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夏が終わる君へ

8月も後半、もうすぐ9月。
なのに、なんなんだこの暑さは…。毎年思っているが日本の夏は暑すぎる。
私が子どもの頃は夏休みになると毎日外に出て遊んでいたが、最近は昼間の公園に子どもたちの姿を見なくなった。

私は仕事上、夏休み中も子ども達と勉強をしたり、遊んだりしている。
毎年夏休みになると何人かの子はとても穏やかになって落ち着く。「あぁ、この子は学校で相当無理をしてるんだろうな。ストレスだろうな」とよく思う。
私も子どもの時は夏休みが大好きで、ずっとこの時間が続けばいいのにと思っていた。理由はいじめや陰口があったからだ。中学生、高校生の時は学校が始まると思うと気持ちが沈み、いっそ死のうかと何度も考えた。「家の2階から飛び降りたら死ねる?いや、怪我をして終わりだ。」「ドアノブに紐を巻きつけて首を吊る?」途中までやってみたけど、苦しくて自分で紐をといてしまった。
夏休み中、高校の補習授業(全員参加)の帰りに「このまま自転車ごと海に飛び込もう。海の方まで行こう。」途中まで行ったけど、引き返した。
そんな事を何度も繰り返しながら私は大学生になった。

大学は全部良い事ばかりではなかったが、8割〜9割は楽しいことで、ずっと大事にしたい友人にも出会った。大学卒業した時には「生きててよかった」と本気で思った。
その後大学院に進み、尊敬できる人にたくさん出会い、教員になる事は挫折したが、今の職場に拾ってもらえた。
そして、30代になった今、それなりに満足した生活をしている。歳を取るのも怖くない。
でもやっぱり昔の自分が時々顔を出して辛い日があるが、そんな時な自信を持って「死ぬな。未来は悪くないぞ。」と過去の自分に声をかけている。
私は必要以上の我慢をして心が壊れる寸前までいってしまったので30代になっても苦しい時があるが、今辛い小学生、中学生、高校生には「死ななければいい。逃げていい。居場所はどこにでもある。疲れたら休め。心が元気になるまで休んだらまた頑張ればいい。」と伝えたい。

毎年夏休み明けは子どもの自殺が増える。
できることなら死にたい子ども達一人ひとりに会って伝えたいが、それはできないのでnoteを通して少しでも誰かに届けばいいと思っている。

夏が終わる君へ、どうか生きていてほしい。
未来はそんなに暗くないよ。

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