰り、そのことをお母さんに話したようで、お母さんから「明日からスカートにする?」と提案されたが、「ズボンで行く!」言い、堂々とズボンの制服で登校している。

えらい…

心ない言葉にきっと傷ついたと思うが、それに負けず、自分の思う道をこの年齢で選べることはすごいと思う。
経過はよく観察しないといけないが、彼女の今後に期待して見守りたい。

その他にも発達に凸凹がある小1がぶつかりやすい壁に給食がある。
先述したように、彼らは世間一般の人たちより少しだけ感覚が違うことがある。その中でも味覚はわかりやすい。例えばレタスを食べても私は何も感じないが、口の中で刺さるような感覚があり、痛いという人もいる。
また、味が混ざることが苦手で、ハンバーグは何もつけずに食べたい人もいる。
これはほんの一例だか、このような味覚、感覚を持つ子にとって、給食は時に恐怖なのだ。
また、ASDの傾向がある子で初めてのものに警戒する傾向が強い場合に、自分の知らないメニューが出てくると戸惑ってしまい、食べることができない。

私の同僚の子どもは発達に凸凹がある新一年生だ。
この子もまた、給食で躓いている。
保育園の頃から味覚が過敏だったり、ASD傾向があり同じメニューを好んで食べる習慣があった。
学校の給食初日は初めての事で戸惑いも多いかったのか、一口も給食を食べることができなかった。2日目以降も「先生に食べられないものを言えない」という理由で給食は一口も食べなかった。
結局学校が配慮してくれ、補食でおにぎりを持っていくことになったらしい。
私の時代は掃除の時間や5時間目まで給食を食べている子がいたが、時代は変わったのでこうした特性のある子もゆっくり学校に慣れることができるんだな〜と思う。

しかし、時代が変わってきたとはいえ、新小学一年生たちは学校の洗礼を受け、毎日ワクワクしたり、時には涙しながらも人生の最初の試練を乗り越えようとしているのだ。

頑張れ!なんて言わないよ、自分のできることからで良いよ、気になることは学校の後で私や他のスタッフに話してね、私たちはあなたの味方だよ。心の中で呟きながら毎日彼らと笑い、日々成長する姿を見守っている。

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